ノア
早速だが、今からミニゲームを行う
ノア
お前達の実力を見せてやれ
凛
……
ミニゲーム開始
ノア
これを見てどう思う、凛
凛
…まあ悪くは無い
凛
だがまだ青い監獄の奴らはバスタードミュンヘンの奴らに追いつけていない
ノア
ほう?すでに一度ボールを取られた奴も多いが、それでも青い監獄の彼らは追いつけていない、と?
凛
そうだ
凛
ボールを取られたとて技術面では経験値が違う
凛
それに、最近世界の1部を知ったようなガキが既に世界で戦ってる奴にかなうわけが無い
ノア
随分とうちを評価してくれるんだな
凛
選手はもう辞めたが、別にサッカーが嫌いな訳じゃない
凛
観てるよ、いつも
ノア
…そうか
ノア
この中で誰か気になるやつはいるか?
凛
強いて言うなら潔世一とミヒャエル・カイザーだな
凛
……彼奴ら大丈夫か?
凛
サッカーじゃなく喧嘩してんのか?
凛
あの潔世一とか言う奴、五感が優れてるな?周り全体を見渡してプレーしている様だが、時々自分に集中しすぎて周りを見ていない
凛
だから盗られる
凛
そこがまだまだ未熟だ
ノア
その厳しさは昔から変わらないんだな
凛
あ?弱い奴に弱いと言って何が悪い
凛
自分で気づけないような奴は世界に出てもすぐ辞める
凛
そんなぬりぃ奴は嫌いだ
ノア
……
ノア
俺は?
凛
は?
ノア
俺は今、世界一だ
ノア
お前が目指した世界一に今俺はいる
ノア
強くなっただろう?
凛
…俺に負けた癖に
ノア
ああ、それでも俺は世界一だ
ノア
俺はお前に追いつきたかったからな
ノア
なのに急にお前は舞台から降りた
ノア
何故だ?
ノア
俺とするサッカーはお前にとってつまらないものだったのか?
凛
ぬりぃ事言ってんじゃねぇぞ
凛
お前とやるサッカーがつまんなかったとか、そういう下らねぇ理由じゃない
ノア
……そうか
ノア
すまない、要らぬ事を言った
凛
気にしてねぇよ
凛
話は終わりか?
凛
ゲームが終わるまで余計な話はもうするな
ノア
ああ、そうだな
凛
(……お前にはわからないだろ。あの場所に居ることが、''あの時''の俺にとってどれだけ苦しかったなんて)
ノア
(……………つい昔の事を口走ってしまった。凛の事になると、何時も冷静に話すことが出来ない。いつになったらこいつは俺のお前に持つ感情に気づくんだろうな)
作者
今回はノア凛オンリーのものとなりました
作者
凛の過去についてはこれから書くつもりです