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A new story begins
最上階
釘崎 野薔薇
野薔薇ちゃんの声が震えてるのを聴き逃せなかった。
五条 悟
大丈夫だよ。絶対に私が守る。
父
伏黒 恵
羽 瀬 月 乃
貴方の期待には添うことができません。
父
私は一切の迷いもなくそう言葉を零した
羽 瀬 月 乃
羽 瀬 月 乃
五条 悟
父
やっぱりこの人は人を物としか見ていない。
羽 瀬 月 乃
羽 瀬 月 乃
羽 瀬 月 乃
私は父に問いかけた。
父
やっぱり予想どうりの回答だった
羽 瀬 月 乃
真っ向からそれを否定した。
羽 瀬 月 乃
虎杖、釘崎、伏黒、五条
…この人達の未来を守れるなら私は
死んでもいい
父
羽 瀬 月 乃
父
羽 瀬 月 乃
「自分を殺した者を道連れにする術式。」
虎杖 悠仁
伏黒 恵
だから私は貴方と此処で死ぬ。
釘崎 野薔薇
五条 悟
皆はとても苦しそうな引きつった顔だった。
懐に仕舞った執事の銃を取り出し
父の頭に銃口を向ける。
虎杖 悠仁
ごめんね最後にそんな顔させて
五条 悟
ごめんね止めようとさせて、凄く辛いよね。
伏黒 恵
釘崎 野薔薇
私も同じだよ、
虎杖 悠仁
伏黒 恵
ごめんね、皆ありがとう。
羽 瀬 月 乃
呪いを託し、微笑んで引き金を引いた。
銃声が響いた。私の頭まで聞こえるくらいに。
私の視界は完全に朱黒く染った。
8月6日午後10時18分。私はこの世を去った
〇〇✕✕年 享年8月6日 私は父を道連れにこの世を去った。 死ぬ間際に皆に苦しそうな辛い顔をさせたのが唯一の心残りだ。 でも後悔はしていない。 人の温かさは凄いと改めて思った。 これで私は呪いから開放されたんだ。 本当にありがとう。
拝啓──────── この手紙を読む貴方達へ。 私は生まれた時から幸せを望んじゃいけない人間だと思っていた。 でも望まなくとも幸せはあった事を貴方達は教えてくれた。 幸福は永さではないのだと、深さなのだと。貴方達はおしえてくれた。 深海に囚われていた私を貴方達は明るい海の方へ導いてくれた。 本当に感謝しています。 時には自分自身と向き合って心を閉ざすことなく気持ちに素直になってくださいね。 美しくも儚く、時には残酷な世界でたくさんの人の優しさに触れてください。 時には立ち直れない程の事や目の前に高い壁が立ちはだかる事がきっとある。 そんな時は無理せず仲間に頼ってください 最後に…仲間の、人の暖かさを忘れないでほしい。 これは私が生きていて感じた1番のことでした。 さようなら。そして本当にありがとう。 どうかお元気で その先が光の海で満ち溢れ続けていますように。
この日記は゛深海の世界に居た ゛私の生きた証を遺した 深海色のダイアリー 。
幸せに、希望に溢れる海が 何時までも続いていきますように───
「深海色のダイアリー」 ──── fin
コメント
1件
深海色のダイアリー完結 ありがとうございました·͜· ✰