うり
うり
いい作戦(?)が思い浮かんで頭を上げると盛大におでこをぶつける。
なんか着いてないなーと思いつつ忘れないようメモを取る。
不意に端末が震えた
うり
うり
うり
シオン
緊張しているのか、慌てている声をしている。
まぁ、こっちも緊張しているが、優しく聴き込む。
うり
シオン
うり
うり
端末の向こうで軽く笑う声が聞こえた
うり
シオン
何だったのだろうか…楽しそうに通話が着られた。
もしかして、俺の声も楽しそうになってた…?
その後、彼女から曲が届き、公開は配信にしようと日付を決めた。
うり
うり
シオン
そう。作った本人にも来てもらった。
何とか言いくるめたけど作戦のためなんだよな…
うり
シオン
配信し始めた俺に対し、彼女は口をつぐみ緊張しているようだった。
──割愛──
うり
歌い終わればポンポンとコメントが増えていく。
『カッコイイ!』と、褒めてくれる。
俺はとあるコメントを待った。
──ポンッ
『誰が作ったの?』
来たっ!
うり
うり
シオン
急に振られて驚いているようだ。
オドオドしながら立ち上がっている中、コメント内は『女の子!?』と騒ぎ立てている。
うり
シオン
腕を引っ張り無理やり抱きしめて映らせると、ジタバタもがく。
コメントは荒れ放題。
うり
シオン
ウ”ゥ-!
うり
あやす様に撫でれば、渋々と言った感じで大人しくなる
だが逃げたいのは変わりないらしく、全力でカメラに写らまいとしている
うり
急な話を切り出せばコメント欄は『?』で埋まる
うり
……シオンちゃん、俺のものだから。
シオン
うり
シオン
うり
シオン
ここで配信は途切れた
配信後の2人の様子、関係を知るものは誰もいない。
ただ、激的な嵐だけを残して配信は終わった事実が残るだけ。
でも、これでいいじゃないかとそう思う。
誰にも幸せは傷つけさせない。
彼女が俺のそばにいてくれるなら、他に何も望まない。
そんな綺麗事並べたって何も無いんだけど…
今が幸せだって笑ってやるんだ、過去の俺に。
前を向けって
主
やっと終わりました…
うり
主
シオン
主
企画やっと勧められる…
主
主