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声と音色に魅了して

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声と音色に魅了して

8 - 最終話 これから『トリコージュ』

♥

82

2022年02月10日

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うり

あっ、そうだtゴンッ

うり

いっってぇ〜…!

いい作戦(?)が思い浮かんで頭を上げると盛大におでこをぶつける。

なんか着いてないなーと思いつつ忘れないようメモを取る。

不意に端末が震えた

うり

え、電話?

うり

ディスコでもよかったのに…

うり

はぁーい、もしもし?

シオン

も、もしもしっ

緊張しているのか、慌てている声をしている。

まぁ、こっちも緊張しているが、優しく聴き込む。

うり

……なぁに?どうしたの?

シオン

えーっと…曲の確認です、こんなので良かったのかなって…

うり

どんなのでもいいよ。

うり

絶対歌うし

端末の向こうで軽く笑う声が聞こえた

うり

ん?おーい

シオン

ッフフ、なんでもないですw

何だったのだろうか…楽しそうに通話が着られた。

もしかして、俺の声も楽しそうになってた…?

その後、彼女から曲が届き、公開は配信にしようと日付を決めた。

うり

あー、そうだ。

うり

画面には出ちゃダメだけど、すぐそこに居てね?

シオン

っ…は、はい。

そう。作った本人にも来てもらった。

何とか言いくるめたけど作戦のためなんだよな…

うり

えーっと……はい、配信はじめます!

シオン

っ…

配信し始めた俺に対し、彼女は口をつぐみ緊張しているようだった。

──割愛──

うり

よーし、どうだった?

歌い終わればポンポンとコメントが増えていく。

『カッコイイ!』と、褒めてくれる。

俺はとあるコメントを待った。

──ポンッ

『誰が作ったの?』

来たっ!

うり

誰作ったか気になる?俺じゃないんだよー。

うり

よーし、おいで!

シオン

…っえ、で、でも…

急に振られて驚いているようだ。

オドオドしながら立ち上がっている中、コメント内は『女の子!?』と騒ぎ立てている。

うり

大丈夫。ほーら、逃げないで

シオン

逃げません…けど……ヒャッ!?

腕を引っ張り無理やり抱きしめて映らせると、ジタバタもがく。

コメントは荒れ放題。

うり

じゃーん♪この子が作ってくれましたー

シオン

ちょっとまって、離…っ
ウ”ゥ-!

うり

暴れないでw

あやす様に撫でれば、渋々と言った感じで大人しくなる

だが逃げたいのは変わりないらしく、全力でカメラに写らまいとしている

うり

……リスナーのなかにさ?ガチ恋勢ってどんな人にもいると思うんだよね…?

急な話を切り出せばコメント欄は『?』で埋まる

うり

俺の場合、いるかどうかなんて知らないけどさ。
……シオンちゃん、俺のものだから。

シオン

はっ!?

うり

変なことしようもんなら彼氏の俺が許さない

シオン

ちょっと待ってください!?

うり

覚えといてね、

シオン

まってまっt

ここで配信は途切れた

配信後の2人の様子、関係を知るものは誰もいない。

ただ、激的な嵐だけを残して配信は終わった事実が残るだけ。

でも、これでいいじゃないかとそう思う。

誰にも幸せは傷つけさせない。

彼女が俺のそばにいてくれるなら、他に何も望まない。

そんな綺麗事並べたって何も無いんだけど…

今が幸せだって笑ってやるんだ、過去の俺に。

前を向けって

はい、どうもこんにちは。
やっと終わりました…

うり

年越したもんな

ほんと長かった。ネタ切れすぎる

シオン

…(苦笑)

次回はもふ編です。
企画やっと勧められる…

それではまたどこかで

おつぴちー

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