me
続き
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どうぞ
医者
潔さん
医者
少し状態をみますね
潔
はい
医者
…
医者
はい、大丈夫ですよ
医者
特に悪化はしてませんね
潔
そうですか
潔
ありがとうございます
凛
…
医者
糸師さん
医者
あの話は、もう?
凛
…まだ、です
医者
…分かりました
潔
…
医者
…コホン
医者
潔さん
医者
今からあなたのこれからについて、話そうと思います
潔
…
医者
どうか、落ち着いて聞いてください
潔
…はい
医者
…
医者
まず、
医者
もう感じていらっしゃるかもですが、
医者
潔さん
医者
あなたは足に大きな怪我を負ってしまった
潔
…
潔
…治らないん、ですか?
医者
治らない、ということはありません
医者
ですが…
医者
…
医者
"完全に"治ることも、ありません…
潔
…っ
医者
歩けなくなる、ということは無いのですが
医者
今までのようには、いかなくなるでしょう…
潔
…
潔
サッカーは、続けられませんか…?
医者
…
医者
もし、サッカーを続けて
医者
全力で走ったり、相手と衝突したりなどして、足に負担をかけてしまった場合
医者
…
医者
…もう、2度と歩けなくなるかもしれません、
潔
…
潔
…そう、ですか…、
潔
わかり、ました…
医者
受け入れるには時間がかかると思います
医者
…
医者
我々も最善を尽くします
医者
何かあったら絶対に頼ってください
潔
…はい
医者
それでは、私はこれで失礼します
医者
何かあったらすぐに呼んでください
潔
…はい
医者
…
凛
…潔
潔
…
潔
どうしたー?凛
潔
そんな顔して
凛
…っ
潔
もー、せっかくのイケメンが台無しだぞー
凛
…
潔
俺は、大丈夫だから、さ!
潔
な?
凛
…っ
ギュウッ
潔
…っ
凛
無理しなくていい
凛
笑わなくてもいい
凛
泣け
凛
辛い時は、泣け
潔
…っ
潔
…り、んっ
潔
りんっ、りん、っぅ
凛
…
潔
お、っ、おれ、もうっぅ
潔
サッカーっ、でき、ないっ、のっ?
凛
…っ、
潔
やだっ、うぅ、やだよぉっ、ぅ、
凛
…んっ
凛
ご、めんっ
凛
潔っ、
潔
うぅ、う、ぁ、ぅうう、
潔
うわあぁぁ、ぁ、ぅ、ん
凛
い、さぎ…っギュウッ
潔
りん、ありがとう…
凛
…
凛
…殴れよ
潔
…え
凛
俺のこと、憎いだろ
凛
お前がサッカー出来なくなったのは、
凛
…っ、おれのせいだ
潔
…
凛
だからっ
潔
凛が怪我しなくて、本当に良かった
凛
…ぇ
潔
凛が無事で、本当に、良かった…
凛
…な、んで…
潔
凛
潔
俺は、お前を助けたことを後悔してない
凛
…っ
凛
で、でもっ
凛
俺のせいで、お前は…
潔
…
潔
確かに、サッカーできないのは俺にとって死も同然だ
潔
…でも
潔
もし凛がそんな目に遭うことがあったら、
潔
それは、死よりも怖いって俺は思う
潔
…
潔
だから、
潔
俺は後悔してない
凛
…
潔
…まあ
潔
1つ気になることは、あるんだけど
潔
…
潔
凛
潔
俺はもう、、サッカーできない
潔
こんなっ、価値のない俺でも、
潔
…っ
潔
ずっとっ、一緒にいてくれるっ…?
凛
っ!
凛
お前こそ…
凛
お前から、サッカーを奪った男だぞ
凛
そんな俺で、いいのかよ…
潔
凛がいい
潔
凛じゃなきゃ、やだっ
凛
っ、
凛
絶対に、一生離さねぇ
凛
俺がお前を支えるっ
潔
…うんっ!
潔
俺は、っ
潔
お前の1番近くで、お前が世界一になるのを見届ける
潔
だから凛
潔
俺の分、いや、その倍以上
潔
お前に託すからなっ!
凛
当たり前だ、
凛
俺がお前にトロフィーをやるよ
潔
…ああ!!
潔
絶対だぞっ!