あ の 夏 が 飽 和 す る 。

曲パロ

桃青

君はそう言っていた

梅雨時ずぶ濡れのまんま

部屋の前で泣いていた

夏が始まったばかりと言うのに

君は酷く震えていた

そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ

打ち所が悪かったんだ

そんな君に僕は言った

要らないものは全部壊していこ

パシャッ

人殺しと

ダメ人間の

そして僕らは逃げ出した

この狭い狭いこの世界から

何もかも全部捨てて

結局僕らは誰にも愛されたことなどなかったんだ

そんな嫌な共通点で

僕らは簡単に信じあってきた

ｷﾞｭｯ

君の手を握った時

微かな震えも既に無くなっていて

誰にも縛られないで2人

線路の上を歩いていた

金を盗んで

2人で逃げて

どこにも行ける気がしたんだ

今更怖いものは俺らにはなかったんだ

額の汗も

落ちたメガネも

いまとなっちゃどうでもいいさ

あぶれ者の小さな逃避行の旅だ

あてもなく彷徨う蝉の群れに

水もなくなり揺れ出す視界に

迫りくう鬼たちの怒号に

バカみたいにはしゃぎあい

ふと君はナイフを取った

そして君は首を切った

まるでなにかの映画のワンシーンだ

白昼夢見ている気がした

気づけば俺は捕まって

数年後

そして時は過ぎていった

ただ暑い暑い日が過ぎてった

家族も

クラスの奴らも

いるのに

何故か

キミだけが何処にもいない

あの夏の日を思い出す

俺は今も今でも歌ってる

九月の終わりにくしゃみして

六月の匂いを繰り返す

君の笑顔は

君の無邪気さは

頭の中を飽和している

そう言って欲しかったのだろう？

頑張ったので♡くださいっ！