あっきぃ
(俺は小さい頃から体弱かった)
〜幼少期〜
あっきぃ
お母さん
お母さん
なぁに?
あっきぃ
僕もう大丈夫なの?
お母さん
…あなたはそんなこと気にすることないのよ
あっきぃ
だって僕ずっと…入院と退院の繰り返しじゃんっ!
お母さん
…っ
あっきぃ
どうせまた入院するんでしょ!
お母さん
そんなことないわよ!
お母さん
もう大丈夫なの!
お母さん
大丈夫だからっそんなこと言わないで…
あっきぃ
…分かったごめんなさい
あっきぃ
でも、母さんの言葉とは裏腹にどんどん体調悪くなるし、薬の量も増えていった
あっきぃ
ホントは長く生きられないこと分かってた
あっきぃ
医者との会話…聞いちゃったんだ
あっきぃ
高校生までしか生きられないって言ってた
あっきぃ
中学では沢山体調くずして休みがちだったし血を吐いたりした…
あっきぃ
でも高校では、まぜちとぷりちゃんに会いたかったし
あっきぃ
生きてる内に色んなことをしたかったから、毎日学校に行った
あっきぃ
でも…
もうできないから…
まぜ太
あっきぃ来なかったな
まぜ太
今までこんな事なかったのに…
まぜ太
風邪でも引いたのか?
まぜ太
ぷりちゃん…何か知ってる?ボソッ
ぷりっつ
知らんけど
まぜ太
う〜ん…家行ってみるか
ぷりっつ
俺が行って来るで
まぜ太
いや俺も行く
ピンポーン
まぜ太
あっきぃ〜
まぜ太
いないのか?
ぷりっつ
俺ちょっと中見てくるわ
まぜ太
え?不法侵入じゃん
ぷりっつ
俺はいいやろ
ぷりっつ
いなかったで〜
まぜ太
そっか…どこいったんだろ
まぜ太
あっきぃって一人暮らしだっけ?
ぷりっつ
多分そうやろな
まぜ太
じゃあ親のとことか?
お母さん
あら?
お母さん
家に何か用かしら?
まぜ太
…?どなたですか?
お母さん
あっ、あっきぃの母です〜
まぜ太
あ、そうだったんですね!俺は友達です
お母さん
あら〜お友達だったの
まぜ太
今日学校休んでて、今までこんなこと無かったので、少し心配になってしまって
お母さん
そうだったのね、でも聞いてないのね
あっきぃは
あっきぃは
もう…学校に行けないのよ
まぜ太
え…?
まぜ太
そんなどっどうして!
お父さん
母さん!
お母さん
あ、あなた
お父さん
どうしたんだ
お母さん
あっきぃのお友達が居てね…
お母さん
学校行けないの聞いてなかったみたいで…
お父さん
そうだったのか…でもあっきぃが言ってないってことは
お父さん
言いたくないんだよ二人には
まぜ太
(ふたり?)
ぷりっつ
(こいつ…視えとるな)
お母さん
…わかったわ
お母さん
ごめんなさいね、あっきぃのことはこれ以上何も言えないわ
まぜ太
わかりました…でも、お父さん少しお話いいですか?
お父さん
…?俺か?なぜか分からないがいいよ
お父さん
家に入りなさい
お父さん
部屋でしよう
お父さん
母さんは先に戻ってていいよ
お母さん
うん…
お父さん
それで、話ってなんだい?
まぜ太
お父さん視えてますよね?これ
ぷりっつ
今これって言ったか?
お父さん
ハハっ何を言うかと思ったら
お父さん
視えてるからなんだと言うんだ
まぜ太
会話できます?
お父さん
いや、俺は視えてるだけだが何か?
まぜ太
そうですか…
まぜ太
それって遺伝するんですね
お父さん
なんで?
まぜ太
あっきぃが視えてるからですよ
まぜ太
あっきぃは視えるしなんなら会話できます
お父さん
嘘だろ…会話なんて…そんなこと一言も…なんで
ぷりっつ
触れるであいつ
まぜ太
あとなんか、触れるらしいです
お父さん
はぁ?!そんな大事ことなんで言わなかったんだ…!
まぜ太
その反応からして何かありますよね?霊が視える代償が
お父さん
……なんでもわかるんだな
お父さん
あるよ…代償が、寿命だったり人間としての機能だったりがな
まぜ太
人間としての機能?
お父さん
感情だったり五感のことだな
まぜ太
なるほど、まぁ俺なんも知らなかったですけどね
まぜ太
カマかけただけです
お父さん
そうだったのか…!うまいな
まぜ太
それほどでも
お父さん
それで代償だがあっきぃは臓器と寿命なんだ
まぜ太
はぁ?!どれもバカ重要じゃないか
お父さん
…あっきぃは生まれた時から視えていて成長するたびに力が大きく…
まぜ太
だから体を蝕んっていったと
お父さん
もうどうしようもないんだ…すまんな
お父さん
話したことは内緒にしといてくれ
まぜ太
その力の成長って止まるんですか?
お父さん
大人になったらな
お父さん
でも、
お父さん
いや、もうここまでだ
お父さん
話せることは話した
お父さん
帰ってくれ…
まぜ太
…わかりました、ありがとうございます