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元マリオネットは再び孤独に

第12話 - 第九話

604

2023年01月07日

#神代類

#類嫌われ

Kana

主

めっちゃ久々のまともな更新です

草薙寧々

遅い

東雲彰人

何やってたんだよ

主

忙しかったんです!!!!死ぬほど!!!!

神代類

主､うるさいよ

主

あすみません

神代類

はぁ…じゃあ注意事項だよ
・駄文
・僕嫌われ
・神高メンバー(ある二人除く)が僕のこと信じない
・僕が可哀想
・クズ以下の人間が出てくる
・アンチや誹謗中傷､通報はやめてね

神代類

これが大丈夫な人はどうぞ♪

神代類

…まさか､瑞希たちに勘付かれるなんてね

神代類

それに､えむくんまで…

鳳えむ

類くんのせいじゃない!!もしあたしが何かされても､それはあたしが選んだ道なの!!

神代類

…本当に､眩しいなぁ

神代類

だからこそ､やっぱりこれが最適解だ

あの輝きを､僕のせいで失わせてはダメだ

たとえ…

神代類

その光が､僕に向けられなかったとしても､ね

神代類

…ｯ!?

神代類

…はぁ｡またここか

神代類

どうせ今回もいるんだろう?自称僕

神代類(もう一人の人格)

自称とは失礼だなぁ｡俺は本当に君なのに…

神代類(もう一人の人格)

にしても､俺がいるってよく分かったね｡やっぱり同じ人物だと通じる何かがあるのかな?

神代類

馬鹿を言わないでほしいな｡いつも同じパターンだから気づいただけに決まってるだろう

神代類(もう一人の人格)

おやおや｡いつもの丁寧な口調は何処へ行ったのやら

神代類

君が言うには､君は僕らしいからね｡自分に敬意を払う必要も取り繕う必要もないだろう?

神代類(もう一人の人格)

フフッ違いない

神代類

で?今回はどんなことを言って僕を傷つけるつもりなのかな

神代類(もう一人の人格)

へぇ､いつも俺が君を傷つけている様な口ぶりだね

神代類

いつも好き勝手言ってるくせに､今更すっとぼけるつもりかい?

神代類(もう一人の人格)

いや?ただ､俺の言葉たちに傷つくんだなと思ってね｡反論することも多いくせに

神代類

ｯ…いいからさっさと本題に入ってくれ

神代類(もう一人の人格)

フフッはいはい｡まあ､本題というほど大したことはないけどね｡ただ､君があんなにも馬鹿だとは思わなかっただけだよ

神代類

…は?

神代類(もう一人の人格)

｢光が僕に向けられなかったとしても｣?全く､笑えてくるよ｡ニーゴのみんなも､えむくんも､君を照らそうと必死になってくれているのに｡君が勝手に拒んでいるのを､君は彼女たちのせいにするんだね

神代類

…ｯ!?そ､そんなつもりなんかじゃ…ｯ

神代類(もう一人の人格)

でも､君がそう考えたのは事実だ｡俺の指摘に間違いはないと思うけど?

神代類(もう一人の人格)

勝手に悲劇の主人公ぶってさ｡本当に滑稽だよ｡いや､ここは惨めと言ったほうがあっているかな?

神代類(もう一人の人格)

何か反論はあるかな?

神代類

…いや､君が言っていることは正しいかもね

神代類(もう一人の人格)

へえ｡珍しく素直じゃないか

神代類

…

神代類(もう一人の人格)

…君だって光を浴びたいのだろう?なら､拒まずに受け入れればいい

神代類

…僕には､眩しすぎる

神代類(もう一人の人格)

なら､それを伝えればいい｡彼らなら､君の闇を少しずつ解きほぐしてくれるさ

神代類

…そうかも､しれないね

神代類(もう一人の人格)

!!じゃあ…!!

神代類

でも､もういいんだ

神代類(もう一人の人格)

…え?

神代類

みんなが光を向けてくれても､僕がそれを浴びる権利なんてないんだよ｡眩しすぎるだけじゃない｡そもそも､僕にそんなことが許されるわけないんだ

神代類(もう一人の人格)

…どうして､そう思うんだい?

神代類

僕は､みんなとは違う｡愛という､みんなにとって当たり前のものすら知らないんだ

神代類

昔から､僕の全てを否定され続けてきた｡同級生にも大人達にも､…実の両親すらも､僕を認めてくれなかった

神代類

でも､それは彼らが悪いんじゃない｡僕が悪いんだ｡そうでないなら､ここまで沢山の人に否定されることなんてないんだから

神代類

僕も､嫌われないように直そうと頑張ってきたさ｡勉強も､ショーも､何もかも｡みんなが望むならやったし､望まれないことは捨ててきた｡でもさぁ､そんな努力も､全て無意味だったんだよ

神代類

僕が僕である限り､愛なんてものは夢のまた夢だ｡許されない理由なんてただ一つ｡僕が｢神代類｣だからなんだよ

神代類(もう一人の人格)

…今の…いや､この間までの君は幸せそうだったじゃないか｡彼らは君を否定しなかった｡

神代類

そうだね｡でも､今は嫌われているだろう?きっと､今が正しい形なんだよ｡所詮僕は､孤独な人間なのさ

神代類(もう一人の人格)

ｯ…そうか､君はもう､受け入れてしまったんだね

神代類

…どうしたのかな？今日の君は､なんだかいつもよりも感情的というか…随分と悲しそうな顔をしているね

神代類(もう一人の人格)

…これが本当の俺さ｡別に俺は､君を傷つけたい訳じゃないんだ｡今までの俺の中に､｢俺自身｣の自我は少なかったんだ

神代類

…?

神代類(もう一人の人格)

…はぁ｡もう話してもいいか

神代類(もう一人の人格)

俺は､君の防衛本能から生まれた｡天馬司に出会ってから目まぐるしく環境が変わって､その中で､君は常に恐怖していた

神代類

僕が…恐怖？

神代類(もう一人の人格)

ああ｡無意識だったし､深層心理の話だから､誰も､君さえも気づかなかったけどね

神代類(もう一人の人格)

幸せへの恐怖､失うことへの恐怖｡矛盾した恐怖に君の心が限界を迎え､俺が生まれたんだ

神代類(もう一人の人格)

君はどちらかというと､幸せの方を恐れていたからね｡俺の今までの言葉は､俺を媒体とした君の心のブレーキだったのさ

神代類

…言いたいことは､なんとなくだけど分かったよ｡でも､何故今になって自我を手に入れたんだい?

神代類(もう一人の人格)

君が恐怖することを止めたからだ

神代類

…ｯ!!

神代類(もう一人の人格)

｢もう幸せになることはない｣と諦めているから幸せに恐怖することもないし､失うことも､受け入れてしまった｡結果､俺はブレーキの役割から解放されて､空っぽだった俺に自我が宿ったのさ

神代類

…なら良かったよ｡もう僕は､幸せに縋り付いて迷惑をかけることはないんだね

神代類(もう一人の人格)

…本当に､それでいいのかい?まだ､君を心配してる人たちもいるだろう?

神代類

…優しいみんなを巻き込みたくない｡僕が傷ついたところで､困る人はいないだろうし

神代類(もう一人の人格)

…本当に､そう思ってるのかい?

神代類

…

神代類(もう一人の人格)

…俺は君の一部だ｡君が望むなら､それを止める権利は俺にはない｡でも､これだけは言わせてくれ

神代類(もう一人の人格)

もっと周りを見るんだ｡君が傷つくことで､そしてそれを君が一人で抱え込むことで悲しむ人は､案外近くにいると思うよ

神代類(もう一人の人格)

例えばーーーーとか､ね

神代類

…え?今なんてーーー

神代類(もう一人の人格)

もう時間だ｡さようなら

神代類

ちょ…ｯ

神代類

待ってくれ!!!!!!!!

神代類

ｯはぁ…ｯはぁ…ｯ

神代類

ｯ…何なんだ､一体…

神代類

(…そういえば､今､何時だろ…)

AM 3:46

神代類

…｢時間だよ｣って…まだ全然夜じゃないか

神代類

…久々に､セカイでも行ってみようかな

ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ…

神代類

…カラクリが､動いていない…?

いつもは遠くからカラクリが動く音が聞こえるし､歯車たちは止まることなく動いている

だが､今はシンと静まり返っていて､歯車も動きを止めていた

初音ミク

…!!類…!!

神代類

…ミク

神代類

久しぶりだね(ﾆｺｯ

初音ミク

…類

むりして､わらわなくてもいいんだよ?

神代類

…ｯ

神代類

何のことかな?僕はこの通り元気で…

神代類

(…あれ?)

神代類

(今､僕)

ワラエテル…?

初音ミク

…ｯ類!!!!

ｷﾞｭｯ

神代類

え…

気づいたら､僕はミクに抱きしめられていた

初音ミク

類…いたかったよね

神代類

えっ､と…なんの､ことだい?

初音ミク

…まえ､類のスマホからそとをのぞいたとき､類のまわりに､おっきいおとこのひとがふたりいて…そのひとたちが､類を…ｯ

神代類

…あ

クズ

ーーーwww

クズ

ーーーｵﾗｯ

神代類

…ｯｸﾞｯ

神代類

(あの､時か…)

初音ミク

ワタシ､類がきずつけられているのみてたのに､なにもできなかった…ｯセカイにつれてこようとしても､かんけいないひとのまえだったからエラーになっちゃって…ｯごめん､なさい…ほんとうににごめんね…類

神代類

…謝らなくていいんだよ､ミク｡その気持ちだけで充分さ｡ありがとう

初音ミク

…類…

初音ミク

ｯ…ほんとうはこんなこと､いっちゃだめなんだけど…

ずっと､セカイにいたら?

神代類

…ｯえ?

初音ミク

もどったら類､またいたいことされちゃうでしょ…?

初音ミク

ここは､ちょっととくしゅなセカイで､いしょくじゅう…?とかもちゃんとそろってるの

初音ミク

ここにいれば､類はけがしなくてもいい｡リンとメイコにも､もうはなした

神代類

…ありがとう､ミク｡そこまで考えてくれて

神代類

正直､とても魅力的なお誘いだと思う｡僕も､ずっと､ここにいたい

初音ミク

…じゃあ…

神代類

…でも､駄目だよ

初音ミク

…ｯ

初音ミク

そうかもしれないけど…ｯまたあのひとたちにあったらいたいことされちゃうんだよ…!?ワタシは､もうこれいじょう類にきずついてほしくない!!

神代類

…ｯでも､そうしたら､彼らは司くん達に狙いを変えてしまうかもしれない

神代類

なんの罪もない司くん達が傷つくなんて､あってはならないことだ

初音ミク

…そんなの､類だっていっしょだよ…ｯ!!類だけがくるしいおもいをするなんて､ぜったいにおかしい…!!!!

神代類

でも､誰かがやらなければいけないんだ｡ハッピーエンドには､犠牲が伴うものだからね

神代類

みんなのハッピーエンドのために犠牲になれるのなら､それほど嬉しいことはないさ

初音ミク

いやだ…!!ワタシは､類がわらってないハッピーエンドなんていらない…!!そんなの､ハッピーエンドじゃないよ!!

神代類

…大丈夫さ｡僕はまだ､笑っていられるから

初音ミク

わらえてない!!!!類､わらえてないよ…ｯ

神代類

…ごめんね､ミク｡本当に大丈夫だから

そうだ｡次来るときまでには､もっと自然に笑えるようになるはずだから

だから､きっとダイジョウブ

神代類

ｯごめん､もう朝になるから帰るね…

初音ミク

え…あ…

ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ…

初音ミク

…類…ｯ

神代類

今回はあまり進展はない感じかな?

主

ホントはもうちょい進展ある予定だったんですけど､類くんと俺くんの会話のとこで想像以上に筆が乗ったのと､最近類くんのセカイ出してないなーって思って出したらこうなりました

神代類(もう一人の人格)

俺が突然いい人になっててびっくりしたよ

神代類(もう一人の人格)

まあ急展開すぎる気はするけど

神代類

それはそう

主

自覚はある

主

まあ細かいことは置いとこ☆

主

さよなら!!!!

神代類

フフッまた会おうね

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