大嫌いな父

何かボソボソと音がした。

なんだと思い音が鳴る方を見ると携帯 から鳴っていた。

それは配信アプリでうた、と言う人が 喋っていた。

甲高い声でうるさかったのですぐ抜けて電源を消した。

制服に着替えてリビングに向かう。

家を出て学校に向かった。

絶対に会いたくない人に会ってしまった

いつもより少し遅く起きてしまったのが原因だろうか。

警察とゆう！....どっちもやだあ

知らんぷりして行くか....

嘘下手かよ....

え....嘘でしょ 良い奴！！

へらっと平気そうに言う。

朝からこの話題は辛かった。

運が良ければ見つからないが

絶対に

こんなに平和な日常いつまで続くの だろう。

ﾊﾞｺｯﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾂ

私は元々バスケが好きでバスケ部を 選んだ

中学校の様にガチ勢の人が多いと 思わなかった。

みんな遊びでノリでやると思って いたのに

なぜかゆっくりゆっくり床が近くなって行った

バタンッと鈍い音が体育館に鳴り響く

足が縺(もた)れていたのがすぐ分かった。

おでこと鼻がｼﾞﾝｼﾞﾝして痛かった。

大きい怪我はしていなくて、膝が 擦りむけたくらいだった。

かわいそう、痛そうと言われると惨めになるからやめて欲しい。

だから大丈夫？とか心配されるのは、 苦手だ。

ふっと立ち上がったがズキズキジンジン した。痛い

父はもっともっと痛かったのか。

ボールが取られた罪悪感、怪我をし試合所じゃ無くなって罪悪感が増すばかり

ｺﾝｺﾝと扉を叩き開ける。

そうして膝を差し出す。

にまぁと笑って圧をかけて来る。

そもそも何でいるのかも分からないし どうやって特定したかも分からないと 言うのに

そう言って歩いてたはずなのに いつの間にかどこかへ消えて行った。

前の警察とは違う他の警察官だった。

何で居るの..気色悪い…。

お母さんを見つめ、警察を見た。

怒りの目で、大嫌いで気持ち悪く嫌な目で警察を見ていた。

何でこんな奴が家に、私は悪くない

父さんのせいだ。