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2年前、街中で偶然ぶつかった彼に一目惚れしお付き合いを始めた。 彼の名は涼野須磨。僕もまさか同性を好きになるとは思いもしなかった。だけど彼の笑顔は僕の乾ききった心を潤してくれた。 それから2年後の今日、僕達は結婚します____
なろ
スマ
なろ
薬を飲むなんて体調が悪いのかな。風邪ひいてたり…。それにいつもより元気がないというか。 須磨くんの準備も終わり僕達はお迎えの車に乗り結婚式場へ向かった。
なろ
スタッフ
なろ
それならいいんだけど、須磨くんはいつも何かあっても僕には隠す癖があるからやっぱり体調が悪かったりするのかもしれないし…。2年程前から流行しているある感染症にはかかってはいないと思うけど、式中に倒れたらって考えるといてもたってもいられない。 しかしメイクさんやコーディネートさんの熱は冷めるどころか増していった。
なろ
花嫁姿の須磨くんが楽しみで体の芯からワクワクしている。
ガチャッ
なろ
目の前で扉が開きまずはコーディネートさんやメイクさんが出てきた。その後ろから歩きずらそうに、ペンギンのように出てくる須磨くん。
スマ
あまりの美しさに僕は声も出なかった。
スマ
なろ
スマ
綺麗だし可愛いし最高。 だけどやっぱりどこかそっけない…。 須磨くんは少し小走りに廊下を走って行こうとした。しかし裾の長いウエディングドレスに躓いたのかボクの視界の中に倒れる須磨くんが映った。
スマ
なろ
一番に須磨くんのもとへ来た僕を除く近くにいた関係者も須磨くんのもとへ駆け寄ってきた。 本人の須磨くんはというとなにやら痛そうに口を抑えている。
なろ
スマ
なろ
そう言い須磨くんの腕を半ば強引に引っ張り上げようとした。
スマ
痛そうにまた口を抑える須磨くん。 その行動で僕は理解した。
なろ
スマ
なろ
スマ
なろ
スマ
なろ
スマ
なろ
スマ
___『それでは、新郎新婦の登場です』
その合図に扉は開いた。 扉の向こうには沢山の拍手と笑顔。 隣にいる花嫁も嬉しそうに笑顔を浮かべている。 1歩ずつ足を踏み出してレッドカーペットの上を渡る。顔見知りの人達が皆こちらに目を向けているのを感じて心は幸せの絶頂へ来ていた。
『貴方達はお互いを分かち合い愛し合うことを誓いますか?』
なろ
スマ
『それでは誓いのキスを』
僕は花嫁の方へ顔を向けた。目の前にいる花嫁は顔を伏せてはいないが恥ずかしそうに、物欲しそうに目を下に向けていた。 そんな姿が愛らしく、彼の頬にそっと手を添えて顔を近づけた。すると彼も目を閉じて僕の唇を誘ってきた。
チュッ
スマ
なろ
スマ
なろ
スマ
なろ
スマ
なろ
可愛い可愛い花嫁。きっと来年も幸せ。