屯所に戻ると、僕が帰ってきた事に気がついた近藤さんが駆け寄ってきた。 僕のしてしまった失敗は言わざるを得ず、土方からはかなり叱られた。 それをいつものように近藤さんが土方を止めてくれる。
近藤
総悟
総悟が口を挟む。
総悟
近藤
ヒイラギ燐
総悟
あれは普通の人間じゃない、戦闘民族夜兎族だ。
姉御だって聞いたことがあるはずですぜ
夜兎族、もちろんその言葉は知っていたし、 現に今も神楽ちゃんという夜兎族の女の子が身近にいた。
総悟が続けて僕に言う。
総悟
人質にでもされてみろィ。
その言葉に僕は「確かに」と納得するしかなかった。
取り敢えず、僕の吉原での潜入捜査は不安が残るもひと段落したのだった。
近藤
もちろんもともとも美人だよ
髪の毛を解いていると、後から近藤さんが声をかけてきた。
ヒイラギ燐
まぁ流石の僕でも化粧すれば多少はマシになるでしょ。
この着物もそのうち吉原に返しに行かないとね。
お世話になったこともちゃんとお礼言えてなかったし...
そして数日が経ち。 今日は土方と総悟にパシリにされて1人で買い物に来ている。
重たい荷物を両手に抱えていると、急に声をかけられた。
新八
声をかけられ、視線をあげると、新八くんと神楽ちゃんが立っていた。
神楽
ヒイラギ燐
新八
僕が持っていた荷物はほぼほぼマヨネーズだったが、 その量はスーパーの袋大4つ分もあった。
ヒイラギ燐
神楽
神楽
ヒイラギ燐
神楽
ヒイラギ燐
新八
僕の家で何人か人呼んでるんですけど
ヒイラギ燐
僕もなにかプレゼント買って持っていくよ(ニコッ
僕は約束すると、一旦屯所に大量のマヨネーズ持って帰ると、再び町に出た。
ヒイラギ燐
よく考えたら人にプレゼントなんてしたこと無かったな...
記憶を辿って行くと、10年以上前に1度人にプレゼントを渡した記憶が蘇る
ヒイラギ燐(幼少期)
ヒイラギ蓮斗(幼少期)
ヒイラギ燐(幼少期)
僕が幼少期に蓮兄に渡したのはたしか、ハンカチ。 母に裁縫をならって下手くそなチューリップの刺繍していた。
ヒイラギ燐(幼少期)
ヒイラギ蓮斗(幼少期)
ヒイラギ燐(幼少期)
ヒイラギ蓮斗(幼少期)
ヒイラギ燐(幼少期)
ヒイラギ蓮斗(幼少期)
そういって蓮兄は僕の頭を優しく撫でてくれた。
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
無難に食べ物とか?とも思ったが、ケーキなどは大方新八くんあたりが用意してそうだ。 銀時が甘いものが好きなことはしってるが、思い出せる銀時の好きなものはどうも誕生日プレゼントには合ってない。
そこで僕はスマホを取り出した。
ヒイラギ燐
そこに出てきたワードは、時計、ネクタイなどなど。
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
その時ふと、後から視線を感じ振り返ってみると、道の端に占い師らしき人物が机に何やらキラキラ光る物を並べて座っていた。
明らかに怪しそうだしいつもの私なら関わりたくと、目も合わせずに通り過ぎていくはずなのだが、何故か今日はその人に吸い寄せられるように近づいていった。
どうやら一応商売をしているらしく、キラキラしたものの正体はブレスレットや指輪などだった。 どれも小さな水晶玉のような飾りがついている。 基本的に今の僕は宝石だのアクセサリーに興味はないが、その時は置いてある商品全て魅了的に思えた。
BBA(((((
占いらしい風貌のおばあさんが僕に声をかける。
ヒイラギ燐
BBA(((((
おばあさんは机に置いてある商品ではなく、別にアタッシュケースを取り出すと、その中からある物をとりだした。 それはアクセサリーではなかったが、一際綺麗な光を放っていたキーホルダーだった。
ヒイラギ燐
値段はキーホルダーにしては高かったが、買えない額ではなかった。 おばあさんは親切にわざわざ綺麗に包装までしてくれた。
ヒイラギ燐
そして次の日、
仕事が終わった頃には既に日が暮れていた。
ヒイラギ燐
早歩きで新八くんの家に向かった。 家のチャイムを鳴らすと出迎えてくれたのは新八くんだった。
新八
ヒイラギ燐
新八
何故か新八は目線を逸らし苦笑いだった。
ヒイラギ燐
それだったら悪いことしちゃったね、全然先に食べてても...
私がそう言いながら部屋の襖を開けると、 大きな机に複数のお皿が並んでいた。 しかし、お皿の上には大きさの様々な料理とはとても言い難い黒い物体。
お妙さん
沢山料理も用意したからどれでも好きなの食べていいわよ
ニコニコしながらお妙さんが私にその料理ではない何かを進めてきた。
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
蓮斗に口を塞がれる
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
その瞬間お妙さんから凄い殺気を感じたので、 僕は黙って空いている席に座った。
みんなもどうやらその料理に手を付けないでいるらしく、 沈黙のまま俯いて汗をながしていた。
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
と蓮兄に質問攻めする僕の隣にいた銀時にこっそり耳打ちする。
銀時
閲覧注意書きだって必要なレベルだぜ...
それが聞こえていたのか、 お妙さんは料理を鷲掴みすると銀時の口へ思いっきり押し付けた。
お妙さん
料理が口に入ってしまった銀時はそのまま床に倒れ込み白目剥いていた。
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
新八
ヒイラギ燐
九兵衛
向かいの席で九兵衛さんが涙を流しながらお妙さんの料理を食べていた。
ヒイラギ燐
九兵衛
ヒイラギ蓮斗
マダオ
お妙ちゃんの料理もいいんだけどさ、
これ和食ばっかりだろ?
誕生日パーティといったらやっぱりピザとかポテトとか洋食がいいんじゃないのかなぁ...
見たことないグラサンのおじさんがそう言った。 蓮兄に聞いたところ彼は長谷川さんというホームレスのグラサンらしい。
僕はそれにすかさず便乗する。
ヒイラギ燐
神楽
僕は気を失ってる銀時を無理やり起こすと、頭を掴んで頷かせた。
お妙さん
洋食もあっていいかもしれないわね
ようやく、僕がピザを頼み、まともに食べられるご飯がやってきた。
マダオ
グラサンの長谷川さんが僕に話しかけてきた。
ヒイラギ燐
マダオ
ヒイラギ蓮斗
そう言うと長谷川さんは何故か爆笑しだした。
マダオ
ヒイラギ蓮斗
それでもなかなか信じてくれない長谷川さん。 ようやく目が覚めた銀時が酒を持って部屋に戻ってきた。
銀時
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
蓮兄は僕を宥めるかのように優しく撫でる
さっちゃん
何故か部屋の端で縄でぐるぐるまきにされているさっちゃんが言う。 どうやら、 呼ばれてもいないパーティにやってきたところ、 ああなったらしい。
ヒイラギ蓮斗
ツッキー
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
ツッキー
ヒイラギ蓮斗
ツッキーの喋った後にすぐ蓮兄が言う (要するに即答ですな)
新八
ヒイラギ燐
銀時
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
しかし、野球挙に賛成していないのは新八くんと僕だけ。 流れ的にこれを断ってしまうと僕はかなり空気の読めない奴になりそうな感じだった。
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
マダオ
長谷川さんがデレデレした目で月詠さんを見ていた。
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
マダオ
新八
ヒイラギ蓮斗
マダオ
もともと羽織ってた物が少なかった長谷川さんは、 僕の服を1枚も脱がすことなく多分全裸になっていた。
なんで多分だって?それは今蓮兄が僕の目を抑えているからね
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ蓮斗
マダオ
銀時
俺は長谷川さんと違ってちょっと着てるものも多い、燐覚悟しろよ。
銀さんがこの手のゲームで何人の女を脱がしてきたか
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
そう言い軽く蓮兄の頭を叩く
銀時
僕は何度か銀時に勝って上半身までは脱がしたものの、 僕は今回の負けで上か下をどちらかを脱がなければならない。 もちろん脱いだらその下は下着である。
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
蓮兄がブチキレている
新八
新八
ヒイラギ蓮斗
銀時
神楽
銀時
新八
ヒイラギ蓮斗
僕は仕方なくブラウスのボタンに手をかける。 胸も全然ないし、魅力的な体でもないけど、むしろそれが恥ずかしかった。
ヒイラギ燐
銀時
どうやら銀時は僕ならバッと脱いで爆笑の展開になると思っていたらしかったが、思いのほか僕が恥じらいながらなかなか脱がないので変な雰囲気になってしまった。
ヒイラギ蓮斗
銀時
ヒイラギ燐
銀時
ヒイラギ蓮斗
銀時
そう言って僕に上着を着せようとしていると、誰かが部屋に入ってきた。
桂
声の主は桂小太郎だった。桂は僕を見るなり固まる。
新八
しかし桂は逃げるどころかこちらに近づいてくると、 銀時にむかって切りかかってきた。 銀時はギリギリで避けたが、かなり驚いていた。
ヒイラギ蓮斗
銀時
桂
燐殿に何いかがわしい事をしようとしてる
桂は僕を銀時から庇うように前に立つ。
銀時
桂
ヒイラギ蓮斗
カチャッ
そう言い蓮斗がいつのまにか僕が持っていた手錠を桂に付ける
ヒイラギ燐
新八
ヒイラギ燐
桂
ヒイラギ燐
銀時
ヒイラギ燐
お妙さん
今日は銀さんの誕生日なんだから桂さんを捕まえちゃうのは可哀想よ
お妙さんが言った。 蓮兄は「チッ...今日だけ見逃すからな」と言い、桂の手錠を外した。
ヒイラギ蓮斗
今日はこういう場だし、俺は真選組じゃねぇから見逃してやる
桂
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ燐
ヒイラギ蓮斗
ヒイラギ燐
桂
そう言いながら燐の髪を触る
ヒイラギ燐
ヒイラギ燐
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