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コメント
2件
わぁ〜、こういうの好き🫶💕︎︎ 俺が言うのもなんだけどさ、 やっぱ上達してる感じがするんよね‼️✨️ いつか越されそうで怖いわぁ...😱💦
新しく枠作るの面倒臭いので雑談に投下しますわ。あ、短編です。
死ネタ要素あり。
軍パロ、介護組 ご本人様に関係なし
【君は死にたくなった事はある?】
『突然やけど…死にたくなったことってない?』
「…は?」
何を言ってるんだという風にこちらを睨みつけるグルッペン。グルッペンの瞳は、綺麗な赤色で…その自分を見つめる瞳も、…また美しい。
気品溢れる服に、高級そうな感じの眼鏡。
グルッペン・フューラーは見た目だけで行けばそう美青年である。
『…いや〜、…なんか、急に思ってさ』
ティーカップに入れた砂糖をかき混ぜる為にクルクルとスプーンを回す。
味は甘く、…そして酷く不味かった。
「…お前は死にたいのか?」
冷たい瞳。先程とは違う冷たい瞳。彼の隠れた瞳の裏は冷たい青色が広がってる。
僕と一緒の青色。…冷たい色
『…さぁ、どうやろうか。…死にたくないって言えば嘘になるかもしれへんし、…ちゃうかもしれへん。』
「…面倒臭いな。お前」
『よく言われるわ。……なぁ、皆此処に居ると生きている。…人生を真っ当に生きてるって感じやん。…そんなの、…気持ち悪い。』
みんなみんな、…綺麗に生きている。
眩しい虹色。どんな色も自分の個性を糧に輝いていた。…それはそう、…グルッペンを道標に抱えながら。
…そんな中、僕は1人。座っていた。
冷たい場所で、…明るい彼らの事を羨ましいとずっと見つめながら。
「…気持ち悪い…か。……一番最初の問いに答えようか」
「……死にたくなった事は無いさ。…まぁ、ただ死にたくなる時は…その時はこの国の終わりだろう。」
「俺はこの国と共に堕ちていくと決めている」
…総統らしい回答だ。 国と共に生きる。
…かっこいいじゃないか
こんな僕とは違う、…かっこいい。 総統様。
『…そう、…なら今死にたい?』
バンバンと大きく鳴り響く銃声も燃えさかる火もそこまで来ていた。
「…あぁ、…そうかもしれないな。」
ガラガラ、…ベランダへと、続く…否テラスへと続く扉を開ける。火の海の中、皆倒れていて…
最後まで戦っていた事が分かってしまう。
『…僕はほんと弱虫だね。』
「……違うさ、俺が弱虫なんだ。…何もしなくてひとりで皆が死んでいくのを見つめてくだけだ」
『…グルちゃん、本当にありがとう。』
『……我ら総員貴方様の傍に居れた事貴方様に忠誠を誓えた事を感謝致します。』
『…グルッペン・フューラー様。』
「…あぁ、私も感謝する。シャルル・ウツー殿」
「……んはw…らしくねぇなぁ…」
『…そうだね、グルちゃん。』
『……眠くなってみたいやわ。グルちゃんは?』
「…どうやら俺もらしい。砂糖の調合が美味かったらしいな。鬱」
ふたりでゆっくりと、椅子に座り込む。もう2人は瞼は閉じたまま。
『最後にそんな事で褒められてもなぁ〜』
「…確かにそれもそうだな」
「…本当にありがとうな、鬱。」
『……うん、僕もありがとう。グルちゃん』
彼らは目を閉じたまま。…そのまま目を開くことは無かった。
彼らは最後の最後まで…幸せだったそうだ。