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あらすじ
ヴァンプに突然変異した黄。緑にヴァンプであることがバレ、防監所へ送られようとしていることを知る。しかし、突然変異で見られる暴走が黄には見られないことを知った緑は自分と番を結ぶよう提案した。
今回は『バッドエンドに近しい』表現が含まれます。苦手な方はご覧にならないことをお勧めします。
⚠︎バッドエンドではありません。
黄side
黄「…………え、?」
え?今なんて言った?……番、?
黄「、?………??」
緑「み、黄ちゃん、落ち着いて、説明するから」
黄ちゃんが思ったよりも暴走が見られない。なのに防監所に行かないといけないのはおかしい。
でもそれを大人に言っても正直意味がない。多分聞いてもくれないまま無理やり連れて行かれるだけ。
番ってのは結んだ人同士…わかりやすく言うと所有物ってことになる。
だから結べたら大人は俺たちに関わる資格はなくなる。
黄「…番ってそんな効果があってんな…」
緑「どう?結んでくれる?」
黄「それは全然いいんやけど……どうやって結ぶん?」
確か、ヴァンプ同士は結べへんかったはず、
緑「俺の家、ヴァンプについての研究してるんだけど、俺もある程度の知識を持っててね、」
「……最近できた試作品があるんだよ、」
黄「試作品………」
緑「でも、まだ試してないから……あんまり使いたくはなかったけどねぇ……」
黄「っ!………そんなこと…できんの?」
緑「実験段階だから確実ではないけど…」
黄「ならっ!試したらっ______!」
人を襲わなくて済むし、防監所にも……!
緑「副作用で人間でもヴァンプでもない化け物になる可能性だってある」
黄「ッッっ………!」
緑「そうなったことで、もっと大勢の人を殺すことになる可能性だって否定できない」
黄「っ、………ころッッ、」
緑「それでも黄ちゃんは、防監所に行かないために…傷つけないために、試そうと思う、?」
黄「ッッ、………」
確かに……まだ試してない試作品……
俺が……他の人を………緑くんをッッ、!
黄「ッッ、……」
緑「……………」
黄「…………緑くッッ、……」
緑「一旦、場所変えよっか……、?」
黄「…………そうやねッッっ、……」
落ち着かなっ、………ちゃんと選択しないと、
_____「ごめんね……黄ちゃん」______.
緑side
黄「………お邪魔します、」
緑「どうぞいらっしゃい」
黄「…ごめんな、緑くんも巻き込んじゃって……」
緑「俺から巻き込まれに行ったんだよ?黄ちゃんが思い詰めることないよ」
黄「っ、!…………ありがとう、」
緑「とりあえず、部屋行こっか、?」
黄「そうね、………」
やっぱ落ち込んでる……か、そりゃそうだよなぁ、
黄「お邪魔します……緑くん、お茶ありがとうね」
緑「大丈夫、………とりあえず、これ、試作品」
黄「ッッ………触ってもいい、?」
緑「いいよ」
小さな小瓶に入った、少し水色がかった液体。
ほんとは念の為作ったやつで、本当に使うつもりはなかった。
桃「ねぇ緑ー」
緑「ん?」
桃「ヴァンプでも番が結べる薬とかって作れたりする?」
緑「えぇ……一般的には無理だよねぇ、」
桃「否定しないの?」
緑「言い換えたらヴァンプを人間にする薬ってことでしょ?無理ではないかな」
桃「じゃあ作っといてくれない?」
緑「………え”っ、」
桃「そんな嫌そうな顔しないでよ……念の為」
緑「えぇ………」
緑「まさか本当に使うとはね……」
桃桃に言われるがまま作ってみたけど……意外と楽しかったんだよなぁ、研究…
そのお陰で紫ちゃん達にもより栄養が高い血液パックも渡せたし。
………でも、流石にこれを黄ちゃんに使うのは……
なんなら黄ちゃんが早退してから急いで完成させたやつだし、試す時間なんてなかったし……
ッッ、……………やっぱ桃桃に連絡を………、
緑「……………桃桃、」
桃「ん〜?なに〜?」
緑「もし、計画通りにいかなかったら、単独行動ってしていいの?」
桃「えッッ、こんな何百のパターン練ってるのにまだ気にする……?」
緑「そりゃそうでしょ、念の為……」
桃「んー、難しいけど、許されるんじゃない?」
「もうそれっきりお互い干渉しないことを条件にするならねー、」
緑「……………珍しい、否定するかと思った」
桃「俺そんなに鬼じゃないよ⁉︎……でも、緑とは結構一緒にいたいと思うけどねぇ〜、……だからさ」
……………連絡、やっぱ……いいや
緑「桃桃」
「”ごめんね桃桃”」
これが、俺の出した答え。”俺達“の出した答え。
緑「黄ちゃん、やっぱ薬使うの、やめようか」
黄「んぇ………、?」
きっと桃桃は望んでないし、紫ちゃんだって求めていない答え。
緑「今からいうこと、してくれる?」
黄「…………ッッ、!わかった、ッッ」
でも、これしかなくて、これだけが俺達の答えで。
きっと桃桃もわかってたでしょ?俺があの質問をした時点で、
すでにこの世界があることを___。
この”答え“が返ってくることを_____。
緑「……………どう、?」
…………うん。
黄「緑くんなら、そう言う気がしてた、w」
緑「…………、⁉︎いいの、?」
………ほんとはすごく怖い。もうここから逃げ出したいくらい、息も上手く吸えないし、上手く笑うことも出来ないくらい追い詰められてるけどっ…………
ニコッ
黄「いいよ、緑くんと一緒なら、何処までも_____。」
_____『緑くんと一緒なら』って思ったら、不思議と大丈夫な気がしてしまうから。
______安心してしまうから。
きっとこれからも、いつまでも、一緒にいられるように____。
ジジッッ
『ヴァンプの男子生徒2人が行方不明になってから3ヶ月、現在の状況は………』
桃「…………やっぱそうなるかぁ、」
もう少し早く言っておくべきだったかな、
バサッッ
紫「桃、はいこれ、次のやつ」
桃「もー、生徒会は何でも屋じゃないんですケド〜!」
紫「文句言う時間あんなら働け」
桃「ひどいッッ!俺にも休憩ちょうだいっ!」
紫「さっき水眺めまくったばっかだろ」
桃「うぐっ、………そうとも言う……でもぉ〜…うぅ、」
紫「……………緑のことは……もういいん?」
______”緑” ね、
桃「………………んー、そう言う約束だし、」
紫「わざと?」
桃「俺はもうちょっと一緒にいたかったけど、」
緑黄end.
赤「…………紫……、お前は………」
『誰_____?』
追加情報
緑
桃との口約束通り、干渉しないことを条件に単独行動に出た。
薬は使っていない、?
現在黄と共に行方不明。
黄
緑と共に行動することを決める。
薬は使っていない、?
現在緑と共に行方不明。