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大森side
涼ちゃんに無理やり連れてこられた病院。
拒食症だと診断された。
わけも分からないまま入院の話が進み
今後の活動のことを考えると入院なんてしてられないから泣きながら拒否するけれど聞いてくれず
結局今病院のベッドで1人泣いている
大「何が拒食症だよ、っ泣」
全然太ってる
入院ってなんだ
何をされるの
わからない
帰りたい
ガラッ
若「元貴〜、?」
あ、
大「わかっ、…泣」
若井なら話せばわかってくれるかも
少し希望が見えた
退院できるかもしれない
そう思ったのに
若井の両手には大きな荷物
聞かなくてもわかる
僕の着替えやタオルが入っている
入院の準備
それを知った途端若井も敵に見えた
涼ちゃんも
病院の先生も。
若「元貴、いつ退院できるかわかんないけど…入院なんだからゆっくり休んでね。」
は、
休めるかよ
こんなところで
大「帰る、」
若「だめ、ゆっくり休むこと。わかった?」
大「なんで入院してんの、?活動はどうなんのよ、入院なんてしてる暇ない…!健康だし大丈夫なの、拒食症とか意味わかんないっ、泣」
また涙が出てきてしまい、袖で涙を拭こうとして顔の近くに持ってきた腕を若井に掴まれる
若「こんなに腕細い人が、拒食症じゃないって言うの…?」
なにいってんの、?
こんな腕
細くない
太い
醜い
思ってもないのに細いとか言って僕を拒食症だと思い込ませるつもりなの?
なんで
むかつく
大「やめろよっ…!」
若井の腕を振り払う
お医者さんと別室で話してた涼ちゃんも戻ってきて
涼ちゃんが心配そうに若井に寄り添う
藤「元貴、病院だから静かに…」
大「なんで入院しなきゃいけないの、っ!?」
藤「それは、。さっきの診断で拒食症って言われたからで…」
大「違うよ、、拒食症じゃないっ、」
藤「ふーん…、」
涼ちゃんに真顔で見つめられる
怖い
なんでそんな顔をするの
何も言えずに黙っていると涼ちゃんが口を開いた
藤「最後にご飯食べたのいつ。」
さっきとは違うトーンで話しかけられる
怒ってる感じがする
嘘はつけない
きっと見抜かれる
大「…。2日前、」
藤「何食べたの。」
大「ヨーグルト…3分の1くらい」
藤「その3分の1はちゃんと食べたの?吐いてない?」
大「え、」
知ってるかのように話される
あれは事務所で出されたヨーグルトを食べた時
途中で気持ち悪くなって吐いた。
でも僕以外いなかったはず。
藤「見てたよ、元貴がヨーグルト少し食べただけで吐いてたところ。」
若「えっ、?」
ああ
見られてたんだ
藤「今日もすごい顔色でスタジオ来たよね。がりがりで、フラフラで…。だから病院来たんだよ。拒食症って診断されても僕は驚かなかった。」
若「…。ほら、だからさ…入院して治さなきゃ…。今の元貴を見るとファンも心配するよ、」
じゃあ
入院するしかないの、
もう拒否しても無駄だとわかった
仕方なく
大「わかった、。」
そういうと二人は ゆっくりでいいからね。 と言って荷物を置いて横に座る
若「なんか最近急に細くなったなとは思ってたけど…ね、」
藤「ダイエットしてるって話は聞いてたけどここまでだとは思わなかったよね。」
大「うん、ごめんなさい、」
しばらく活動のことなどを話し合って
結局活動休止。
期間も決めず
治るまで。
活動休止の理由はファンには話したくないと言うとそれはしっかり聞いてくれて
2人は帰った。
その日の夜ご飯もまともに食べられず。
夜も不安で眠れない
眠剤を出されてやっと眠りにつく。
朝。
食事の時間
目の前に出される食べ物に、吐き気がする。
食べると太る。でも食べないと治らない。
自分の中で色んな気持ちが葛藤するけど
一口食べることに。
大「ん〜…。」
焼き魚をほんの少しだけ箸でちぎって食べるが、少し気持ち悪い
何とか飲み込むけど、これ以上食べようとは思えない。
朝食は結局それ以降手をつけず食器を下げられるのを待った。
お昼。
若井と涼ちゃんが来た。
若「おはよー。」
藤「朝ごはんどうだった?」
大「お魚一口だけ食べたよ。ちゃんと治そうと思って…。」
そういうと二人はすごく喜んだ。
しんどいだろうけど頑張ってね。
そう言われ、その後もしばらく話をして面会の時間は終わり。
食べただけで褒められる
2人が喜ぶなら
もっと食べなきゃ
昼食。
食べやすいようにほぼ液状のような食事
絶対に全部食べるんだ。
そう決めてスプーンで全て口の中にかきこむ。
大「〜、ごちそうさま、!!」
嘔吐くことも
吐くことも無く
食べきれた
2人に早く教えたい
喜ぶ顔がみたい
褒められたい
そんな気持ちのまま看護師さんが食器を取りに来るのを待っていると
大「んぐッ、!?」
ごぽごぽ
胃液が上がってくる音が聞こえる
だめ、吐いちゃだめ
そう思って口を手で抑えるけど
そんなので止めれるわけもなく
全てゴミ箱に戻す
大「うっ、はぁッ、ゴポッ、ぉえッ…ッ!」
ビチャビチャ
せっかく食べれたのに
僕ってこんなにご飯食べられなかったんだ
食器を片付けに来た看護師さんに正直にはなして謝る。
今日、面会来るのかな。
ちゃんと言えるかな
数時間後
若「もとーき。」
藤「今日はどー?調子いい?どのくらいたべれたのー!」
大「1回全部食べれたのに、…結局後で全部戻しちゃった、。」
それを聞いてふたりは笑顔を失う
ああ、こうやって幻滅されていくんだな。
そう思ったけど
2人は僕に抱きついた
藤「大丈夫、そんな急に食べれるわけないもんね、責めなくてもいいんだよ。」
大「でも、ッ。治んないじゃんか、早く治して…早く仕事復帰しないと、」
若「今はお仕事忘れよう。元貴のペースで直していこう、ね。」
大「わか、た…。」
そのまま2人に支えられて、一ヶ月後には退院出来たとさめでたしめでたシ‼️
リクエストそのうち書くよまっててねーん
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