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二ヶ月からゾディアークと連絡が取れなくなった。ゾディアークとの連絡手段がなくなってゾディアークの居場所の特定が出来なくなってしまった。警察にも相談してみたけど、全然分からない。

「カオスに私たちと連絡していたのがバレたのではないか?」

「可能性としては全然ある。」

「ゾディアークの身に何かあったと考えるのが普通か。」

「ゾディアークさんは無事ですよね!?」

「分からないが、連絡を待つしかないのではないか?住所の特定はどうなったんだ?」

「何重にもロックかかってて簡単に開けられないんだよな。どんだけ逃したくないんだよ。」

「ゼロムスでも開けられないか。」

このとき、私たちは簡単に考えすぎていた。


「え、あれカオスさんじゃ、?」

「「「!!??」」」

「・・・ああ、カオスだ。」

「尾行するか?」

「突撃一択だ。ゾディアークに何かあってからじゃ遅いし、安否を確認したい。」


「カオス。」

「あ、え!エクスデス達じゃーん!久しぶりだな!」

カオスは平然と返事をする。なんだコイツ。私たちがゾディアークと連絡取ってたって知らないのか?だったら今すぐに取り押さえて

「ゾディアークに会わせてくれないか。」

バハムートがそう言った瞬間、カオスの表情が恐ろしいほど暗くなった。さっきとはまるで別人。目から伝わる殺気。カオスは冷たい声で言う。

「なんだ、ゾディアークのこと忘れてくれてれば良かったのに。」

「忘れるわけがないでしょう。」

「お前らが忘れればゾディアークは正真正銘俺だけのものになるんだよ。」

「まあ、覚えてるんだったら会うか?ゾディアークと。」

「は?会っていいのか?」

「危害加えなければ全然いいぜ。」

バカなのは前から変わってないな。とっととゾディアークを回収してコイツを警察に突き出す。

きっと私の考えは全員一致だろう。アイコンタクトしあい、カオスの家に向かうことにした。




私たちが見たゾディアークは別人だった。身体中は切り傷や血の滲んだ包帯。血ではない、生臭い赤い物体が部屋に飛び散っていた。

ゾディアークの目は死んでいた。私たちを見て、ピクリとも動かない。ただ黒く濁った目が、今までの惨状を表していると言ってもいい。

「ゾディアーク、ただいま〜!」

私たちを見たまま動かなかった目が、カオスに素早く移る。私たちには見せようともしなかった顔が、カオスに向けられた。

「お帰りカオス。お散歩終わるの早かったね。」

「お客さんが来たんだよ!ほら、コイツら。」

「私よりお客さんの方が大事?」

「なんでだよ〜?」

「だってカオス嬉しそう。私と一緒にいるのが、一番嬉しいんじゃないの?嘘ついたの?騙したの?ねえ、今までの愛してるは嘘だったの?」

ゾッとした。私たちに助けを求めていたゾディアークがこんなに変わってしまうなんて。今ではカオスだけを見て私たちには興味を向けもしない。ゾディアークの目に映っているのは、

カオスだけだった。

「そんなことないぞ。ゾディアークがこんなに俺のこと思っててくれたって分かったから嬉しいんだよ。」

「ああ、そうなの?良かった。大好きだよ。」

「ありがとう。」

「・・・。」


ガチャン

「分かったか?ゾディアークは俺のものなんだよ。」

「・・・お前、ゾディアークに何かしたのか?」

「いいや何も。まあ、毎日たくさん愛の言葉を伝えたよ。切るのは嫌なことだって分かったからな。」

「なんか、お邪魔だったみたいだな。私たち帰るな。」

「マジ?分かったわ。来たかったらまた来てくれ。」




「ゾディアークを助けなくて良かったのか?」

「・・・もうアイツは助けなんか求めてないだろ。私たちが助ける必要があったのは、前のゾディアークだ。今はもういない。」

「ゾディアークさん・・・。」

「・・・。」


結局ゾディアーク/さんを助けることはできなかった。私たちの目的は助けを求めているゾディアーク/さんを助けること。目的はもうない。だからこれから


“ゾディアークさん達が幸せならいいですね。”

“私が好きだったゾディアークを取り戻す。”

“寂しくなるなぁ。”

“あの二人に会うことはないだろう。”




最後のセリフ上から

アルテマさん

バハムートさん

ゼロムスさん

エクスデスさん


アルテマさんはゾディアークさんとカオスさんの愛を見て、二人の間には誰も入れないとわかり、二人の幸せを願います。

バハムートさんは諦めておらず、自分一人でもゾディアークさんを取り戻そうとしています。

ゼロムスさんはカオスさんとゾディアークさんと特に仲が良かったため、気の合う二人がいなくなり、寂しいなという感情があります。

エクスデスさんは、カオスさんの

「来たかったらまた来てくれ。」

という言葉は本心ではないと分かりました。また、目的がなくなり二人に会う必要性がなくなったので、このように思っています。






ああ、行かないで。気づいて。また誰にも会えない日が続くなんて嫌だ。助けてくれ。お前らしかいないんだ。誰か。



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コメント

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投稿お疲れ様です♪ 最高すぎます…ゾディアークさんの最後の言葉が心に響きました… バハムートさん…お願いします…助けてあげてください… 最高すぎる作品をありがとうございました!

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