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今日は雨の日。いつも通り、ゲンはあの通学路で待機していた。今日も保科を待ち伏せするためだ。だがしかしいくら待っても来ない。今日は早く学校が終わったのだろうか。そろそろ帰ろうそう考えた時、傘もささずに走っていた人がいた。あいつ風邪引くだろ。そう思いながら遠くで走っている人を見つめる。よく見れば剣道の袴を着ている。保科家か?そう思い、目を細めるとその人は保科宗四郎だった。あいつ何してるんだ!気づいた時には保科の元に駆け寄っていた。
「何してるんだ!保科くん濡れるだろうに」
「えっ、なっるみ、、さん??」
雨のせいでよく分からなかったが泣いているようだ。一体何があったんだ。
「理由は分からないけど、風邪引くだろう。早く家に帰ろう!」
「っ!!!いやや!絶対、帰りたないっ!」
さて、どうしたものか。恐らく何かあって家から飛び出してきたのだろう。保科の家ともなるとこういうことはよくある話なのだろう。、、、そうだ、ボクの家に連れ込めば良いのでは??
「保科くん、とりあえずそれだと風邪を引いてしまうからボクの家来てくれる??」
なるべく優しく言った。それを聞いた保科は泣きながら、コクッと頷いた。
「あっあの、シャワーと服、ありがとうございます」
「大丈夫だ。てゆうか服でっかいな」
今、保科はボクが愛用している普通の人の家というところにいる。本当の家は違うがこうやってターゲットに近づくための家はいくつあっても良い。
「鳴海さんって体大きいんですね」
「まあな、結構鍛えてるから」
保科はシャワーを浴びたあと、鳴海の黒いスウェットを借りた。まあ、ほぼパジャマだけど。それが保科には大きかったようで萌え袖状態になっている。、、、昔、暗殺で女に近づくことがあり、そのときその女は萌え袖をしていたが全然可愛くなんでなかった。だから保科を見ると萌え袖も良いもんだな、と思ってしまう。
「ところで、、、答えたくなかったら答えなくていいけど何があったんだ??」
思い切って保科に聞く。怪しまれないように。