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愛流景side
《今回デビューするのは!りうら、ほとけ、アネキ、れるち、くにの、ゆうちゃんのお姉ちゃん、妹ちゃんのグループなんですが!どう⁈みんな盛り上がってる〜⁈》
「ふぅぅぅぅ!!!!!」
《んわ完璧!》
司会はないことこえ。この二人が司会の安心感がすごいとはいえどまだデビューの実感が湧かない。
舞台袖には白の光と黒の闇。そこにほのかにメンバーカラーが光る。
《なんと今回、我々の事務所伝説のツートップ体制をとっているのですが!…言っちゃって良いっすか⁈》
「いいよ〜!!!」
…ふーん声量なかなかじゃん
《よし!なんと今回!旧いれいす姉妹組が黒組、すたぽら姉妹組が白組!》
わぁぁぁ!!
《そしてそれぞれ…大神アルケー、如月最がリーダーです!》
わぁぁぁぁ!!
舞台袖でも聞こえる大きな声。ほのかに見えるペンライトの光。スマホを構えている人もいる。
さ、私達が主役の舞台、初めるわよ
《それでは!…まあ後は実力で語れってことでね》
《どうぞ!》
ワァァァァ!!!
奶子と恋恵の姿が消え、暗闇の中に六つの人の影が映る。 一人一人以上の形が全然違うのもあり影でさえ個性が出ている
そんな中、舞台上に立つ彼女達のイヤモニの中に聞こえる綺麗で楽しいカウントの音
《 Antitype Antitype 》
会場に響き渡る6人の声。目の前には薄い紗幕がかかっておりハッキリとは見えない。観客全員が息を呑む
そんな彼女達の圧倒的なステージにとある試練が待ち構えているとも知らず
《 目を合わザザッ》
始まったばかり。詩乃のマイクが入らなくなる
全員が反射でマイクの音を確認する。イヤモニに聞こえる音は三つ
そして…頷いているのは3人
半数のマイクの接続の遮断。紗流炉がふと舞台袖に目をやると玲流から何やらメッセージ。
「ペア」
ぼそっと呟きながら優留宮にマイクを渡す紗流炉
観客席はもちろん最前のカメラマンにも聞こえない声量。メンバーイヤモニ越しでもその紗流炉の声をハッキリと聞き取る
《 …ぎりを交わして 》
アドリブのフリも入れつつ完璧にこなす。これは…
今マイク3本しかないっぽい
なら黒白で回すか
だねぇ
まあまだこの時はよかっただろう
《 Soled解除不可能接種後即k…》
その後一人ずつマイクが使えなくなっていった。
《 溺愛 退廃 気持ちいいと…》
それも意地悪なことに、その人のパートで切れて行く。
マイクは残り一つ。さあどうするか。
いれいすとすたぽらがどれだけ幸運かを目の当たりにしてると言っても良い。なんせ音源が切れたらアカペラでやれば良いのだから。そう
奶子(音源に歌がかき消されて何もできない状態が一番ダメなんだ)
奶子side
今まで一度もこんなことはなかった。しかもそれを恐れてマイクの音量を全てれるちゃんに任せてるぐらいだ。 ならなぜこうなったのか…。おそらく後にわかるだろう。
残り一本の緑色のマイク。既に付いていない赤、青、橙、紫、桃のマイク。それぞれがメンバーの手に戻る。次歌わなければならないしゃるろとうるみやの元にマイクはない。だが…入るはずのない、なんならおそらく電源も切っているマイクで歌い続けている
かなめが舞台袖に目を向ける。落ち着いたいつもの目。ただ…出会った時より明らかに生気に溢れる瞳。人差し指で下を指す。舞台袖の誰か…ゆうちゃんにサインを送っているのだろう。
…なるほど、その手があったか。
音源の音がだんだんと下がっていき聞こえる一つの歌声
「 …で繕った ペルソナに隠した本能 暴いて 」
「 Beware 自己制御リミッター解除後即絶頂 」
「 Antitype Antitype Antitype Antitype 」
「 Antitype Antitype Antitype Antitype 」
かなめがマイクをしのに渡す。それで全てを察したのか緑色のマイクを最前の観客席に投げる。そのマイクを手に取ったのは…しのの姉のほとけっちだった。マイクをジャストで投げてキャッチする息ぴったりの作業。それのマイクを何に使うのか
…あぁ、なるほど。
ほとけっちは受け取った直後、あの日以来常備している折りたたみ式のマイクスタンドを用意しすぐ舞台上にあげる
それぞれ人生の大半を共に過ごしてきた姉妹が観客に、裏方にいるからこそできる作業。
さっきより少し大きく聞こえる歌声が会場に響く。少しエコーのかかった歌声が白熱したライブ感を演出する。
「 因果とか宿命とか 全てUseless to meバイバイ」
《 …べてUseless to meバイバイ》
6人の声が揃うラスサビ。力強く芯のある声がマイクに入り会場に広がる
しゃるろ、うるみや、れむ、しのが目を合わせる。
アルケーは反射で緑のマイクを取りかなめに投げる。そしてりうらも反射でマイクスタンドを取る。
…え、待ってかなめなんで今の乱暴なの取れるの??
…すみません取り乱しました
《 螺旋階段の中で すれ違い絡み合う愛は 誰のものなんだ 》
過去一生き生きとしたメンバーの表情。なぜか見るのが二度目のような感覚。
一人一人の綺麗な歌声が順に会場に響き渡る。そしてクライマックス
《 Antitype Antitype 》
気の抜けたありのままの笑顔、白い髪の中に見える緑色のインナー。上着と一緒に白の綺麗なスカートも綺麗にサラッとと動く
《 Antitype Antitype 》
漆黒の髪に赤い一つのピンが光る。圧倒的圧の中に感じる幸せな感情。後ろが少し長めの膝上のスカートが勢いよく揺れる
《 Antitype Antitype 》
上品で綺麗だけどどこか抜けてる笑顔、サーモンピンクの少し巻いてあるハーフアップにハートのヘアピン。上品なスカートとピンクのレースが静かになびく
《 Antitype Antitype 》
深い濃い紫の中にあるあわい紫の髪。純粋に嬉しそうな表情を見せると同時に黒に紫のロゴが入ったミニスカートが振れる
《 Antitype Antitype 》
心から楽しそうに満面の笑みで青い髪と白メッシュを揺らす。何重かに交互に重なる青と白のスカートが楽しそうに踊る。
《 Antitype Antitype 》
生気に満ちたやる気のある笑顔でオレンジと黒の二つ結びの髪が広がる。黒の膝上のスカートとベルトとチェーンがふわっと跳ねる
《 Antitype Antitype Antitype Antitype 》
綺麗な最後の交わりを見せてステージが暗くなる。3秒ほどの沈黙の後わぁっと歓声
…過去一インパクトのあるデビューライブだったかもね。すたぽらとクロノヴァなら私達の分まで託せるかなw?
また、あの頃に戻れるとは思えないし
詩乃side
《うるぅみやぁ!》
《詩乃!》
《アルケー》
《か な め♪》
《甘夢れむぅ!》
《紗流炉ぉ!!》
《クロノヴァでーす!!!!!》
《はいおそらく初公開のアンチタイプ!!どうでしたか!》
ふぅぅぅ!!!
うるみやの問いかけに歓声が帰ってくる。その歓声を聞いた瞬間何かの糸が切れる
《…ほんっとうに!!!緊張したんだからぁ…😭😭》
《あーあーしのさん泣かないで💦》
しゃるがわざわざ撫でにくる。うわぁ安心感すごい…
《😭😭😭》
《ちょ、しのw⁈》
《しゃるそれ逆効果やw》
www
《まあね?先輩方(笑)のおかげでなんとかなりましたけど》
《(笑)w》
れむが小馬鹿にするように言うと思わずそれにかなめが笑う
《まああの程度私たちには余裕でしょう?》
アルケーが鼻を鳴らす
《って言いながら一番焦ってたのにねwエセ魔王様w》
《そんなことないわよ詐欺師》
会場全体が暖かい笑いに溢れる
メンバーと目を合わせる。“大好きだよ”って、みんな目で語る。このメンバーとなら、どこまでもいける気がする。
まだまだ先まで、進んでいきます!!
玲流side
「…はぁああああ!!!!!」
「ちょ、れるち静かに💦」
「ごめんゆうちゃんっ!」
椅子に座り思いっきり脱力する。今回のマイクに関しては完全にハッキング。おそらく近くで誰かがやっていたのだろう。くにのがハッキングし返してどうにかなったのはマジでよかったわ…
「ほんっまに危なかった…今回ばかりはくにのに感謝やわ…」
「でしょでしょ〜♪」
にっこにこで褒めて褒めてと言わんばかりに近づいてくる
「え、ちょ、れるち何その目!!」
「www」
心から楽しい時間。何気なく話せてさらに力が抜ける
「…いいね、兄弟…姉妹って」
こったんが不意に言う
そういえば…今日は姉妹での連携プレイでどうにかなりたったかもしれない。途中からアネキもこっちきて色々伝達してくれたおかげでどうにかなったんやし
「たまにはこったんも弟さんに会いに行けばえてんちゃう?多分楽しみに待っとるで?」
「…そうだね。」
「え!ならちむも連れてって〜!!」
さーてと、物語のスタートの手伝いをしたんだから…またうちらの物語、再スタートせんとな?
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
なんと!私初の3000字超え!色々ゴタゴタですがお許しください!
リバース第一章最終話となります!ご愛読ありがとうございました!
さあ、玲流さんも言っていましたが…明日はなんでしょうね?続きでもあるので⌛️🐿️さんもアカウントの方を見ていただきたいなと思います!
はよ終わらせろと思うかもしれませんが割とこの物語書くの楽しいので永遠にこれを書いていこうかと思います(は?)🎲さんについてもじゃんじゃん触れていきますよ!!
それでは!ありがとうございました!
(追加もどき)ここまで含めたら4000字超えてました