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#3 不器用
side skng
入学式から今日で1ヶ月が経とうとしている
奏斗がタライに一目惚れした日からも1ヶ月
クラスでは徐々に仲良しグループも出来始めていた。
私も無事に1人ではなくグループに入ることが出来たのですが、
『ひばぁ〜!』
「んー?」
『あのねあのね〜!』
「うぇ〜!楽しそうやん!」
『まだ何も言ってない!!』
『「 爆笑 」』
とにかくうるさい!!
…てか奏斗、恋実ったんですかね、
びっくりするくらい距離が近い気がするんです最近。
話し方が慣れてきているようですし
【ねー凪ちゃん】
[はい?]
【あいつら距離近くね】
[セラ夫もそう思いますか?]
【奏斗がもう吹っ切れたのか、実ったのか】
[あとで聞いてみましょうか]
ちなみに彼、セラ夫も同じグループです
授業が始まるチャイムが鳴った。
みんなが席に戻る
[ねぇ奏斗]
『なにアキラ』
[タライと付き合ったんですか?]
『いや、まだ僕の片想い』
[そうなんですね]
付き合ってないであの距離感、
[気持ちとかって伝えたり…?]
『出来てなーい、』
[ですよね〜、]
[奏斗はどうしたいんですか?]
『思いは伝えたい、けど振られたり気まづくなっちゃうのは嫌』
[難しいこと言いますね〜、]
[ノリで言ってみたらどうです?]
『どんな感じに?』
[そういう所が好きだわ〜とかさりげなくです]
[そのくらいしか今はできない気がするので]
『お〜!!』
『いいねそれ!やってみる〜!』
授業が終わり、仲良しグループが集まる。
『んねせら!』
【あー?】
『今日から先生って呼ぶね!』
【え、なんで】
『行動がいちいちイケメンだからさ、教わろうかなって』
【ほう、?】
【どーゆーこと、?】
[ちょっと分かんないです]
『ひーばーりー!』
「まじでここよく分かんない!!」
『え?これはこうで、こうじゃないの?』
「おー!!天才か奏斗!!!」
『この単元はまだ得意な方だからさ』
行動面はあのままでもかっこいい気がしますけどね
[教えて貰ったら少しはかっこいいなって思いません? ]
【思うけど雲雀がそこまで刺さると思う?】
[刺さんないですかね〜、笑]
「ね、また教えてくんね?笑」
『まあ、いいだろう!』
「神!天才!」
『もっと言え!!』
「奏斗様〜!」
『…ひばって笑顔かわ いいよね〜』
「ん、そー?」
「あんま言われたことないわ〜!」
『にぱっ!って感じして僕は好きだな〜』
…なんて不自然、
「ありがとう!嬉しいわ!!」
うわ、単細胞、
[前言撤回!!かっこよくない!!]
[何なんでしょうあの会話は!!]
【頭悪そう、笑】
[ほんっと不器用ですね〜、]
【俺先生らしいし?教えてあげないとね〜】
なんかこっち来た、
『ね、今度4人で水族館行かないー?!!』
「楽しそうじゃね!?」
【まぁ、なしではないよね】
[行きますか]
『よし!いつにするー?』
「再来週の土曜とかは?!」
奏斗、タライと2人で行ってきたらいいのに、笑
次回 水族館へ行く
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