隣人の彼奴

隣人の彼奴   1話

俺は隣人の彼奴に、

いつも通りの日。

いつも通りの朝。

いつも通りの風景。

もう正直見飽きた。

朝起きても誰も居ない、親は仕事で中々会えないし。

1人で住んでいるのと一緒だ。

「 やっほ若井 」

「 元貴やっほ 」

こいつは隣に住んでる大森。

こいつの家も親が仕事でほぼ毎日1人らしい。

だからこうやって俺の家に来ては夜ご飯を食べたり、遊んだりしている。

だからと言って小さい頃から遊んでいる訳では無い。

大森は陰の方で外の景色を眺めたりする奴だった。

話しかけても「うん」だけで、懲り懲りだった。

別に仲がとてもいいって訳でもない。

ただいつの間にかこうなっていた。

「 夜食べに行かない？ 」

玄関を開け一言目がこの言葉だった。

俺は少し躊躇ったが、どうせ家に居ても暇だし行くことにした。

「 いいよ 」

「 どこ行く、拉麺とか？ 」

「 いいね 」

何気ない会話が続く。

いつも一緒に居すぎて慣れた会話しか出来なかった。

---

夜ご飯を済まして俺の家に集まった。

「 デザート食べたい。」

「 分かる 」

「 作ってくれないの？ 」

「 俺が？無理だろ 」

ほんとしょうもない会話。

「 あ、今日泊まってく 」

「 急に？ 」

何故か面倒臭いより、嬉しいの気持ちが勝った。

「 じゃあ布団敷いてくる。 」

そういうと俺は2階に上がって俺のベットの横に布団を敷いた。

本当は2人同じベットで寝たい。

でも俺はそんなに大森と仲良くは無い。

きっと大森に言ったら引かれるだろう。

布団を敷き終わり、下に行くと大森はキッチンにいた。

「 何してんの？ 」

「 ん、デザート作ってる。 」

人の家だぞ。

まぁ、ほぼ一人暮らしみたいなもんだ、抵抗は無い。

小さい頃から隣人ではあったがそこまで仲良くは無い大森は俺の事をどう思っているのだろう。

学校でも話さない。

親が仲良いとかでもない。

ただ家が隣なだけ

なのにこうやって家に来て泊まったりしている。

大森は俺をどうゆう風に見ているのだろう。

「 できた 」

「 プリン 」

「 美味そ、」

「 食べていいよ 」

「 若井の為に作ったから 」

「 嘘だ 」

「 本当は自分が食べたいからでしょ？ 」

「 バレた？ 」

ニコッと口角を上げて笑う大森の顔が俺は好きだった。

大好きだった。

あの笑う時に眉毛が下がって、頬がぷっくりとする。

ああ、なんて可愛いんだ。

前に出されたプリンを1口すくって口に持っていく。

次の瞬間口の中にカスタードが広がりとても甘かった。

「 ん、美味い 」

「 良かった 」

「 これ食べたら部屋行こ 」

大森が急にそんなことを言い出すのは珍しい。

なにかあるのだろうか、

「 うん、」

口の中にカラメルとカスタードが絡み合ってほろ苦い。

綺麗に完食すると、大森が手を引っ張ってきた。

「 ちょ、洗い物 」

「 後でいいよ 」

「 後で僕がやるから。 」

何か、怒ってる？

そんな気がした。

部屋に入ると机を挟み対面で座る。

「 ト、トランプしよ、 」

本当は違うことが言いたかったのだろう。

明らかに嘘だと見抜いた。

「 いいよ 」

---

結局負けたのは大森だった。

大森は悔しかったのか「もう一度」と俺に近ずいてきた。

俺の体を擽り笑う。

「 ちょっと笑 」

「 お願い！もう1回！ 」

「 わかった分かったから！ 」

一向に辞めようとはしない大森だったので、

くすぐり返す。

最終的には俺が大森を押し倒してる状態になってしまった。

「 、、、 」

しばらく沈黙が続く。

「 大森って俺の事どう思ってんの？ 」

「 、、、 」

恥ずかしくなったのか俺を押し返し、部屋を出て行った。

なんだよ、誘ったのは彼奴だろ？

ベッドに座り頭を搔く。

あー、イライラする。

イライラと同様に体が暑くなった。

「 、、興奮してないのに、 」

下半身を見るとズボンから今にも出たそうなぐらいになっていた。

「 ッ、 」

彼奴、、、もしかして、

俺は急いで大森の元に行き無理やり床に押し付けた。

「 これ、やったの大森？ 」

「 え、なんのこと 」

「 とぼけないでいいって 」

とぼけたって無駄だ。

すると大森は諦めたのか口を開く。

「 そうだよ僕だよ 」

「 だって仲良くなりたかった。 」

「 襲われたかった。 」

「 でも言うのは恥ずかしいから、 」

心がさっきよりも暑くなり絞まる。

大森は俺と仲良くなりたかった、？

襲われたかった？

言われなくたって襲うつもりだった。

こんな可愛い奴を前にして我慢は出来るはずがない。

「 じゃあ誘ったからには気持ちよくさせてよ、」

「 無理だよ、僕初めて 」

「 初めてだから余計いいんでしょ？ 」

「 存分に楽しませてもらう 」

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皆さんいつもいつも読んで頂きありがとうございます🙇🏻‍♀️

特に毎回いいねを押してくれる方はもう認知済みです👍🏻💓

今回は若井さんの方をS.にして見ました。苦手な方は右回れです💧‬

次回もお楽しみに！

コメントとハート忘れずに😾🫵🏻

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