テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
化学の発展と言うか錬金の発展には硫酸の存在がかなりキモになる。
っていうか酸ってついてる奴が大体重要であって銃用にもなる。
「くっそつまんねえな!」
自分で言ってて面白くないダジャレだ。
まあ実際問題色んな化学薬品に使われるし、火薬や爆薬にも使う訳だから、ガンナーとしても切っても切れない関係だし。
……いっそのことボマーにでもなるか?
「一定量の火薬使用でボマースキルとかアンロックされそうだけど」
だから私はそういうのをすぐに思いつくからダメだって言ってんだろうに。
「えーっと、そうそう……ガラス容器を手に入れてスライムに塩をぶっかけるのと、硫酸が採れるかどうかの確認よ」
ガラス容器自体は手に入りやすいって言うか、ポーションはガラス容器に入っているわけだし、物自体はあると思う。どこぞのサンドボックス系のゲーム知識だが、大量に砂を取ってから熱したらガラス取れる気がする。
ってわけで砂浜で大量に取得しておくかな。
このままインベントリに砂放り込んだらスタックされないかな?
「まあ、ちゃんと容器なり袋に入れろって事だよね」
インベントリに砂を手で掬って投げ込んでみたけど素通りしてばしゃっと落ちるだけ。あれ、こういう物ってバケツとか作っておくのかなり便利なんじゃないかな?
「っていうか、此処まで色んなアイテムを手に入れてきた訳だけど「本」とか「個」で数えられる物しかもってないのよね」
化合物って事で黒色火薬は元々小分けと言うか小袋入りだったけど、水とかは錬金ギルドの無限に使える奴だったな。
よくよく考えれば不定形の物ってそりゃそうか、纏めておけるものがなきゃインベントリが水浸しとか砂まみれになるもん。
「インベントリ無限だと、水とか砂とか大量に入れてダンジョンに垂れ流すとかできるもんなあ……そりゃあ出来るわけがねえよって」
そんな事をいいながら追加のバケツを作成して砂を確保。
街に戻ったらガラス製品探してなかったら自前で生成しよう。
そういえばサクサクバケツを作っているが、レシピも不要な超絶簡単な鍛冶初心者用で、微塵も経験値が入らない代物だ。
「よーし、砂回収。まあめんどくさいからガラス製品売ってるかどうか確認してから作るかな」
職人気質というか、製造好きな人がいればこの手の物って結構手を出していると思うんだけど、どうなのかな。
マイハウスがあるから家具とかアンティークとかあるし、食器類も食事があるから存在しているはず。
「まあ……どうせいつもの事だけど、結局自作するって所に行きつくんだよね」
大量に砂を投入した炉を見つめながらため息一つ。
あれからガン逃げ強行軍でゼイテに戻って、露店をぐるりと見て回るが、結局ひとかけらも見つからなかった。
なんだ、製法が知られてないのか、それともガラスが作れないのか、どっちかなんだろうけど。とりあえずガラス容器作れればいいよ、もう。
しばらく炉で焼いていくわけだが、ガラスって確か1500度くらいだっけ?って言うか焼けるんだな。
「おー、できるできる。こういう発見って大事よなあ……って思ったけど、成形どうすんだ?」
一応砂からガラス部分を取り出すと言うか、抽出的な事は出来たけど、マジでどうするんだ?リアルで言えば鉄のストローで溶けたガラスをそのストローの先に付けて膨らませていくってイメージだけど。
かといって今持っている鉄パイプは明らかに長さも足りなければ太い。
「ああー……こうなってくると、金属ストローを作ってから、ガラス成形を試して、硫酸なりを入手してから無煙火薬とかTNTルートがいいか?」
顎に手を当ててふーむと考え込む。ガラス細工って言うんだから細工と鍛冶の複合みたいな感じはあるが、何でもかんでもやりたい事をやろうとすると大体、回り道をしている気がする。
いや、気がするじゃなくてしている。
「ガラス細工っていうかガラス容器なんて砂焼いてガラス抽出したら余裕じゃんとか言った奴をぶん殴ってやりたい」
具体的には数時間前の私かな。
それにしてもどうしてこうなったんだっけか。海を見に行くってだけだったのにテンション上がったせいもあるだろうけど。
まあ、今まで散々T2Wをやってきてこんな事あったのはいつもの事だし、いいか。そういう訳で殴るのはやめておいてやるぞ、数時間前の私。
「てか、ちょっとまてよ……これ少しだけ発想を変えればいいだけじゃ」
アイテム欄を見つめながら材料を確認する。うん、試作する分には全然問題ないな、あとは形にしていけばいいだけだよ。
って言うかそもそも作る予定ではあったけど、作る予定が早まっただけで別に問題ない。結果として副産物的にガラスの生成に繋がるのか。
それに私のモチベーション的にも進行度が25%上がるってのは結構大事になる。
ついでにくず鉄玉も破棄して鉄弾にしてみるか。本当ならダメージ的に鉛弾を選びたい。そうだと相手の体内に残ったり、衝撃で変形したりとか毒性とかあるから強いだろう、ただ貫通力はオミットされるけど。
でもこの辺はどうなんだろうか。今の所先込め式で玉と火薬が別だからこその問題だし、最初に手に入れた銃弾は専用弾くらい記載が無かった、けど……?
「いや、銃弾自体には専用弾ってのと特殊効果無しって記載があったから多分特性付きは作れるはずだ」
ぽつぽつとそんな事を言いながら鍛冶の準備を進める。とりあえず炉の前で鍛冶メニューを開いて項目なりを決めていく、今回作る物は細い鉄ストローの、まあ鉄パイプの小型化と思えば簡単な物さ。
「私の予想って言うか考えがあっていれば出来るはずなんだけどなあ」
炉で熱された鉄延べ棒をがんがんと叩いて伸ばす……訳ではなく、型に沿って作られていく様子を眺める。んで、型に沿って鉄ストローが出来上がるのを待ち、あっという間に完成。鍛冶のSLvも上がってるし、結構思い通りに作れるのよね。
まあ、出来上がったのは鉄パイプなんだけど……名称に細いって追加されてるくらいかな?
で、ここから輪切りにがんがんと切って分割。金属用の鋸でも使うのかなって思ったら切断処理ってだけなので特に何ら問題なく出来あがる。
名称:鉄パイプ(短 細)×10
詳細:細く短く輪切りにされた鉄パイプ
おっと、その前に鉄板を作成してと……これは叩く作業がいるのでがんがん叩いて伸ばして薄くする。出来上がった鉄板を使い、さっき作った鉄パイプの底を塞いで溶接、中心を取ってから真ん中の部分に穴をあける。ものっそい手探りって言うか、構造的にはこうなってるからあってると思うんだよなあ……ゲーム的に大量生産って言うか処理できるからこの方法を取っているわけだけど。
「って言うか急に本気になって作り始めてるけど、肝心の物がないんじゃ意味ないんだけどさ」
底を塞ぎ、中心に穴が開いた鉄パイプの余計な部分を削っていく。うーん、職人技、自分で作ったものだが惚れ惚れするほどの出来だよ。こういう細かい事は強いんだけど、運はねえな。
とりあえず完成品をまじまじと見つめ、照明に照らしてみる。
金属特有の鈍い光を反射させ、私の眼前には小さくてもかなり大きい物が出来上がっている。レシピ解明したしもうちょっと簡単に作れるようになると良いんだけど。
あーあ、やる事増えちまったよ、もう。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!