テラーノベル
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rbru/nmmn/誤字脱字あるかも
・ご本人様に一切関係ありません
・R18要素あり
・ドルパロ【rb:『』アイドル ru:「」アイドル】
◈グループ名・曲名などが話の中で出てきますがこの世のものと一切関係なく、完全オリジナルです。
◈業界のことについて詳しくない部分が多いので完全創作です。ご指摘頂いた部分は変更いたします。
◈18シーンをオマケにするつもりがガッツリメインになりました。そのせいでまぁまぁ長いです。
◈最後の方がだいぶバカップルです。
早口言葉で噛んでる👻🔪さんが胸にぎゅんときました。
────────────
『お疲れ様、小柳くん』
ツアーライブ2公演目を無事に終わらせて、衣装等を脱ぎ指定された宿に直帰していた。互いにベッドに倒れ込みたい程疲れていたが、無事に入浴を済ませ2人してベッドに沈みこんだ。
そうして目を瞑り本当に寝落ちしそうになっていた刹那、星導が声をかけてきた。ライブ終わりだからなのか声を大事にするため消え入りそうな、ただ単に眠そうな声が頭に響いてきた。
「おつかれー……」
星導の声はなんだか気持ちよくて、落ち着いてくる。眠気がどんどん襲いかかってくるが、なんとかして堪えて星導の体の上に寝転び抱きつく。
『ぐぇ。重いですよー』
「失礼だな」
『あー、やば。小柳くん暖かくね?落ちそー…』
「体温高いしな。いいよ、先寝ろ。やる事終わらせとくし」
『いいや、それは俺の心が許さない。……うぅ、起きるか』
「そんな、別にいいだろw寝ていいって。」
『いや、寝れないよ…。話したいこともあったし』
「なに、話したいことって」
少し口をつむんで言いずらそうな様子をみせる星導。緊張が解けるかと思って指で頬をつんつんと叩いたり、両手で頬を伸ばしたりしてみる。そうすると星導は観念したように笑って小柳のことを強く抱き返した。そうして、眠さゆ故の柔らかい声色で話し始める。
『…アイドル辞めたい?』
「んー……、辞めたい訳じゃない」
『じゃあなんで俺に聞いたの、ライブの時』
「…思い出しただけ、最初のライブの時にあったろ?あのノリ」
『うん、あったけど。それだけならあんな顔しないでしょ』
「どんな顔だよ」
『なんか、寂しそうな顔』
「へー……」
自分でも特段表情を変化させたつもりはなかったけれど変わってたらしい。…全く気づいていなかった。これからは表情管理を徹底しなければ。でもそれに気づいたら星導は怒るだろうなぁ。そんなことを、眠さが渦巻く頭でぐるぐると考える。そろそろ本当に落ちてしまいそう。
「俺は、お前が幸せそうにしてるのをみたい」
「でも、お前最近悲しそうな顔しかしねーじゃん。そんな番、ほっとけねぇんだよ」
「お前のこと大好きだから、そんな辛いことばっか押し付けてくるやつとは離れさせたいんだよー………なぁ、おまえも……………」
お前も?なに?そう聞こうと思えば俺の寝転んだ体の上で美しき満月のような目を瞑ってすぴすぴと寝ていた。ブルーグレーに隠れた長いまつ毛が小柳の美しさを物語っていた。暖かくちょうどいい温度で俺の体の上にいる。正直眠気が襲ってきて仕方がなかったけれど明日もライブはあるし、伝達事項も沢山ある。
初めてスマホが近くにあって良かったと思うとともに、ロックを解除して事務所のグループに報告すべきことを打ち始めた。
彼の頭が俺の胸板に乗っているから、申し訳ないけど背中に腕を置かせてもらおう。でないと俺の肩が悲鳴をあげてしまう。やばい。本当に適温で眠くなってきてしまう。
──────────
しばらくして伝達事項の報告が終わり、スマホをベット横の棚の上に置く。暖かく、ちょうどいい重さの彼の上にも一応掛け布団をかけて、そのまま彼を俺の上から下ろすこともなく目をつぶった。
いい匂いの髪に軽くキスをして再び抱きしめた。重いだなんて言ったけど、本当は軽くてすぐに抱えれてしまう。そんなんなのに暖かくて、愛しさが溢れ出してしまう。
明日もツアーライブ。しばらく忙しいけど、小柳くんという癒しが存在するのならば生きていける。
大好き、という言葉を小さな言葉で囁いて目を瞑れば、彼の低い心地よい声で大好きと返ってきたような気がした。幻聴か、それとも彼も夢の中で愛しい人に大好きといったのかもしれない。その愛しい人は、俺なのか。それは明日聞いてみよう。
さらさらな彼の髪を撫でて、俺は夢に誘われていった。
────────
顔に降り注ぐなにかの感覚に目を覚ます。相変わらず彼が上に乗っていたからなのか起きて早々、俺の視界は小柳くんで埋め尽くされめいた。脳を覚まして状況を理解しようとすれば、小柳くんが俺の顔にバードキスを降り注がせていた。目をつぶってちゅ、ちゅ、と頬やらデコにキスを落とす。可愛くて愛おしくて、キュートアグレッションを抑える為に軽く抱きつけば、恐る恐る満月を隠す瞼が開かれる。
『おはよ』
「いつから…起きてた…」
頬と耳を真っ赤に染めてはくはく、というように口を動かす小柳。こんな可愛い恋人が毎日見れるなら、アイドル辞める価値あるかもなぁ。そう考えているとまた眠くなってくる。そろそろ返事してあげないと。俺は寝てしまうし、小柳くんの真っ赤な顔には怒りが少しずつ注がれ始めてる。
『うーんと、小柳くんが俺の鼻にキスしたところくらい』
「いつだよ、それ……」
その一言で俺が起きるだいぶ前からキスしてくれていたっていうQEDがされてしまってるけど、大丈夫かな。俺のるべちも元気になりそ。まぁ、生理現象か。朝っぱらから俺に可愛いところ見せてくるのが悪いよね。
「まぁ、おはよう」
『おはよ』
『早起きだったの?』
「んー、1時間前くらいに起きた」
『寝るの早かったし疲れてたもんねー。ぐっすり眠れましたか』
「ん、寝れた。てかお前に任せたろ、連絡。眠そうだったのに、ごめん」
『いいよ全然。俺の上に乗りながら寝てるの可愛かったし』
「俺寝相良すぎて起きた時も乗ってたんだけど。重くねぇの」
『ぜーんぜん。軽くて困るね』
「なんで困るんだよ」
『ははwてかるべちのるべち元気になってるって話する?』
「朝からキモイこと言ってんじゃねぇ。あと遠慮しとく。今から逃げるぞ」
「…………………おま、ガチかよ」
『朝から恋人が馬乗りになっててさ、キスしてきたらさ、なんて言うの。うん……いつしかの夜を思い出してね…』
「なにそれ、童貞?w」
普段ならこんな軽いふざけた挑発には乗っても軽く済ませておいてやったのだが、今は自身のソイツのイラつきと煽られているせいで湧き上がるイラつきが混ざりあってビックバンが起きてしまう。
『んだとぉ!?誰で童貞卒業したと思ってぇ』
「俺やね〜w」
『もういい、そんな可哀想な童貞くんがえっちなお兄さんに誘惑されちゃったからさぁ。慰めてくんない?』
「えっ…、ちなお兄さんって。馬鹿か」
『誘ってるも同然だろ、こんな体制なっちゃって。』
「……っ、いいよ。誘いのってやる」
「つっても洗浄も解しもしてないから挿れる訳ではねぇけど」
『なに、フェラしてくれんの。苦手じゃなかったっけ?』
「んー、まぁ、…好きではねぇけどいいよ。星導だし」
『え、なにそれ、他の男にやったことあるの?』
「ちがう、ちがう。ないけど、違うんだよ。察してくれ」
『ごめん、察せない』
「えぇ、これ俺自分の失態を話さないといけない系?」
『かもね。え、本当に浮気とかしてないよね。俺とのセックスつまんない?』
「いやつまんなくねぇって!!逆に俺がつまんなくさせてると思って…!!」
『うん』
そう聞くと真っ赤に破裂させそうな顔を両手を使って隠した。こういう手で顔を覆い隠す所作とか、こういう隠しきれないお家柄の良さというか。顔の美しさの通り所作まで美しいのが好きでたまらない。
それで、その赤い顔を見せてくれるのはいつなのだろうかと気になって指で手の間から見せられている肌をつついてみる。
彼はこういう時俺が引かないというのを散々思い知っている。彼はどうやら諦めたようで手の下で口を開いたようだ。
「お前が勃たなかったときのために、口ならイケるだろと思って」
「…その、模型で練習してたみたいな」
模型というのはおそらくディルドの事。自分でディルドを買って、それをその小さな可愛いお口で咥えて、俺のために頑張ってくれたと。やばい、俺のるべちがどんどん元気になってくる。時間があるとはいえライブ当日だっつぅのに。
『 俺のために頑張っててくれたんだ、嬉しい』
『…w、でも、お前を見て萎えることは一生ないよ。安心して?でも、本当に俺のためにやっててくれてたの嬉しいな』
「……んまぁ、そういことだから、…練習の成果、見せてやるよ」
『やったぁ、本当?』
「…ッ、朝なのにデカすぎだろ…。沈めてくんね?入んねぇわ」
『ごめ〜ん…余計デカくなりそ〜…』
「うーんw頑張るわ…」
そういうと片手は俺のものを掴み、裏筋を小さなお口から舌を出して舐め始めた。しばらくして俺のモノから我慢汁が漏れ始めたのに気づいたのか、小さな口を精一杯に開けて生暖かい綺麗な口で俺のものを包む。
そのまま頭を上下に動かすと生暖かい口が気持ちよくてすぐにイってしまいそう。赤い頬で蕩けた満月の瞳がたまらなく愛おしい。まるで俺の体の上で伏せをするような体制でしゃぶってくる。あの小柳ロウというアイドルが、俺にだけこんな姿を見せて、淫乱になって、降伏ともとれる体制で、目の前の俺を気持ちよくさせようとしてくれている。その並べられている事実がどうしようもなくたまらない。
…そういえば、小柳くんの鋭い犬歯が1回も当たっていない。普通何も気にせず咥えるだけだったら犬歯が俺のモノにあたってヒヤヒヤしながら舐められるというのがオチだろう。なのに、かすることもない。相当練習したのだろう。俺のモノが萎えた時のために。杞憂をして、頑張って。
『…んっ、ふ、小柳くん、口離して?』
「んん、んんっ、んんぅ、ん」
『何言ってるかわかんないから、ね?口離そ?っ、』
そう言っても尚口を離そうという気は内容で。なんなら余計に上下させる勢いが強くなっている。
『…っね、ほんとに、はなせって!っ〜っ、』
腹に力を入れて起き上がって、頭を押して離させようとしてもビクともしない。んだよこいつ、馬鹿力め。こんな時にそんな力、要らない。あぁ、駄目だ。こいつのフェラが上手すぎるのか口が名器なのかなのか知らないけど、本当に気持ちよすぎる。いいもん、お前の口でにっがい精液出してやる。
『っ〜…く、ぅ、はっ…………』
小柳くんの口内で果てて息を整える。しばらくしても口を離そうとしないから気になって見つめていると、少しだけ下が自身の男根に触れた気がした。満足そうな顔をして俺の服を腰まであげる。そうすると頭を上げてこちらを口をつむんで見つめてきた。
そのまま起き上がった状態の俺の上に座ってきた。俺の足を挟むように女の子座りになれば、首に腕が回される。小柳くんは口をつむんだまんまで何も話さないから俺は困惑しながらされるがまま。
明らかに作られた笑顔を俺に向けられたと思えば顔がぐいっと近づいてきて彼の唇で俺の唇が押しつぶされる。舌で口を少し開けるよう促され大人しく開ければ舌が突っ込まれる。
違和感を感じるのもそう遅くはなかった。明らかに不味いナニカ。…懐かしいな、これ。小柳くんの可愛い姿が見たいと言って無理やり舐めた彼のモノ。快楽主義者で快楽弱者の小柳くんは俺の口の中で果てた。その時に感じた味と大差ない。
問題はこの精液が誰のかってこと。それがわかってしまうせいで意地でも飲めない。小柳くんのなら喜んで飲んだのに。
舌でぐいぐいと口内に押し込まれる自分の精液vs絶対に自分の精液を飲みたくない俺。激しい戦いなんかになりたくなかったから、主導権を渡してもらうようにした。女の子座りの彼の腰に彼の腕を下にして腕を回して自身の方に勢いよく引き寄せる。そのまま俺の体を前屈みにさせれば、小柳くんは身動きの取れないまま背中をしならせる羽目になる。
俺はいくらでも前屈みになれるから小柳くんが口を離そうとするまで前屈みになり続ける。小柳くんの顔があからさまに青く染まっていくから面白い。
俺の口内にまとわりついてしまった分は後でどうにかするとして、流し込める分は流し込んでおかなければと思い、舌をフル稼働させて小柳くんの口に押し込む。
そうしていると体制がきつくなったのか、やっと観念し口を離した。
そのまま取り押さえるがために小柳くんの腕を引っ張り出してきて手首を押さえつける。どうすることも出来なくなった彼の口内の精液はとうとう飲み込んだよう。多分俺のせいなんだろうけど、まるで固唾を飲んだような表情で見つめてくる。
『はは、はひやっへんほ』
体制を逆転させて強引に寝転ばせられた小柳くんの上に今度は俺が馬乗りになる。小柳くんの顔の上で舌を出して、唾液と精液が混ざったエキタイを重力に操作されるがまま落としてゆく。
そろそろ全て流せただろうと舌を仕舞って唾を飲むとまだほんのり苦さが残っていた。
そんな苦さを味わい終えてやっと普通の口内に戻ったら焦りと驚きと不安の混ざった小柳の顔を見つめてみる。俺の精液と唾液の混ざったエキタイで頬が汚されている。なんて可愛いのだらう。
『かわいそーだね、俺のやつ舐めるだけでココ、勃ってんの。俺もフェラして精液飲ませたげよっか?ねぇ、小柳くん。』
『それとも、もっかいフェラさせて口かっぴらかせて俺の精液飲ませることだって出来るんだよ』
『ね、小柳くん。固まってないで話そうよ。』
「…っ、ごめ、わるかった、」
『んーん。謝って欲しいわけじゃない。誠意を見せてくれるのはいいけど、行動がいいなあ。』
「こ、行動?」
『いいよ、今急いでの話じゃないから。今日ライブ終わってからじゃ駄目?』
「時間あるけど…?」
『うん、じゃあライブ頑張ろうね。ほっぺの、拭くから待ってて』
「いや、じぶんでふき…、ます、」
そういうと笑顔でティッシュを取りに言った星導。でも完全に目の奥は笑っていなかったような気がした。俺は夜までに贖罪の方法を考えなければならない。んな事ばっかり考えてライブに身入るかな。いや、メイク中とかそういう時に考えよう。星導も切り替えがある人だから本当に普通に接してくるはずだから。
この混ざりに混ざったエキタイが俺の頬に落ちているこの状況。なんだか関係公表の日を思い出す。
社長に2時間ほどふたりして駄々を捏ねて許可を貰って、家に帰って二人でソファに縮こまってた。シンとする部屋の割に声はでかい。
『ねぇ!!!押しちゃうよ!?!?いいの!!』
「だからいいつってんだろ!!!何躊躇ってんだ!!!!俺が押してやる!!貸せ!!!」
『きゃーーー!!へんたーい!!!』
いつまで経っても騒がしく、投稿ボタンを押そうともしない。ずっと投稿ボタンを押さない星導に俺がキレて携帯を奪い取ろうと思ったら自分の体の操作を誤って押し倒してしまった。その衝撃で投稿ボタンの上に隙間を開けて置いてあった指はポチッと呆気なく押されてしまった。
「あっ」
『あ……』
『てめぇ何やってんだァ!!!!』
「押さねぇのが悪ぃんだろうが!!!」
『でもさぁ!!!…ほんとうに、良かったの?』
「だぁから、お前に変な虫よってこないならアンチもクソもねぇっての。」
『でも、小柳くんがそれで刺されたりでもしたらどうすんの!!』
「んな、杞憂だよ。んなこと心配してんじゃねぇよ!」
『だって小柳くんが大事なんだもん!!!アンチだって沢山増えるのに!!!』
「んなん今は分からねぇだろ!!」
『でも、ッ、でも!!』
「俺の事じゃなくて、自分の心配しろよ!!」
『ッ…っ。だって、……だって、小柳くんが1番大事なんだもん!!!!!!!!!』
恐らく星導が1番声を張ったのがこのときだろう。それほど俺に愛情があるってんなら嬉しいもんだけど。
『…ッ、ぅ。小柳くんが、少しでも悲しんでる姿、見たくないの、ッ。』
『……ごめん、ッ。ぅ、あたま、冷やしてきます……』
そう言って誤って押し倒してしまった体制の俺を退かして、髪を結ぶ。そして帽子を被ってマスクをして。この一連の動作を星導がこなしている間、俺は1ミリも動けなかった。
俺を大切に思って心配して発している言葉を、あたかも大切にするなと言わんばかりの言葉を返した。たしかに、泣かせてしまうのも無理はなかった。
玄関に歩いてく星導を気配で感じつつも、引き留めようと思う体が動かなかった。
しばらくして星導がソファから立ち上がって玄関に向かい靴を履き始める。
恐ら両足履き終わって立ち上がったのだろう音が聞こえた瞬間、無意識に体が起き上がって星導の背を追いかけた。
玄関の扉が星導を外の世界へ逃がそうとした時、俺は自分の家というのを無視して扉を勢いよく蹴って、目の前の星導を後ろから抱き捕まえて家の中に倒れるようにして座り込んだ。勢いよく臀部をついたからか痛みに少しだけ悶えている星導をもっと強く抱きしめた。耳を彼の背に当てて、鼓動を感じる。抱きしめたからか腕に落ちる1つの雫が、胸をどこまでも締め付けてくる。
『…んで、なんで、ッぅ、』
そう言って暴れるように俺の腕を解こうとしてくるけど、力は俺の方が強い。ずっと強く抱き締めていれば、落ち着くように抵抗は止められた。
「……俺の事思って言ってくれてんのに、突き返すようなことばっか言って、…ごめん」
「…俺も、お前のこと大事で仕方ないんだよ。好きだから、大切だから。お前が俺の事ばっか気にして、自分の事はどうでもいいのかと思うとなんか違う気がして」
「ハハッ…、お前も俺にそう思ってるから言ってんのに、バカだよなぁ」
『……小柳くんは、自分の事を気にするのも大事にしてね、?』
「ん。これからそうする」
『ほんと…?ッ』
「うん、本当に。」
『…本当?』
「本当。w」
『本当の本当?』
「本当の本当やね」
『……っ、なんでお前がないてんの…笑』
「んー?泣いてないですよー?」
『うそつくな』
「んー、んー?星導居なくなったら寂しいなぁと思って。」
「なーぁ、おれもさぁ、ッ…、星導のこと大好きなんだよー…。分かってくれぇ〜…」
『うん、わかってるよ、俺もごめんね』
そういうと俺に力を緩めるよう促してくる。さすがにキツかったか?と思ってすぐにバッ、と離すと星導の擦って皮膚が赤くなった目がこちらを捉える。何をするんだと身構えていれば横腹と床についた腕の間に星導の腕が入ってきて、そのまま唇が触れた。
しばらくして唇が離れれば水が流れるままの俺の目尻を舐めてきた。さすがに目には当たらないように配慮してくれたようだった。そのままぺろぺろと俺の水を舐める彼が、なんだか愛おしかった。
「ふは、猫みてぇ」
『そういう小柳くんも俺にギューって抱きついてきた時飼い主にしがみつく猫みたいだったよ?』
「うっ、なんとでも言え」
『そんなぁ、不貞腐れないで?』
最後にだいすき、と言われてキスをされたものだから、俺もついつい返さないとと思って口を開いた。
「おれも、だいすき」
本当に夜どうすっかなぁ。生半可じゃ許されないことなどとうに分かっているし。
そんな事を思いながら星導から渡されたティシュにしどろもどろ礼を言って、頬を拭いた。ツンと鼻を刺す精液の匂いは、俺になんのアイディアもくれなかった。
────────────
ライブはこれまでにないほど、不安になるくらい順調に進んで、終わった。不謹慎ではあるけど、今日くらいハプニングが起きてくれても良かったのに。そう思いもした。
今だって星導はシャワー室の扉1つ隔てられた先できっと伝達事項の報告やらを進めている。
そんななか、俺は彼のせいで緊張して、彼のために洗浄も解しも済ませた。…そうじゃないと彼の満足するような誘惑は出来ないし。
でも自分のプライドが邪魔をしてなかなか勇気を出せないまま、風呂にこもっている。立てこもり事件のように風呂から出ることが出来なくなっている。警察(星導)に捕まったら大変なこと(あんなところやこんな所まで暴かれて)になるからだ。
無駄に時間をかけるように体の隅々まで洗って、髪も1本1本丁寧に…いや、それは誇張しすぎだけど本当にそれくらい丁寧に、わざと時間をかけるように洗った。顔だって彼にどれだけ近づかれても綺麗に思って貰えるよう丁寧に。…普通ならアイドルだからって理由でやった方がいいのだろうけど、俺はアイドルより星導が大事だから。
風呂の湯に浸かりながらどうしようと作戦を練っていればすぐに顔が赤くなって破裂しそうになる。色んな意味で熱くなってしまうから。
もうそろそろ出よう。どうせ彼もまだ湯に使っていないのだから、考える時間はまだある。彼は焦って風呂を上がるようなやつではない。
そう思ってざぱり、と湯の音を立てながら立ち上がって浴槽から上がると、勢いよく風呂の扉が開いた。
「つぉぅ、星導?」
『連絡とか終わったしもうだいぶ小柳くん入ってから時間たってるしいいかなって思って。』
「あぁ、そう…」
そう言って彼のそばを横切って風呂から出ようとすると手首が優しく掴まれる。
『ここでやっても良いんだけど。』
まぁまぁな作り笑顔で言われたその言葉は悪魔の言葉のようだった。忘れてくれたりしてねぇかな、なんて淡い期待は本当に淡かったようで。
「…いや、準備する…から、風呂入ってて…」
『そう?じゃあ、ゆっくり風呂入っておくね。楽しみにしてるよ。』
最後の一言で俺に逃げ場がないという証明がされたような気がした。
────────────
寝間着、まぁ後で脱がされるほぼ意味のないものの下に、星導が着てほしいと懇願してきていたとある服…いや、これは服とは言わない気がするが、一応服(?)を着ておいた。
羞恥が襲いもしてくるが正直絶望の方が勝っていて恥ずかしさはあまりない。
いつまで経っても風呂場から上がってくるなというこれまた淡い期待はまたまた淡かったようで風呂の扉が開く音がした。どうしようもない緊張感に駆られてソワソワしてしまう。初夜かつっうの。ドライヤーの風音が流れる時間は、これまでにないほど緊張した。いつ終わるのかも分からないこの時間が、尋常じゃないほど苦痛だった。
ベッドの上で緊張しているのがバレぬよう星導が送った伝達事項やらのLINEを見ていると足音がぺたぺたと聞こえてきた。あぁ…これで俺の逃げ場は本当になくなったんだ…。
『ごめんね、ドライヤーあんますぐ終われなくて』
謝らなくていいからもっと乾かしてくれていいよ。そんな本音は飲み込んでおいた。
「いや、全然…」
『はは、緊張しすぎだって。俺からはなんもしないからさ』
だから、だから嫌なのだ。いつもは星導がリードしてくれて、たまに俺が少しくらいならと思ってリードする。初っ端からリードしたことなんて、1回もない。ましてや俺から強請ることも星導に懇願されてからの話だった。
未来を想像して出そうになるため息は必死に止めて、小柳はベッドから立ち上がる。
「…ん、さき、ベット座って」
『はーい』
大人しくベッドに座った星導の上に、小柳が女の子座りになる。潤みそうな目はどうしようもなく、いつもなら心配する星導も今回ばかりは手を差し伸べてくれなかった。この世界に存在する俺らのファンは、こんなことしてるなんて誰も想像がつかないだろうに。
小柳が心の中でため息をついたのを皮切りに、やっと腹を括ったようだった。
「…星導に、脱がして、ほしい……」
『ん、いいよ。脱がしてあげる』
焦らすようにズボンを脱がされて、また焦らすように服を上に挙げられる。嫌でたまらないはずなのに、腹の奥が疼いてしまうのは、きっと末期なのだろうか。
星導に服を脱がされ顕になった小柳の体が纏っていたものは、冷静で小柳の前では余裕を見せようと思っていた星導が思わず動揺してしまう、ソレ。いやぁ、まさか。小柳がここまで誠意を見せてくれるとは…。
顕になったソレは、いわゆる童貞を抹殺するセーター。セーターの下には赤いリボンが見え隠れしている。太ももにまで巻かれている赤いリボンで何となく察してはいたのだけど。
そしてそのふんわりとしたラインの下の下。股の奥にも見え隠れする何か。セーターの首にまくリボンに意識を逃がすが、やはりダメだ。どこ見たって恋人ならなんでもエロい。
「…おれ、手出したりしたら良くないから。これつかって、縛って」
そう言って出されたのは、青いリボン。これで、小柳の腕を拘束しろと。
『んー、良いけど小柳くんは俺に手を出したりしないと思うんだけどなぁ。なんか、他の理由あったんじゃなくって?』
そうにっこり笑って聞いてみると当たり前のように図星でうっ、と眉を顰めていた。唇を白くなるまで噛み始めるからこれは良くなかったかと反省しようとすると口が開かれた。
「抵抗できないの、興奮する、から…、ッ」
『うん。そうだよね。いい子』
決して小柳の尊厳を根っから破壊したい訳では無い。ちゃんと褒めて、可愛がる。
「あと、これ、…」
『なぁに、これ』
見慣れたもんだろうが、と言いつけてやりたがったがそれはやめておく。
「ローター、のすいっち」
「おれ、ちゃんと気持ちいところに置いたから、確認して?」
そうしてまだ自由がある腕で星導の手を優しく掴む。そのまま股の間を通らせて秘境に触れさせる。
『っは、全然気づかなかったけどふつーに勃ってるじゃん。』
『まぁいいや、確認すればいいんだよね。挿れたってことは解してあるの?』
「ちゃんと、解した」
『そう。ならいいけど』
そう言って秘境に指を突っ込まれる。快感で太ももが震えて、星導に抱きつきたいところだけどせめてもの抵抗。頑張って膝立ちのまま。けれど本当にそのまま倒れたら台無しだから肩だけ貸してもらう。腕で固定出来れば倒れることはない。
「っん、ぅ、っ」
「ほんとだ、えらーい。ちゃんと前立腺のところ置いたんだ』
「置いたっ、おいたから、っ!もうこれ、脱がして、っ、?♡」
こんな羞恥的なセーター、もう嫌になる。そうして星導に縋り付くが、やっぱり満足はしていないようで。
『良いけど、そんなオネダリじゃ足りないなぁ』
「っは…?♡ぅ、あ、」
「…っ、ぅ、ふ、♡、ん、」
「っ、ぅ…もっと、えっちにさせて、…?♡」
『…うん、いいよ。脱がしてあげる』
そう言って俺の秘境から指を抜いてセーターを上まで捲り上げてくれた………のに、顎あたりまで持って行ったところで彼の手は止まってしまった。俺が必死に自身の体に巻いたリボンが顕になって、満足でもしたのか。いいや、そんな訳ないだろう。
『服、咥えてて』
『それで、腕上げて?』
そう言ってセーターを口に押し付けられる。俺は大人しくそのセーターを咥えて噛んでやった。そのまま腕を上げた。俺は大人しく従ってやる。犬になってあげると覚悟したのは、俺だから。
上げた腕は青いリボンで結ばれてとうとう抵抗もできなくなった。そんな状態に満足したのかやっと目の奥から笑ってくれた。笑うというよりかは、獣じみた何かを感じもしたのだが。
何をするんだと抵抗もできない頭で考えていれば、さっき自身から渡したスイッチが手に握られている。やっぱそうなるよなぁ。そうなるとわかっても、俺は渡したもんなぁ。そう諦めているとやはりスイッチは起動され、俺の秘境の中で振動を始めた。前立腺の近くに置いたのはやはり間違いだったか。
そうしてスイッチは呆気なく星導のスウェットのポケットの中に入れられる。
どうやら標的は俺の体に巻かれたリボンに移ったらしい。
『はは、我慢汁えっぐ。ガン勃ちじゃん。気持ちよさそーだね〜』
「うぅ、んぅ、ぅ”〜〜♡ん、ぅ、ぅ、んふ、ん〜♡」
「ん、んぅ!!♡ぅ、ん〜…♡、ん、ぅぅふ、ん、は、っぅ、♡」
「ッ〜〜ぅ♡ぐ、んぅ、っふ、ぅ”〜ん”、ンっ〜〜〜♡♡♡」
結び目に指をひっかけたりして焦らして遊んでくる星導は心底楽しそうだった。
けれど小結びが甘かったのかいつの間にか解けてリボンは重力に沿って徐々に落ちていった。だがそれも悪効果で取れたリボンが小柳の芯を持つソレに引っかかって、それはそれは扇情的なものであった。
『もう充分ぐずぐずだし可愛いから言っちゃうんだけど』
『おれさぁ、怒ってるわけじゃないし別に小柳くんを好きにしたい訳じゃないの。たしかに精液突っ込まれたのはちょっとイラッときたけど、別に小柳くんのえっちな姿見れるなら全然いいんだよ』
『小柳くんの望んでることをして、それで気持ちよくなってくれるのが嬉しいの。小柳くん、お仕置とでも言わないと誘ってくれなかったし。』
『だからさぁ、今日も、これからも存分にして欲しいこと言って。絶対引くなんてことないしさ。小柳くんが嘘つくのなんて丸わかりだから、本音言って?セックスの時でさえ気遣われてると思うとそれこそ怒るよ。』
『ねぇ、何が欲しい。包み隠さず話して。』
そう言って小柳が咥えさせられていたセーターを星導が脱がそうとしてきたから今度こそ口を離して脱がしてもらった。ローターも止まっていて引っこ抜かれる感覚がナカを走り抜けて言った。
『大好きだよ〜…?だから、小柳くんのして欲しいこと、全部言って欲しいの』
「…っ、ぅ?♡、俺とおまえだけで、あいされたい…っ、ナカも、ぐちゃぐちゃにして欲しい、すき、好きなの、…♡ほしるべ、っぅ、っ、ふ」
『んーんー、大丈夫。どうしたの。泣かなくていいんだよ〜』
「うぅ、っ、ぅ、ほしるべぇ、」
『あれ。本当にどうしちゃったの?ごめんね、嫌だったよね』
「ちがっ、ぅ、やじゃない、♡、違う…、♡」
「ほしるべ、だけがいい、っ、う、♡」
「もっと、ふたりで、いたい、っ♡、ほしるべに、たくさんすきって、♡でも、出来ない、ッ…、♡」
「好きなの…ッ♡、もう、我慢したくない、ッ♡」
「ッ”ぅ、?♡や、ぁ!♡触んなぁ、っう”♡」
『違う違う、リボン取るだけ。何もしないよ』
そういいながら、精液と我慢汁にまみれてしまったリボンを星導が解き取る。
星導の中で、やっと理解できた。小柳が前に発した言葉の意味が、やっと分かったようで。ただ小柳は大好きで愛おしい恋人と2人っきりで生きていきたかった。ただ、それだけの事実が分かったとき、星導は小柳の全てを分かったような気がした。
『ねぇ、小柳くん。聞いてくれる?』
「…ッ、?♡ぅ」
『俺たち、────────?』
星導の提案に小柳は頷いて、そして抱き合った。
キスをして、唾液を交わして。舌を交わして。好きだという気持ちを、求める言葉も何も隠さず。
その後はただお互いが愛を求めて、愛を伝えた。ただ愛に縋りついて、肌をぶつけあって、快感を共有して。これまでは表舞台に出るからと我慢していたキスマークだって付けあった。必死にお互いを引き止め合う、ふたりが過ごしたことのない、激しい夜だった。
「 ちがっ、っん、ああっ、♡ぅ、っ〜ぅ”♡」
『なんも違わないでしょ?♡奥欲しいって泣きながら言ってたじゃん♡』
「っ、いったぁ♡いったけどっ、ぅ〜♡ぁ”っ、♡」
『はは、ごめん、それどっちのいった?可愛すぎてわっかんない♡』
「どっちもっ♡、だからぁっ、♡とめてっ、っ”ぅ”ぁ、♡ン”〜〜〜っ♡♡♡」
『うんうん、我慢しないでイって?何も我慢する必要ないんだよ♡?』
「っ”ぅあ”っ♡は、ぅ〜……、?♡くび、くび……っ♡」
『なぁに、首?俺の?』
「ン、ん〜っ、く、ぅ♡ぅ”ぅ”ぅ”〜〜……♡」
『……っ♡甘噛みじゃん、なにそれ』
────────
最終公演当日の朝、2人は慌ただしく起きて準備をしていた。普通だったら無いのだけれど、急遽事務所への連絡、そして事務所の人が家に来てそのまま話し合い。家を出ないといけないギリギリまで話して、何とか決着をつけさせた。
「っはー…焦ったぁ…」
『やばかったね〜時間ギッリギリ』
『…っ、ふふ』
「?何笑ってんの」
『…いいやぁ?そんな可愛らしい首でずっと話してたんだと思って』
「……いいだろ、別に関係公表してるんだし」
『前の小柳くんだったら絶対隠してたのに』
「…昨日あれ言ったらもう怖いもんなしだよ、なんでもデレてやる」
『ほんと??』
「…いや、嘘ついたかも?」
『嘘ついたんかい』
「ぅ”っ、善処はする……」
『うん。楽しみにしてるよ』
「あー……やっべ、二重の意味で緊張してきた」
『え、俺のせいもある?』
「もちろん」
『え?wえへっ、えへ?』
「気持ちわりぃ笑い方すんな」
『ひっど』
「いや、でもさんきゅ。少しは緊張解けたわ。まぁでもお前のせいでしてる緊張はとけてねぇけど」
『いいよ、それはずっと緊張しといて』
「んだよそれ」
「やっべ、走るぞ」
『ほんとだ、もう会場入りしないと』
────────
『I will give everything、ツアーで初めて歌いましたがどうでしたか!』
「いやぁ、久しぶりに歌ったね。星導はどうだった」
『ダンス激しくて死ぬかとおもったよね。』
「生きてるやん、よかったな」
『うん、セーフ』
『じゃあ、小柳くん。今日は告知することあったんだよね』
「あぁ、あるね」
「ほら、こっち来い。離れんな」
『手つなご?』
「ん、はい」
ザワザワと動き始めるファンらをよそに、小柳と星導は手を繋いで顔を見合せて笑顔で話していた。そんな彼らを見て、ファンも何か思うところがあったのだろうか。一気に静まり返って、彼らの方を見つめた。見つめられた彼らも前を向いてファンらと目を合わせる。
慈しんだ顔で、小柳は口を開けた。
「えー、俺たち、無期限活動休止します」
小柳が放った言葉があまりにも衝撃的だったようで観客席は静まり返って数秒後、ザワザワとなり始めた。
『えー、無期限活動休止って言っても夏休みみたいなものです。長期休暇を貰うって言った方が近いのかなぁ。』
「そう、別に戻ってこないわけではない。俺らがもう大丈夫と思ったらのこのこ戻ってきます。」
「で!もちろん休むわけではない。その間も復帰した時に皆さんに還元しようと思って事務所と二人で進めるふうに決めました」
『ライブとかテレビ出演はないけど極たまーにSNSは発信します。溜め録りとかじゃなくて、気分で。』
『だから、しばらくの間ファンの皆さんには待ってて欲しいです。必ず戻ってきます』
『ごめんなさい、別に体調とか精神面が優れないとか、そういうのじゃなくて。ただ、ふたりでいれる時間が欲しくって。』
「そー、俺らイチャイチャカップルなのに全くくっ付けないの。それはおかしいじゃん?」
『こら。言い方を考えなさい』
「いいだろ。事実なんだから」
「んま!ということでそんな感じです。明日から休みもらいます。今日はこのまま精一杯ライブやるんで。」
『そう、今日ツアー最後だし、なんだからスペシャル演出あるって聞いたんですけど』
「そう、公表してもなお俺らのファンで居続けてくれた皆さんにプレゼントみたいな、ってね」
『まぁ、じゃあ引き続きお楽しみください。今日は衣装もたくさんあるので。』
「その分忙しいんだけどな。まぁ。お楽しみください」
────────────
『はい、この衣装初出しです』
「軍服つっうの?あんま着たことねぇな」
『ねー。一応休止前ラストライブなので……………!』
『初出し衣装、ということは………?』
「新曲でーす」
『そう!ほんとね、スパンガチで短かったから関係者さんに申し訳ないんだけど。』
「そう、ガチでフル稼働してもらった。頭あげれね〜……」
『それで、今日発表した時言ったと思うんですけど、スペシャル演出。これまでしてきませんでしたよね〜』
「この曲にたっぷり詰まってるね。」
『まぁ、一応最後のライブお楽しみください』
「はーい、スペシャル演出はちょっと刺激あるから、俺たちの絡みが苦手な人は目瞑ってもらった方がいいかも」
『そう、だいぶヒントになっちゃうけど俺らがすごい絡む演出だから、歌だけ楽しんでもらう方がいいかも。』
「まぁ、判断は任せようっていうね」
「じゃあ、曲名発表しますか」
『だね、準備しよう』
そういうとホールが一気に暗くなって客席からはステージの上にいる彼らが見えなくなる。マイクに入るブーツの音が、胸騒ぎを呼んでくる。
足音が止まって、2人の息を吸う音がマイクに入る。スポットライトが当たってふたりが向き合ってる姿が見えたと思えばホールの真ん中を向いて口が開かれる。
『「最初で最後の愛」』
2人の声の和音が響いて、どこかしっとりしていて悲しげな前奏が始まる。彼らの透き通った声がマイクに吸い込まれて、そして彼らの指先も吸い込まれるように絡められる。まるで禁忌の恋だと言わんばかりに悲しげに指先だけ絡めるように、手のひらだけ合わせるように。
サビになって小柳の低音が響いて、星導の美しく花にかかったような歌声が重なって、また低音が響いて、その繰り返し。
そうしていると間奏に突入したようだった。2人の顔が笑顔になって、お互いを見つめあっている。指も握りしめられるように絡め合わされていて、これが2人の愛なのだと見せつけられた気がした。
ぼけーっと彼らの指先を見ていれば2人の歌声が耳に入る。感想が終わったことに全く気づかないような優しい歌声で、声を響かせる。
自分は目の前のこの人にずっと夢中で、きっと離れられないのだろう。
目が覚めたら、小柳くんが馬乗りになっている。なんかだかデジャヴだなと思いつつ、馬乗りになっている突き出すようになっている臀部の上に腕を回す。そうすればパァ、と笑顔になった小柳くんが俺の体の上で伏せるようにして顔を近づけてきた。
あれ、俺の恋人ってこんなに甘えん坊だっけ。やっと本性表したのかな。
「おはよ」
『うん、おはよ。俺の精液搾り取ったりしてない?』
そう聞きつつ片手で頭を撫でて、片腕は腰に回して離れさせないようにする。
「んな事しねぇよ。」
『なら良かった。何、急に甘えてるじゃん』
「好きだからいいだろ」
『うん、いいんだけど俺の俺が元気になっちゃう』
「デジャヴすぎるやん」
『うん、あまりにも可愛いと俺のが反応するんだよ。勃ちそうな欲求と戦ってんの。酷くされたくなければ退くことだな』
「ヴィランのセリフやん。いいよ、まだ休みはあるし」
『やばぁ〜い、甘やかさないでー。性欲の塊になっちゃう』
「なればいいんじゃね?」
そう言われて腰に回した腕を掴まれて、そのままその手が俺の手を掴んでどんどん下にずらしていく。どこを触らせようとしているんだと思って指を動かすと、明らかにくぼみがある。それは自分のモノを出し入れしたりする、ソコ。こいつは、俺のことをどうしたいんだ。
「ん、ッ」
『……っ、なに?俺に慰めて欲しかった?』
「それもそーだけど、俺はお前のことを慰めてやるつもりだから。別にしなくても良いけど、今ならさぁ……」
そうして彼の口が耳の傍にやられる。
「濡れてるけど」
そうしてどこか恍惚で淫乱な笑顔を見せられる。
『……っはは♡、朝から泣いてもいいんだ』
「泣かせることできんの?お前が。」
『女の子みたいになっちゃけどいいの?』
「構わんね。お前が責任取るってんなら。」
『うん、死ぬまで責任とってあげる』
「はは、そりゃよかった」
「んっ、そこ、」
「ん、くっ、ふ、ふぅ、ぬがせよ、」
『いいじゃん、せっかくなら着たままやろうよ♡』
「っ、おま、この前も思ったけど………なんつーの、ムッツリすけべ?だよな………」
『っはは笑ばか、変なこと言わないの。というかそれどこで聞いたんだよ』
「ん?ファンの人が……」
『えぇ……やっば、バレたかな……』
「なにが」
『キスマ』
「キスマつけてたらムッツリすけべなんか。なら俺もそうだわ」
『確かにね。』
『じゃあ休みど初っ端記念セックス♡しようか♡』
そう言って馬乗りになっていた小柳の体制を反転させるようにして押し倒す。しくったかなという気持ち2割、腹が疼いてたまらなくてどうにかして欲しい気持ち8割で小柳は星導の首に腕を回してキスをした。
「俺にメロメロになって復帰できなくなるかもな♡」
『……はは、それなら本望かも♡小柳くんも俺にメロメロになって俺無しじゃ生きていけない身体になっちゃうよ?♡』
煽り合い、愛し合い、慈しみ合い、どこまで行っても俺たちは離れられない存在で、それが運命なんだと思う。
そんな運命的な俺たちだから、きちんと愛し合って生きていかないといけない。だから暫くは、ふたりでずっと一緒に過ごそう。これまでかと言うほどに全てを愛して好きになろう。そうしたら、きっと俺らは最強な恋人で、アイドルになれるでしょ?
最初で最後の愛だから、お前にすべてをあげる。だから、特大ファンサしてくれよ?
「……ねーぇ♡ほしるべ?ファンサちょうだい?」
『んー?だいすき♡』
「ちがう、そうじゃない。特大ファンサだぞ」
『えー……、もしかして、あれ?』
「そう」
『俺だけ羞恥プレイじゃねぇか』
「俺も言ってやるから。ほら、ちょーだい」
『求愛してね♡俺のめろめろ彼氏くん♡』
「ん、さんきゅ♡」
『ほら、おまえもいえ』
「えっちなファンサずっとして♡ほしるべ♡」
「……はは、やべ、萎えそう」
『俺らイタすぎるね。まぁ、いいじゃん。俺はちゃんと大きくなりつつあるよ?』
「やばぁい……俺のこと勃たさせてくれぇ……お前のせいじゃないんだ…羞恥心が強すぎてぇ……」
『はははっwwうん、めっちゃ気持ちよくさせてあげる。きっとすぐ勃つよ。安心して?』
「ん、さんきゅ〜♡すき、ショウ♡」
『はは、えっちになっちゃったね♡』
『………ショウっていった?』
────────fin
⬇️あとがきという名の雑談です。
ちなみに次のお話の内容はこの後のラブラブセックス♡ならぬ18シーン、彼らの未来で奮闘しているゆにうるファンちゃんの推し活です。一応お話的にはここで区切りになるので次はおまけなはずですが、前回18シーンをオマケにすると言っておいたのにメインになったので信じ方がいいとは思っております。
「I will give everything」▶すべてをあげる
さらに意訳するのであれば小柳は星導に全てを曝けだす、星導はそれをすべて受け止める。そんな愛を互いに捧げるという意味です。
合計約33900文字ととても長い駄作なドルパロでしたがお読み頂きありがとうございました。
次回で一応本当に終わりとなりますが、とりあえず一区切り着いたので挨拶をしておきます。
おまけを書き終えたら、次もパロディを書く予定です。もし見てみたいよというパロディがございましたらコメントお願いいたします。
それでは次回をお楽しみに……!
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