ある日俺は一つの刺激を手に入れた。
それは夢の中での出来事________。
目を開けるとそこはビルが立ち並び、ネオンが飛び交う歓楽街であった。
俗に言う ”夜の街”というやつだ。
俺は初めての光景におどおどしながら、歩いていった。
すると、少し街からはずれた薄暗い通りに出た。
そこには食べ物に飢えた人々や、俺のように金も働き口も無い、
挙げ句の果てに住む場所もない人々がゴミ溜やハエにまみれていた。
その中でも一際目立っていたのがやせ細った、こけた老人だった。
ダンボール箱の上に座り、自分で食べるわけでもなく、林檎を持ち歩いていた。
老人は俺が見ているのを察したのか、こちらを見向きもせず手招きした。
俺はおそるおそる歩いていくと、老人の目の前にたった。
「おい、お前さん。今の生活が嫌になっとらんか。」
老人はニヤリと笑い、そう言った。
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