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・こちらは実況者様のお名前をお借りした2.5次元作品になります。
・ご本人様には全くもって関係がありません。
・全てが捏造となっております。
・主は関西圏住みですが関西弁はガバガバです。
・「〇〇はこんなキャラじゃない。」「〇〇はこんなこと言わない。」
などの苦情は受け付けておりません。
・実況者様の性格、容姿などに一部、自己解釈があります。
・無断転載、晒しなどのご本人様の迷惑となる行為はお辞め下さい。
・誹謗中傷の意はまったくもってありません。
・息を吸うように軍パロです。
・主は初心者です。誤字脱字等がありましたら言ってください。
・体調不良、怪我、流血などの描写が出てきます。
・視点の変わりどころ死ぬほどわかりにくいですが頑張ってください()
上記のことが114514っ☆という方のみおすすみください。
苦手な方は今すぐブラウザバックをお願いします。
これは、とある天の声が太陽に救われて、心を持つ話。
又の名を、救い救われの関係の天の声と煽り手の話。
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神の与えた選択肢
#wrwrd
#診断メーカー
生温い血液が、俺の顔にかかる。
べちゃ、と気色の悪い音を発して動かなくなる生きていたものを見つめ、
飛んでしまった血飛沫を雑に拭いとる。
2人、路地裏でコソコソして、幼い子供を連れ去ろうとした奴らの死体を踏みつけ歩き出す。
大方都市部の人間だろう。彼処は発展している代わりに人身売買などが頻繁に起こっており、
色々腐っている。
主に上に立つ人間だが。あんなのが上にいて国民は不満じゃないのか、なんてどうでも良いことを
考えながら進む。物陰に隠れた幼い子に「早よ逃げな。」と言い踵を返す。
これでわかったかもしれないが、俺の職業は所謂殺し屋。とでも言うところだろうか。
発展した腐った都市部から外れたスラム街、そこが俺の仕事場だった。
ここは腐った奴らが集まる。殺し甲斐がある、とでも言うのだろうか。殺しても罪悪感の湧かない俺がおかしいのは重々承知している。だけれども、俺が生きていくにはこれしかなかったのだ。
殺し屋。それは俺の天職だった。殺し屋と言っても依頼などを受けている訳じゃないが。
ただ私利私欲のため、この世界を壊すために必要な犠牲だ。なんてクソみたいな考えなのは理解している。けれど、生憎俺はもう既に世界の理から外れてしまっている。
人々に必要とされず、愛されず蔑まれ生きてきた俺は、気付けば心をいうものを捨て去っていた。
そうして殺人を犯したのは齢9の頃。
実の両親を殺し、そこから必死に逃げた先がここだ。
自分の話はもういいだろう。早速目の前に格下のカスがいるんだ。
粗方、奴隷に使えそうな子供でも探しにきたんだろう。質素な檻を乗せた馬車と、軽く撓っている鞭のようなもの。自らアピールしているようなもんだ。
こんな奴ら、いらんよね。
グサグサと情けもかけずナイフで突き刺していく。俺は弓の方がええんやけどなぁ…。
動かなくなったのを確認した後、こいつの身分を確認する。…へぇ、貴族の端くれか。
反吐が出る。国民を支える筈の立場である貴族が、なぜ奴隷売買などに手を染めるのか。
ズブズブと思考が沈んでいく。こんな奴らのせいで。何故こんな思いをしなくてはならないのか。
刹那、後ろから殺気が飛んでくる。ナイフはさっき使い切ってしまった。弓はない。凶器になるものを持っていない。
あ、やばい。と思った。その瞬間。
後ろで聞き慣れた音がした。血肉を引き裂く音。
「…へ……?」
綺麗だ、そう思った。夕陽に照らされて輝いている綺麗な雀色の髪。
肩ぐらいまでに伸びている髪を靡かせ、颯爽と現れたそいつは。
俺を殺そうとする奴を殺して立っていた。
返り血も浴びず、そして此方を振り返り言った。
「大丈夫かッ!?」
その綺麗な顔に嵌まる、サンストーンとシトリンを混ぜた様な色合いの、輝く瞳に。
固まっていた心が動かされた気がした。
*
「ロボロ〜、今日なんもないん?最近少なない?」
「しゃーないやろ。どうせこんな国そろそろ起こる戦争に負けるから。負けたらまた増えるやろ。」
「ふーん」
あれから4年。あの時の奴、シャオロンと出会って共に行動する様になった。
シャオロンはナイフなどではなくシャベルで突撃する戦い方をし、俺も弓で戦える。一石二鳥とはこのことだ。
最初は、一緒に行動する気なんて無かった。
誰かと行動を共にするなんて嫌だった。何より俺は輝いている人間が嫌いだ。
確かに綺麗だとは思った。だからこそ一緒に居たくなかったのに。
あんなこと言われたら、断るに断りきれないだろう。
4年前のあの時、シャオロンの言った言葉は、思ったよりも俺の心に響いたらしい。
「あんたが噂の天の声やんな!」
「そう言われてるらしいな、知らんけど。」
「やっぱ!よし、俺と組もうぜ!」
「は、?嫌やわんなん。」
「なんでや!!」
「うっさいなぁ…俺はお前嫌いやから。」
「…そうやって毛嫌いして突き放して、1人の俺カッケーって言いたいん?」
「…は、」
「どうせお前も、只々人を殺してるだけやろ。なら俺と同類や。俺はもう世界の理には当て嵌まられへん。ならいっそ…」
「…」
「世界の理から外れた者同士、仲良くしようぜ?天の声さん。」
「…ロボロな。」
「…!よしロボロ!行こ!」
「あーもう、しゃーないな。」
ただ唯一、俺の心を動かせるこいつをここで手放すのが惜しいと思っただけ。
なのに、もう4年も続いている。人間関係はやっぱり謎だ。
1人で考え込んでる時。
「なあ、ロボロ。おかしない…?なんでこんな、静かで。」
「確かに…おかしいな。この時期ならこんな静まり返ることなんて……もしかしてッ」
「なんや、どうしたん?」
「多分軍の奴らや…こんなに静かなんも、ここの奴らを…軍の奴らが攫ったんや…!」
「…は、なんそれ」
「おかしいとは思った…昨日も、一昨日も、ずっと軍服の奴らが出入りしとるの…!」
「じゃ、じゃあ助けに行かなッ!」
「や、多分無理やで…やって軍やで?俺らなんかじゃ勝てる訳…」
「勝てる勝てへんちゃうやろッ!軍の奴らも国も腐っとる。それはほんまやけどな。やからってここの奴らほっとけるほど薄情ちゃうやろお前もッ!」
「!」
ああ、そうだ。俺はこんな、いつも真っ直ぐなこいつに惹かれて一緒にいるんだ。
なら俺も。
「わかった。けど、なんかあったらすぐ逃げるからな。」
「わーってるって!早よ行くぞ!」
*
改めて、数の差って奴を思わされる。この軍の奴らはさほど強くない。強くなくても軍は軍だ。
軍人なんて数千、数万といる。そんな人数2人で、しかもスラムの奴らを守りながらなんて無理があった。俺らは押されていて、今すぐにでも負けてしまいそうだった。
「ロボロッ!こいつら連れて逃げろッ!!」
「は、ぁ!?できる訳ないやろんなこと!…お前置いてくとか…!!」
「お前が行かなみんな死ぬねんッ!!早くッ!」
「ッ…ちゃんと帰ってこいよ。待ってるからッ!!!」
「おう!!!このシャオロン様に任せろ!!!」
正直、頷きたくなかった。
だって、だってそれは…こいつを、ずっと俺を見捨てないでくれたシャオロンを見捨てることになるから、だから。
俺はあいつを信じてこの場を託す。絶対帰ってこいよと、願いながら。
*
「…っく、ふ、はぁっ…まじ、さいあく…」
なんとか逃げ切り、あいつらをスラムに帰した時にはもう傷だらけで目の前が霞む。
ふらふらと歩き出した先はスラム街奥の森の中。俺とシャオロンがよく屯っていた秘密基地へと。
ひたすら倒れそうになりながらも走って、走って、走り続けて。気付けば暗闇、意識は消えていた。霞む視界に大柄な二人の男の姿を捉えて。
*
「……はぁ、なっつい夢やなぁ…。」
べっとりと額にへばり付く長めの前髪を鬱陶しく思いながら起き上がる。
シャオロンと別れたあの日からもう3年、気付けばw軍で幹部にまで昇り詰めていた。
明日でここに来て4年になる。そうしてもう少しもすればシャオロンと過ごした時よりも長い間を彼らと過ごしたことになる。
ちらりと時計を見やる。まだ朝の5時前だ。空も暗い。
今からあそこに向かったとしても、朝食には間に合わないとして8時の朝礼には間に合うだろう。
自室の窓を開け外へと向かう。
足先の向く方向はかつて俺とシャオロンが遊んでいた秘密基地だった。
「…やっぱ、かわっとらんかぁ…。」
シャオロンと別れてもうすぐ4年。あの日から少しずつ古びていくこの家も、もうあの日から一度も目に入れられていない彼のトレードマークの宝石の様な瞳も。もう朝日も昇っている。そろそろ帰らなくては朝礼にも間に合わない。ただ何故か、俺の直感がまだ帰るなと訴えてくる様に。
今すぐに帰る気にもなれず、その家に入ることにした。
違和感を覚えた。4年も前に消えたはずの生活感は、何故か確かにそこに存在していた。
妙だと思ったけど、もし彼が帰ってきてるのならと淡い期待を抱きたくて仕方がなかった。
出しっぱなしのカップと、散らかったソファーの上。そして机の上。
「…ぇ」
そこで見つけたのは一つの紙切れ。酷くひしゃげて、赤黒いシミがいくつかできていた。
『 ごめん
もうむりかも
ほんまごめん
もしかしたらおいてってまうかもなw
こんなおれをゆるしてな
ま€*£いた#な お〆がい €*す※て 』
下の方は擦れていて読み取れない。目の前が滲む。4年前にしては新しい紙に、地味に湿っている紙。もしかしたらまだ間に合うかもしれない。おねがい。間に合って。
気付けばその紙を掴み走り出していた。目指すはかつて彼と出会った路地裏だった。
その時には朝礼の時間なんて忘れて、走り続けていた。走って、走って、走り続けて。
着いたそこには、血濡れた彼のピンバッジがあった。そして血で書かれた文字。
『 たすけて おねがい ろぼろ 』
「…っ、なんで、間に合わんかった……?…でも、でもっ…まだ、生きてるんよな…?」
俺はそのピンバッジを拾って踵を返した。
生きている。彼が生きているなら、まだなんとかできるはずだ。すぐにでも助け出さなきゃ。
*
俺が基地に着いたのは、いや、帰れたのは。もう日も真上に昇りきった午後1時。
帰った頃にはみんなに何かと声をかけられたが、今の俺はそんなところではなかった。
ただ、自分の持てる力を全て使ってでも彼を今すぐ助け出したかった。
「なぁ、ロボロ。どうしたん?」
「っ、なんでもあらへん、」
「なんでもないわけないやろ、話してみいや。これでも僕、話聞くの上手いからさ。」
なんで、どうして。話してる暇なんてないのに。いつもそんなこと言わへんやん。
でも、もし大先生やったら…?やればできすぎるこいつならわんちゃん…、いや、でも。
「…心配やねん。僕も、みんなも。な?」
「……わかった。みんな、呼んでくれん…?」
「任せとけよ、今すぐ呼んだる。」
「ごめん、ありがとうな。」
大先生と別れて、自室へ向かった。唯一持っていた、彼との写真。捨てられていたカメラを拾って
弄って、なんとか撮れた一枚を俺が貰ったものだ。
正直話す気もなかった。話せば、俺の過去のことまで知られてしまうから。でも、
話さなきゃ二度と、シャオロンに会えないと思ったから。
そして俺は、みんながいるであろう会議室へと急いだ。
*
俺はみんなの前で、今までのことを全て話した。そして、シャオロンを今すぐにでも助けに行きたいと。みんなは特に何も言わず聞いてくれた。
「うむ…だからあの時あそこにいたのだな。…それは兎も角、そういうことなら俺たちも尽力を尽くさなければな。鬱はロボロと一緒に調べ上げてくれ。そのシャオロンとやらがいる場所が分かりしだい戦争だ。」
「「「「「ハイル・グルッペン」」」」」
とても支離滅裂だったと思う。けど、それでもみんなはなんとも言わずただ力を貸してくれた。
それが嬉しくて、今すぐにでも助けに行かないとと言う思いが加速した。
*
「…ロボロにとって、その、シャオロンって人はどんな人やったん…?」
情報を調べ上げている中、隣で調べてくれていた大先生が話しかけてきた。
「どう、って言われても…。俺にとっても謎な奴やったよ、あいつは。まぁでも、…大事な人やったのは変わりあらへんよ。まるで宝石みたいやった。綺麗で、かっこよくて、それでいて残酷やったよ。俺を置いていけなんて言ってまうぐらいにはな。」
「…なら意地でも見つけ出さんとな。」
「…!、おう」
*
激しい音が鳴り響いている戦場の、最先端に俺はいた。
普段情報室で閉じこもってるやつがここにいるのはとても異様だと思うけど、この先にシャオロンがいると聞いた途端居ても立ってもいられなくなった。
「…っ!、はぁっ…!」
走って、走って、走り抜けて。攻撃を避けて、走り続けて。地下へ続く階段を降り、目に入ったのは。
「……っ、シャオロン…!」
「…!…んは、なんやその顔、なっさけな…っ」
「!今開けたるから待っとれ…!」
「はは、、まじで来てくれるとか思っとらんかったわ。ありがとぉな……ロボロ」
「っ、うっさいわボケ。」
「後は任せたわ…。ごめん。」
「っ!シャオロン…!?」
鍵を抉じ開けて倒れ伏すシャオロンを抱き上げる。
「おいっ!シャオロン…!?っしっかりせぇや!!」
揺さぶっても起きない彼に、少しずつ焦っていく。
そして気付く。もとよりずっとずっと窶れた体に、ボサついた髪。そして血濡れた腕や足。
急いで連れて帰らなくては、そう思っても何故か体は動かない。頭はどうしようもないぐらい動いているのに、体はびくともしなくて。気付けば世界は暗転していた。
*
「ほんとバカなの?敵地に武器も持たず飛び出すとか。死ぬ気?掘るよ?」
「ほんっっっっっっっとうにすいませんでした。」
次に俺が目を覚ますと戦争は終わっていて。医務室で満面の笑みを浮かべたペ神に見つめられていた、そして今。約2時間説教を食らっている。
「しかも怪我にも気付かないで突っ走って結局一言も連絡入れずに牢屋で気ぃ失うとか正気?見つけて連れてきてくれたシッマでさえ結構心配してたんやで?」
「ほんまごめん。」
「はぁ…。別にいいけどさ。次からやめてね、突っ走るの。ここにいるみんなは助けてって言えば助けてくれるから。」
「…わかった。それに、…ありがとぉなほんま。」
「…!もういいって。それより行ってあげないの?シャオロンのとこ。」
「…へ?起きとんの?」
「ロボロより2時間ぐらい前に起きてたけど?」
「…まじか。ごめんありがとぉ行ってくる!」
「はいはい。」
俺が寝てたベッドの二つ隣、カーテンの閉まったそのベッドに恐らく彼はいる。
恐る恐るカーテンを開けて、そして。
「ん、なんややっと起きたんか。おっそいなぁ…、おれ、っ、まっとったのに。」
少しずつ滲んでいく声に、思わず泣きそうになる。
けど、これだけは言わなあかん。
「おっそいのはどっちやねん。おまえ、ほんま、4年も待たせて…っ、ほんま、おっそいわ」
それっきり、溢れた涙は止まらなくて、でも、それでも言いたくて。
彼の手をとって言う。
「おねがいやから、もう二度と俺を置いてかんでな、ずっとまっとったんやから。」
「うん。うん、ほんまごめん。…最初はな、もう無理やと思ってん。でも、あの時お前が来てくれてよかったわ。もう何もいらんって、諦めとったけどやっぱ。っお前だけは諦められへんかったわ」
泣いて、子供みたいに泣きじゃくって。空白の時間を埋め直す様に、療養期間を全て使って遊びまくった。そしてシャオロンはいまではすっかり軍にも馴染んで、元の戦闘力からもうコネシマとタイマンを張るほど強くなっていた。もうじき幹部にもなれるそうだ。
信じられなかったけど、あの時諦めた時間をもう一度取り返せるなら。
あの時勇気を出して話してよかったなと思う。
*
「おーいシャオさんー!また書類出しとらんやろ!さっさとやるで!」
「うげ、へーい。すまんシッマ、流石にこれ以上サボったらしばかれてまうわ。」
「あ”ーはっはっは!!!!お前も十分尖ったなぁ!行ってきいや!俺鍛錬しとくし!」
「まじすまん。行ってくるわ」
今こうやって隣を歩けてる事ですらとても嬉しく思う。
あの時揃わなかった足並みを揃えることができることがこんなに嬉しいとは知らなかった。
そして今、こうして過ごす時を壊さない様にしたいと思う。
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あとがき
お久しぶりです()
長らく消えていて本当にすいませんでした(スライディング土下座)
これからも本当にぼちぼち書いていくのでおなしゃす、
てかもう1周年まで3週間ぐらいしかないってよ無理(((
以下は番外編となっているので見なくても大丈夫です()
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「ローボーロー!!!!お前って近接できんのかよ!!!!訓練場行くぞ!!」
「は…?」
それは。折角の休日を満喫していた時。
コネシマからのまさかの挑戦状だった。
後ろでニヤニヤと笑っているシャオロン。
「はぁ…。マジでシャオロン…!絶殺。」
「ひぇ、ごめんってぇ〜!!!!」
まぁこんな日も悪くはないかななんて柄にもないことを思いつつ、シャオロンを殺そうと弓を構えた。