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ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…
うるさい目覚まし時計の音で目を覚ます。
md)…ﾝｩ…モウ朝…？
時間は8:00 まだ寝れるな…。
もう一度寝ようとすると、コンコンと、自分の部屋のドアを叩かれる音がした。
誰なのか分からないが、自分は無視する。
…
少しの沈黙の後、ゆっくりとドアが開かれる。
そして、ドアを開けた人物は自分の部屋へ勝手に入ってきて、俺の前まで来て、俺をただずっと見つめる。
薄目で見ると、青い奴、つまりラダオが俺を起こそうとしている所だった。
ラダオが俺の手をただギュッと強く握り締め、数秒間そうすると、耳元で何を言ったのかも分からないぐらいの声量で俺を起こす。
ｷｨｨｨｨｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ‼︎
ただ、耳鳴りの音が数秒間鳴り止まなかった。
ーーー
rd)…ご、ごめんってみどりぃ〜？
md)……。
rd)いやｯ…流石に今回のはやり過ぎたと思ってて…？
md)…。
kyo)…(ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
rd)は、反省してるんです…！だから許してｯ！！！殺されるｯ！！
md)ヤダ
kyo)どりみ〜？今かららっだぁを「書類地獄」にするか「タコ殴り地獄」にするかどっちがいい〜？(ﾆｺﾆｺ
md)ウーン…
rd)みどり………ﾐﾄﾞﾘ…！！
md)ドッチモ
rd)え？？？？
kyo)それがええな！！よし！！！行くぞらっだぁ！！！！
rd)タ、ﾀｽｹﾃ…
md)バイバーイw
…あの日、全てが一件落着したような感じで終わったあの日から、数日。
俺は、まだ、言いたい事を言えずにいる。
本当に変な事なのに。
あの日、あの時の言葉、あの時の”思い”が違う世界の記憶を覚えている事を。
違う世界の終わりは酷かった。
仲間を殺したり、仲間に殺されたりしかなかった。
いわゆる”badend”ってやつだ。
その中で平和的に終わったのが此処である。
まぁ、A総領は死んでしまったのだが。
俺が幽霊になった事に対し、あまりショックは受けなかったみたいだ。
「別ﾆ生ｷﾃ無ｸﾃﾓ、ﾄﾞｳﾃﾞﾓﾖｶｯﾀﾉｶﾅ?」
ただ、たまにラダオは手をギュッと握ってくる。
きょーさんは、俺が姿を消すとすぐに探しに来るし、レウさんはやたらとご飯を食べさせてくる。コンちゃんは体調をめっちゃ気にしてくる。
みんな、前より過保護…？
というか、毎朝、生存確認をしてくる。
おかげさまでいつも朝早くに叩き起こされるし、午前中は仕事に集中できない…。
md)ﾌﾜ…ｧ……。
思わずあくびが出る。
まだ寝てたかったのになぁ…。
md)書類……ｽﾙｶ…。
でもなるべく仕事はしたく無いし、ゆっくり、ゆっくり行くか…。
ゆっくり、ゆっくりと監視室、兼、仕事部屋へ向い、廊下に近づいた頃、廊下にコンちゃんがいる事に気づいて、すぐさま逃げた。
なんで逃げるかと言うと、コンちゃんは俺が幽霊になった次の日ぐらいから、健康診断を毎日俺に行う。正直に言うと、いつも徹夜したり無理したりすると怒られる為、見かけたら逃げた方がいいという少し不憫だが、本気でそう思う。
小走りで食堂側へと少し戻り、後ろを振り向くとニコニコ顔のコンちゃんがこちらをじっと見ていた。
完全にホラーである。
というか走って普通に見つかったし。
コンちゃんが早足でこっちに来るし、よし、逃げるか。
走ると絶対捕まるだろうと思い、少し足早で撤退しようとすると、後ろから
cn)みどりくーん？？？
と、コンちゃんの声。
考えはお見通しのようだ。
どんどん近づいてくる。
食堂辺りまで頑張って逃げ切ると
oiyo)あ！みどりくん！！！！
と、大きな声で手をぶんぶん振るおいよを見つけた。
すぐさま、おいよの後ろに隠れ
md)コンチャンｶﾗ守ｯﾃ！
と、一言。
おいよは何も言わずに、苦笑。
コンちゃんが近づき、おいよに尋ねる。
cn)みどりくんは居るかな？
まじで信頼してるぞ、おいよ。
と、目線で圧をかけながらおいよの返答を待つ。
oiyo)あーーー…うん…ﾄﾞｺﾀﾞﾛｳﾈ…。
と、俺を守る訳でもなく、普通に自分は関係ないと見捨てる。
cn)じゃあ、連れて行くね〜…！
そう言い、俺の腕を引っ張るコンちゃん。
もう流れようが無い。よし、諦めよう。
ーーー
cn)うん、何も問題は無い。無いんだけどね？
健康診断が終わり、コンちゃんの最後の一言。これが一番緊張である。
cn)今日、避けたよね？
md)ナニガ
本当はガチで避けていたが、ここで引き下がりたく無いため白々しく嘘をつく。
cn)…ふーん…？俺は避けられて悲しかったけどね？
md)ドッチカｯﾃ言うと怒ｯﾃタ…。
cn)うん、まぁ、怒りもしたけどね？
md)ア…ｧ…。
コンちゃんの声色から察した。
コンちゃんガチで怒ってる…。
cn)…寝不足でしょ、しかも、ちょっと疲れてる。何回も言ったでしょ？別にみどりくんは仕事サボってない日も徹夜とかするし…
md)ｩ……ゴメｯ((
cn)しかもね？ーーーーーーーーー…
また、察した。
これは、１時間かかる説教だ、と。
ーーー
md)ウ…。
コンちゃんから説教を受けて早２時間が過ぎた。
いや、俺も悪かったけど流石に長いししかも…
『今日は夜、見回りに行くからね！！』
最悪だ……世界の終わりだよ……
とりあえず…
md)書類スルカ…
ーーー
??時間後…
md)ンー？ｺｺﾊ………
ｺﾝｺﾝｺﾝﾀﾐ
ノック音、誰だろうか？
md)イイヨ
ｶﾞﾁｬ…
扉の開く音、その奥で、怒っているような、呆れてあるような顔でコンちゃんがこちらを見ている。
そして、今、思い出した。
寝ないといけないことを……。
そして、俺はコンちゃんに促されるまま、眠りについた。
ーーー
フォロワー60人…マ？
あ、これから伏線張りまくるから考察頑張って〜！！！
ーーー
コメント
7件
え、好きすぎるなんでこんないいね少ないの…？？ みんなこの神作、神作者様に気付いて…？ とにかく最高すぎますねぶっ倒れそう(( コンちゃんがニコニコで近付いてきたら逃げたくなるよね…()
