心が読める心さん

ピピピッ、ピピピッ

和馬「…ふぁ〜」

和馬(朝…昨日はなんか全然寝れなかったな)

お兄ー？起きたー？

和馬「起きたー」

夜麻(やま)「早くしないと電車遅れるよ」

和馬「はいはい」

夜麻「ボクもう出るからね」

和馬「お前ボク呼びで浮かないの？」

夜麻「学校じゃ私だから浮きませーん」

夜麻「ボクっ娘妹萌えるでしょ？」

和馬「双子の妹に萌えませーん」

夜麻「ほんとかなー、優くんだって可愛い顔してるからそう趣味なのかと」

和馬「だとしたら俺キモすぎだろ」

夜麻「確かにwじゃあボクは学校に行ってきます」

和馬「行ってらしゃい」

和馬「俺もボチボチでるかー」

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和馬(昨日雨降ったからジメジメしてんなぁ)

和馬(…そういえば心さんの能力知ってるのって俺だけなのかな)

和馬(なんで言ったんだろ。俺の前だと言いたくない事も言いそうになるって本当なのか？)

和馬(友達はいっぱいいるだろうに)

和馬(そういえば泣いてた理由ってなんなんだ？)

和馬(聞いとけば良かったか？)

和馬(……あ、降りなきゃ )

あ、おはよー

和馬(聞いてもはぐらかされてちゃんと教えてくれなさそうだけどな)

おはよーって

心「ねえって！」

和馬「……おぉ……！」

心「イヤホン付けてないのに全然気づかないじゃん、君」

和馬「俺、朝話しかけられないんで」

心「ふーん」

心「じゃあうちが毎朝話しかけてあげよっか？」

和馬「…また気づかないかもですけど」

心「っていうか電車同じなんだね」

心「今まで全然気付かなかったなー」

心「どこの駅で乗ってるの？」

和馬「この駅の四つ前の駅ですね」

心「あーじゃあうちと二つ違うのかー」

心「どうりで会わないわけだ」

心「電車くるまで暑くてマジで死にそうなんだけど」

心「ほんと夏嫌いだわ。でも夏のでっかい雲は好きだけどね。」

心「なんか心踊るというか、凄いよね」

和馬(これは共感を求めてるのか？)

和馬(一応返事するか)

和馬「そう、ですね」

心「夏虫も嫌だわ。蚊とか、虫の中でも1番嫌いなのはバッタだけどね」

心「昔あいつに噛まれてさー、それからマジで嫌いなんだよねー」

和馬(一生喋ってるな、黙ったら死ぬのか？)

心「っふふ、何そのツッコミww」

和馬「読まれた…」

心「いいね、うちも登校は一人だったからこれからは退屈しないかも」

和馬「それは、どうも」