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久遠叶空@無名絵師
2
リオラメイン
二次創作
ご本人様には関係ございません
俺が生まれたのは、都会の小さな病院やった。
俺は生まれつき体が弱くて、生まれてからずっと病院におった。
両親が来たことなんて、一回もない。
兄の世話で忙しかったんやって。
生まれてから約2年。
その日も両親はおらず、真っ白で無機質な病室でただ1人。
この前看護師さんがくれた紙とペンで、ひたすら絵を描いとった。
でも、その日はいつもと違った。
隣のベッドに人が来たんや。
年は高校2年生で、俺とは14歳差。
名前は…コウやったと思う。
まあ、仲良くなることもないやろうと、その時の俺は思っていた。
違った。
コウは、俺の親がいつも来ないことに気がついたらしい。
当時2、3歳やった俺にたくさん話をしてくれた。
俺は何も反応出来なかったけど、コウの話はいつも面白くて、俺はコウが大好きやった。
ある日突然、コウが俺にイヤホンをくれた。
誕生日プレゼントやって。
そのイヤホンは、ぴっかぴかのむらさき色で、新品やった。
今思うと、俺の好きな色、覚えててくれたんやろうな。
それは、俺が人生で初めて、そして最後にもらった、たったひとつの誕生日プレゼントやった。
宝物だった。
音楽を聴く道具もないくせに、いっつも肌身離さず持っとった。
あの日までは。
コウと初めて会ってから約半年。
別れは突然来た。
コウの病気が悪化したらしい。
俺が呑気に寝とる間に、コウは息を引きとった。
お別れも言えずに、俺らはもう一生会うことができなくなってしまった。
まだ、会話もできていないのに。
悔しかった。
数週間後。
コウが俺宛に手紙をくれてたらしい。
ずいぶんと痩せ細った、コウの母が、俺に渡してくれた。
手紙の内容は、あまりにもコウらし過ぎた。
重たいのに、どうやってでも笑わせてこようとするような文面。
文と対比するように、俺の顔は涙でぐちゃぐちゃやった。
また会いたい。
そう思ってしまった。
手紙の内容は、主に2つ。
「俺とコウは、いつまでも親友であり、世界一の兄弟であること。」
それから、
「コウが、俺のことをずっと見ていると約束すること。」
無理だった。
受け止めきれなかった分の悲しさが、一気に溢れて、溢れて溢れて溢れ返って、もう何が何だか分からなかった。
数日後、俺は決めた。
俺を見たコウが、天国で褒めてくれるように。
前を向いて歩くことにした。
がむしゃらに努力した。
周りの子が進み、俺が遅れている分を取り返せるように。
もっと画力を上げて、「コウ」をずっと覚えていられるように。
毎日毎日、頑張った。
そして、約一か月。
その時が来た。
ついに明日、俺は退院して、初めて土を踏む。
そして、両親と対面する。
ここで切ります!
次は♡10
ばいばい!
コメント
2件
神作の予感ですね こういうの最高です✋️