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這いばい男さんが 凹んでいる
それは 分かりやすく凹んでいる
『ごめんなさい』
『わたし できない 守る あなた』
『ごめんなさい』
今は 銀髪さんのところにもどり
報告 治療してもらっている
なんか フードさんも居るし
保護者会かな?
まあ ケガは自力で治ったし
全然 まったく 這いばい男さん
のせいじゃない
私がミスっただけ 自業自得だ
床下に落ちたのも
アカガサを呼んじゃったのも
私のミスだ
這いばい男さんは
たぶん ギリギリ間に合ってた
アカガサを呼ばなくても
這いばい男さんが来た時点で
クソやろうは逃げてた可能性高いし
そうじゃなくても 自分で対処
したと思う
めちゃくちゃ キモかったから
つい アカガサ呼んじゃっただけ
まだ浮かない顔の 這いばい男さんに
『大丈夫 ずっと 探してくれて
ありがとう』 と伝える
『大丈夫?』
『もう 痛い ではない?』
『よし よし』
抱きしめられて 撫でられて
ほっとする
ここが 私の帰る場所
私は まだここに居ていいんだ
安心して ふと気付く
私 血みどろだ 部屋が汚れ ちゃう
『服』下さい
ドレスのひとが すぐに新しい
ワンピースと レインコートを
持ってきてくれて 別室で着替える
あれ!? うそ!!!?
『…ぁ……の下着ってありますか?』
新しい衣服に身を包み
すっきり さっぱりとはいかない
落としてきた! 床下に!?
千切れとんで 形を成さない
布きれになってるなら
最悪 なかったことにしてもいいけど
そのまま落ちてたら なんかヤダ
きちんと捨てたい
あとバールも 回収しなきゃ!
あの クソやろうはもう再生した
だろうか?
もし まだいたらバールをお見舞い
した上で 小さい怪異をばら蒔いて
おこう!
喰われてなくなれ!!
這いばいさんについてきてもらおうか
と 考えていたら ドアがノックされた
どこかに行ってた フードさんが
入ってきて 後ろには クソやろうが
おずおずとついてきた
『ごめんなさい』 『落ちてた これ』
差し出されたのは バール
『は?! ゴメンで済むか!!』
『なに!? 白々しい!』
『××が××!!!』
人語で暴言を撒き散らすと
皆が ポカーンとする
ツギハギも??な顔をしてる
マジか? 覚えてないの?
やったことも…… 人語も?!
拍子抜けしていたら
フードさんが ツギハギに目配せ
『ごめんなさい』
と もう一度謝って 退室した
なんだ?この感じ
保護監察官かなんかですか?
フードさん?
その後 ちょっと話しをして
それぞれの場所へ戻って行った
わたしたちの部屋の前にツギハギは
いた
『なに?』『まだ なんかあんの?』
冷たく言い放つと
『まだ ある 落とす 物』
ポケットから白い布をスルリと
取り出した
片方千切れたそれを指でクルクル
回して見せた
『……やっ! 返せ!!! 』
手を伸ばすとヒョイと上に上げる
『あなた 物 コレ?』
ケラケラケラ
煽るような動きをしながら
廊下の次のドアを開け 振り返る
その口は 『また ね』
と動いた気がした
『このクソやろう!』
『マジ ×××k! 』
追いかけようとすると
這いばい男さんに グっと
止められた
『彼 追いかける ダメ! 』
『あぶない!』
そうだけど… そうなんだけど!!
…アカガサ 呼んで喰わせてもいい?
『ダメ!』
心の声にも 這いばい男さんの
ダメ出しが入った
フードさーん!! アイツはダメです
全然反省してません!!!