テラーノベル
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誰か聞いてくれていますように、この音声を遺します。
失踪事件…これは今に始まったものではありません。
私は、未来を見ることの出来るレベルに落ち、あなた方の存在を知りました。
私の役目はこうやって遺すことだけ。
それ以上のことは出来ないし、それ以下のことをするつもりはありません。
ただ、私が伝えたいことはひとつ。
この集団no clip事件に、犯人や黒幕なんてものは存在しないこと。
いるとすれば、それは混乱を招きたいだけの愉快犯。
これは、あなた方が始めたことであって、あなた方で終わらせるべきことです。
ですが、そう簡単に終われるとは思わないでください。
ここから出るには、それ相応の覚悟が必要になります。
今まで以上に人が死ぬかもしれません。
私に出来ることはありません…なにせ、あなたがこれを聞いている頃には、
私は死んでいるからです。
もう…死んでいるも同然です、こんな状況では。
私の名前は、イルゼ・ラングナーです。
私の、イルゼの最後の音声を聞いてくださっているあなたに、
多大な感謝と敬意を示しましょう。
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私は、隣にいるエンティティと顔を見合わせる。
彼女が命懸けで残した録音なのだろうが、それが紡ぐ言葉はひどく遠回しで、
話の全容がうまく掴めないからだ。
「レティシア、これ…どう思う?」
「ソレ、わたしに聞きますか?あなたに理解出来ないなら、無理ですね」
そう言ってレティシアは、目の前で瞬時に消えてしまった。
恐らく、別のレベルに行ってしまったのだろう。
おかしい。命懸け、死ぬ寸前となったらもう少し息が上がるものだ。
彼女が極度の怖いもの知らずだったとしたら、話は別だろうが…
だが、私はひとつ仮説を立ててみた。
「この一連の騒動の黒幕は、イルゼ・ラングナーという少女である」
どうもしっくりこない。
これだという手応えがない。
でも、他にこれを超える仮説があるわけでもない。
話が遠回しなのも、黒幕だったとしたら納得がいくからだ。
わざと、私達を翻弄して楽しんでいる。
だが、そうだとしても…
私は、そこで考えることを放棄した。
ここのことを何も知らない以上、考えても無駄だからだ。
まずは、ここのことを深く知る必要がある。
「…分からないのなら、理解出来ないのなら、会いにいけばいい」
そうして私は、Back rooms内の様々なコミュニティを訪ねることを決意した。
レベル1から出る、それは私にとって最終手段ともいえる行動だからだ。
まず、トランシーバーを渡しているミカサには報告する必要がある。
私がいない間に、エレンがレベル1に来ていたら…
そんなつもりじゃなかった、すまなかった…とね。
コメント
1件
えっ、めっちゃ重くて良い…!!😭💦 イルゼの録音、語り口が淡々としてるのに「私は死んでいるから」って台詞がズシンと来たよ… ハンジが「黒幕はイルゼかも」って仮説立てるところ、背筋ゾワッとしたね。でも納得いかない顔してるのもまたエモい…! 「会いにいけばいい」って決断、推せる。続き気になりすぎるよ!
#デジタルイラスト
ゴンザレスドス衛門
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