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━━━これはある特殊能力を持った

                  男子高校生のお話───











          「行ってきます」

いつもと変わらない一日が始まった。

何の変哲もないごく普通で平凡な一日。


「今日も天気がいいな」

生徒が誰一人もいない時間に僕はいつも花壇の花に水をやる。

「はぁ…」

ため息をつくのがいつの日か癖になってしまった。

別に先生にやれと言われた訳でも嫌々やっているわけでもない。

僕がやりたくてやっているだけ。

(そういえば今日はテストがあるんだ…)

僕は人が来る前に教室に戻る




ザワザワ      ザワザワ       ザワザワ


「おっはよ〜!!湊!!」

「おはよう。柊真」

五十嵐 柊真。僕の幼なじみだ。誰彼構わず明るく変わらない態度で接していていつもクラスの中心にいる。

そんな奴が僕といつも一緒にいるなんて…

きっと幼なじみだからといつて気を使っているのだろう。

「うわっ、もしかして今日テストある!? 」

「2時間目の初めにやるって阿達先生が言ってただろ」

阿達先生とは国語担当の通称「おじいちゃん先生」。いつでも落ち着いていて誰にでも優しいみんなからも人気な先生だ。

「湊!教えてくれ!!今回いい点取らないと母ちゃんに怒られちまう!!」

頼む!!と手を合わせてお願いする柊真

「全く…いつになったら自分で勉強するんだ? 」

「そんな事言わないで頼むよ〜、」

「しょうがないなぁ…ただし帰りになんか奢れよ?」

「さっっすが湊!!なんでも奢るぜ!!」

調子の良い奴だ…

「お〜い!柊真!先生に呼ばれてるぞー!」

「え!今行く!! 」

柊真が行ったあとゾロゾロと集まってきた教室を見回した。

みんな頭の上には「56転落事故」「24自殺」「94衰弱」等いろいろある。

僕が中学2年生に急に現れた。これはこの人がいつ、どうやって亡くなるかが表されてる。

こんなもの見たくも知りたくもない。

そのせいで僕は俯くことが当たり前だし人ともあまり関わらなくなった。

もし、顔を上げたら見えてしまうから。

たくさんの人の死因。いつになったら解放されるのか。いつになったら前を向けるのか。

「そんな日くるかな、、」


1度だけ助けようとしたことがある。

新しいクラスになってから、ずっと仲良くしてくれてとても大切だった友達。「14交通事故」

日にちが近づくにつれ文字は光る。

僕は光った文字を見た瞬間、「絶対に次の休みは家から出るな!」と言った。

僕がそんなことを言うなんて初めての事だったから「わかった」と頷いてくれた。

これでもう大丈夫だと安心していた。


結局そいつは交通事故で死んだ。

なんでも母親から忘れ物を届けて欲しいと電話があったんだと。でも実際そんな電話はしていないらしく、謎のまま終わった。

運命はそう簡単に変えることはできない。

無力な僕には出来ることなんて何も無い。

こんな思いをするくらいなら人となんて関わりたくもない。






「柊真!一緒に飯食おうぜ!」

「おう!!あ、湊も一緒に行こうぜ!!」

「いや、僕は遠慮しとくよ」

「えー、分かったよ… 」




僕はいつも使われていない教室で弁当を食べる。

この時間だけが唯一顔を上げることが出来る。

「いつも下ばっか向いてると肩が凝るなぁ、」

まぁ、見たくないからという理由で決めたのだから文句は言えない。

安心してゆっくり出来る…



「ねぇ、君はいつもここで一人でご飯食べているの?」


嘘つきな自分よ、さよなら

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