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今日もまた同じ日々が始まる。
やり直したいことがあっても、何があっても時間は巻き戻せない
たとえ君がいないとしても
同じ夢を、何度も見る 何度も
長野『 なー高崎、この前2年で見かけた女の子超かわいかったんだけど昼休み見に行かねー?』
高崎『…』
長野『行こーよ』
高崎『あー、眠いパス』
長野『お前また5限サボる気だろー』
高崎『悪いかよ』
高崎 勝也、高校一年童貞。美術部員のエース、親は小さいパン屋。
高崎(いい穴場最近見つけたんだよな…て、誰かいるし、俺だけが知ってる昼寝スポットだと思ってた。アイツたしか隣のクラスの…なんだっけ名前
何アイツ、気使ってくれてんのか?、隣座れってことか?口で言えよ…)
座っていた’アイツ’が隣どうぞと言うように壁の端による。仕方なくそのスペースに座ったがとても気まずそうにしている高崎。
早見『…』
高崎『あんなぁ…なんか言えよ、日本語喋れ、気色悪ぃ』
高崎『後何それ、きったねぇスケッチブックもっと丁寧にしろよ、てか扱い荒くてもそんな汚くなんねーだろ。』
早見『これ、俺のじゃない』
高崎『じゃあ誰のだよ…』
早見『俺の大切な人の物。』
高崎『んだそれ、てかお前絵描けんの?部室で見たことねーけど』
早見『絵は、描けない、あと美術部にも入ってない』
高崎『じゃあなんでそれ持ってんだよ…』
早見『高崎くんは絵上手って聞く』
高崎『まぁ、っす、』
早見『絵、見せて』
高崎『はー?画材も紙もなんもねーし描けねーよてか、俺はサボりしにきただけ。』
早見『…』
高崎『っ…』
……
高崎『っだァー!!!もううぜぇ!!めんっどくせぇな!』
高崎『たかが絵如きでんな顔すんな!!イライラする!!俺の!昼寝返せ!!』
最低限に紙と鉛筆を持ってくる高崎。
高崎『んで、何描いて欲しいんだよ何でもいいぞ』
早見『えっ、と、特に決まってない、』
高崎『ァーッ!!!余計腹立つ!!』
早見『じゃあ、これ』
高崎『んだこれ、人?誰だよ、』
早見は一枚の写真を出す。
早見『なんでもいいって言ったから』
高崎『誰だかしんねーけどん、了解』
数十分で簡単に写真に映る人物を描く。そいつが誰なのか、どんな人なのか、どんな感情なのかとか深くは考えず描き進め出来上がる。
早見『!』
高崎『んだよ、なんか言えよ…』
早見『すごい、』
高崎『それだけかよ!!てか、ほんとに誰なの?こいつ』
早見『もう二度と_』
ザザッ…
喋っている途中に強い風で葉が揺れ声が掻き消され雑音で聞き取れなくなる。
高崎『ごめ、聞こえなかった』
早見『やっぱり何でもない。』
高崎『はー?!言えよ!!気になるだろーが!!!』