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side.もとぅ
体はすっきりしてるけど、さっきのは許せない。
大森「ぅう”…っ…」
若井がホットココアを持って来てくれて、2人に挟まれて座る。
目の前にはほぼ食べてないポップコーン。暗めの照明がぼんやり2人の顔を映す。
若井「ごめんね。無理やりやっちゃって。」
藤澤「嫌だったねえ…ごめんね…でもね、あの時体調悪くなったって思い出してほしくないの」
若井「うん。もうヤりたくないって思ってほしくない」
大森「もういいけどさ…」
2人がなでなでしてくれて、嫌な気持ちはなくなったし、涙も引っ込んだ。
俺のこと考えて、だもんね。
大森「んん…もったいないぃぃ!!」
若井「なんでよ笑」
大森「なんでって…ほんと、お前はわかってないな」
若井「はあ?涼ちゃんはともかく、俺のはさ…」
藤澤「ともかくって…そんな綺麗なもんじゃないでしょ…」
大森「2人から出てるんだよ⁈ あーもったいない!!」
若井「なんだそれ…」
藤澤「うーん…じゃあ、また、シよ?減るもんでもないし…」
うっすら頬を染めながら涼ちゃんが言う。
確かに、また出してもらえばいいのか。
若井も恥ずかしそうに目をそらして、でも2人ともなんだか嬉しそうだった。
藤澤「そういえば、元貴がずっと下なの初だねえ」
若井「ほんとだ…辛くない?」
大森「うん、全然平気。結構ヨかった、し」
藤澤「僕も今度出してほしいなあ…なんちゃって」
若井「は?まじ?」
大森「涼ちゃん、言ったね?」
涼ちゃん、無意識に人をあおるのはよくないと思うよ。ほんとに。
結局最後まで見れなかったから、映画の続きを見ることになった。もちろん、ベッドシーンは抜きで。
まあ普通の恋愛映画、って感じだった。男女が結ばれて、ダンスを踊って終わっていった。
大森「結局、これなんだったんだろ…」
藤澤「あのメイクさん、次会ったら気まずいんだけど…笑」
若井「涼ちゃんにお勧めするってだいぶ変わってるよね…笑」
大森「ほんと、狙ってんのか?」
藤澤「んなわけないでしょ」
若井「それはだめ。涼ちゃんも元貴もだめ。」
藤澤「ふへ…若井も、ね」
その日は3人でくっついて眠った。
その後、テレビ出演があったんだけど、涼ちゃんがそのメイクさんに会ったらしい。
藤澤「なんか熱く語られたんだけど…気まずかったって…」
大森「そういうタイプの人ね…笑」
若井「なるほどね笑 そういえばさ、」
若井がスマホを見せてくる。そこには、あの映画の詳細。
若井「一応ちゃんと注意書きあったみたいだよ」
大森「あ、それ最初に流れてた英語のやつ…?」
藤澤「ほんとだ~ドント、アンダーエイティーン…」
若井「ちゃんと書いてた笑 次からは気を付けよう笑」
大森「だね。ちょっと危険だわ」
藤澤「確かに…笑」
たぶんもう恋愛映画は見ないだろう。1人でも、3人でも。
想像、しちゃうもんね…
お、終わったあ~
ぜひあとがきもご覧ください~