コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
雨音が鳴り響く駅のホーム
見覚えのある人影があった。
「稜雅くん…?」
あの猫背で無造作な髪。
スラリと細いあの体格、間違いない。
近づいて確かめる。
「稜雅くん!」
『え悠?』
「なんでこんなとこいるんすか笑」
『こっちのセリフだわ笑』
同じメンバーの稜雅くん。
密かに俺が想ってる人。
そんな事なんて知らずこの人は今日も生きている。
いつか付き合えたらな…なんて笑
『悠この後なにすんの?』
「え俺っすか?」
『お前しかいないだろ笑』
「まぁ、何も決めてないっすねー」
『じゃあうち来いよ』
「えいいんすか!やったー笑」
俺は上手く笑えているだろうか。
『なんも無いけど笑』
『ゲームあればいいよな?』
「はい笑」
正直これで何かあるかもしれない。
なんて最低なことを考えている。
実際好きな人と2人きりになったのならそうゆう想像をしても許されるのではないかと思っている。
◇◇◇
稜雅くんの家ほんと落ち着くなー
『汚くてごめん笑』
「全然です笑」
「めっちゃ落ち着きます笑」
『なら良かった?笑』
少しスマホを眺めていると気配が近づく感じがした。
俺の近くに稜雅くんが来た。
「どうしました?」
『なぁ、悠』
「はい?」
『俺さ今日家誘ったの理由があって』
「なんですか?理由って」
『言わなきゃいけないことがあるんだけど、
引かないでくれよ?』
これってもしかして、相談とかされちゃうのかな。
やっぱ稜雅くんにも好きな人の1人や2人いるよな…
やばい結構しんどいかも。
『俺好きな人いてさ』
「スキナヒト?」
『そう。それでさその人に告白しようと思って んだけど、どうやって言われたら嬉しい?』
「やっぱストレートに言うのがいいんじゃな
いっすか?」
なんで俺好きな人の相談聞いて真面目に
アドバイスとかしちゃってんの?
『あーやっぱそうか…』
「ストレートが何より1番いいっすよ」
なにこれつらっ
『悠』
「なんです…ん」
ん?今何された?
へっ、いまキスされた???
どうゆう事?
「なんですか??」
「稜雅くん。キスは好きな人としかしちゃダメ ですよ」
『うん。だからした』
え今この人なんて言った?
「は?」
『俺言葉で言うのとか苦手でさ』
「??????」
やばい頭の中ハテナだらけ
『だからキスしたんだけど、嫌だった?』
「えまってください。
つまり、どうゆうことですか??」
『俺は悠のことが好きだってこと』
「え、本気?」
『本気じゃなかったらキスなんてしないよ』
まあ、たしかにそれはそうか。
でも、そんな素振り一切なかったよ?
「えっ??ん??は??」
『戸惑っちゃった?かわいい。 』
「ちょっと待ってください、調子狂うんで」
『で、悠は?
俺のこと好き?』
「ばか。だいすきですよ」
『なら良かった。
じゃあ、これからよろしくね悠くん。』
「…はい。」
どうやら、1年前から稜雅くんは俺のことを気になっていたらしい。
バレないようにバレないように慎重にやってきたから何もわかんなかったんだって。
後日皆に報告したら海くん以外みんな驚きまくってた笑
海くんは何かを察していたらしい。
恐るべき稜海だ笑
『悠、愛してるよ。』