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「今度同窓会しない?!」
突然芦戸から来た元A組のグループチャットにぱぁっと顔が明るくなる。久しぶりにみんなに会えるのもそうだけど、何より報告したい事があったから。
流れが早まるメッセージアプリに少し笑みを零していれば、あれよあれよと場所や日時が決まって行く。「この日絶ッ対に休みもぎ取ってね!!」という葉隠のメッセージに了解!と神妙な面持ちのひよこのスタンプを送れば、なにこれとみんなが笑う。
「ふは、久しぶりだな、こういうの。」
その日、報告したい事あると送れば皆がなになに?と気になった様子で、同窓会までおあずけか、とがっくりしたスタンプが沢山送られてきた。
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同窓会当日。皆人気ヒーローなだけあって予定日がズレにズレまくり結局年をまたいでしまったが、全員が揃っているのでオールオッケーってやつ?
「それじゃ、みんな揃ったということで!」
「「かんぱーい!!」」
がやがやと周りが賑やかになって、俺は爆豪の隣へ座る。
「ね、いつ言うの?」
「電気に任せる。 」
爆豪は報告そっちのけで料理に手を伸ばす。
俺の旦那さんはまぁ酷いもんだ。
「でんっ…え?」
隣に居た緑谷が俺と爆豪を交互に見て困惑している。うはっ、すげぇ顔してる。
わざと左手の人差し指を立ててしーっと口元に当てれば、キラキラと光る指輪が見えたのか、口元を手でおおって目を見開いている。
「はい注目!!」
俺がみんなに聞こえる程の声量で挙手をすれば皆の視線がこちらを向いて、見せつけるように左手を顔の前に出す。
みんながえっ?!と驚いた顔をした時、爆豪の肩を抱いて
「勝己と結婚しちゃいます♡」
と言えば周囲から「えええぇぇ!!!」と叫び声が聞こえた。主に女子達だけど。
しばらくすればおめでとうと聞こえてきて、やっぱりいいやつらだなぁとはにかんだ。