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椎名視点
「まさに廃校って感じの見た目だな…」
「おい椎名?聞いてる?」
剣持がなんか言ってるけど
全然それどころじゃない
みてわからんのか
この殺気の量
本来ならあたし達に気づかない限り
殺気なんて出さない
でも廃校にいる奴らは出してる
うちらが戦っていい相手じゃない
「…剣持、帰ろう」
「帰るな」
「だってさぁ!これ!目の前の殺気分からんの!?嫌や!死にたく無い!」
「あーもう喚くな!行かない場合依頼人の言い訳どうすんだよ!」
「ノリで行くしかないやろ!!」
「行けるか!!諦めろ!」
「……はぁ〜…行きたくね〜」
剣持は行く気満々
何?
自分から死にに行って楽しいん?
「ほら、早く行くぞ椎名」
「嫌やぁ〜……」
剣持視点
さっきから椎名が何か独り言を呟いている
あいつはそんな性格じゃ無い事なんて
承知済みだから余計怖い
そんなやばいの?この廃校
しかし、
何を考えたって廃校に入ることは変わらない
考えごとをしていたからだろうか
気づけば僕は昇降口らしき場所に
突っ立っていた
「…今から入るぞ。準備できたか?」
「おん。ばっちり」
キィイイ…
嫌な音を立てながら扉が開く
いざ廃校に足を踏み入れれば
そこはホラーゲームの中ですと言われても
おかしく無いような景色が広がっていた
「…椎名生きてるか?」
こんな状況下で椎名はやっていけるのだろうか
と心配になる
しかし意外にも椎名は冷静だった
「剣持」
「…なに…?」
「これ持ってろ」
そう言って渡してきたのは複数枚のお札
「それを投げれば多少おばけにも効くやろ」
「…さんきゅ」
なんで椎名はそんな冷静になれる?
今までそんなこと一度も無かった
凄いこともあるもんだ
「…行くか、椎名」
「おん。楽しみやな〜」
「お前ホラー克服したの?前までビビりだったじゃん」
「いや〜…なんかあったらお札がなんとかするやろ。それよりうち、お化けの場所検討ついてるんよ。」
「いやもっと早く言っとけよそれ…」
「まあまあ、一階の廊下にお化けいるって分かったし、うちについて来れば大丈夫よ。」
「一階の廊下にお化けいんの?」
「うん」
「えっじゃあここにいるかもしれないってこと?」
「うん」
「え”っ!?もっと早く言えお前それ!!」
「いや、言わんくてもいいやろ」
「いや、なんd」
「だってさぁ、」
「……お前椎名じゃないだろ」
「いや、椎名だって。本物よ」
「椎名が霊を怖がらないわけないだろ、
誰だよお前」
「えぇ〜?」
「だって、だって、
ダッテサ、ともだち、サミシイデショ」
「あれ、半分冗談だったんだけどなー…」
もう会話も不可能になってしまった
会話のキャッチボールがもうめちゃくちゃ
もうちょっと隠せよって
思っちゃったじゃねぇかこの野郎
「けんもち、コッチおいで」
「誰がいくか馬鹿!!!こっちくんな!」
「ヴワアアア!!!なんで!ナンデキテクレナイノ!?剣持!!」
「うわぁぁ!狂った!狂った!!
こっちくんなくんn」
「__ば_い__!」
「……っおい!早く目ぇ覚ませよ!!馬鹿剣持!剣持がみてるあてぃしはニセモンや!」
「……え?」
椎名視点
「…今から入るぞ。準備できたか?」
剣持が問いかける
まあ、無理に決まっとるよね
「んん〜…無理。まじで無理剣持」
「よし、行くか」
「おい、あてぃしの話も聞けよ」
キィィ…
「ぅっっわ…」
何ここ…
ホラーゲームの中やん
「椎名生きてるか?」
「生きてるわけないやん!もぉ怖い剣持!帰ろうよ!せめて!せめて!お札持っとけ!
これから死ぬかもしれんから!!」
死なれたら困るから剣持にもお札を持たせておく
正直これでも生きて帰れるか不安なくらい殺気が怖い
「…さんきゅ」
「おん、死なれたら普通に困るし…」
「…いくか、椎名」
「いや、本当に無理!!無理無理!!守れ!!あてぃしのこと!」
「お前ホラー克服したの?前までビビりだったじゃん」
え…?
何言ってんのこいつ?
「…剣持……今あてぃし見てそう言える?」
「いやもっと早く言えよそれ…」
は?何の話?
「え?一階の廊下にお化けいるの?」
「知らんよ!何の話!?ねえ、剣持?」
「…あ、」
あれか?
剣持の後ろについてる黒いもやもや
気配も薄い
そりゃ気づかないわ
はぁ…
「なんの幻覚を見てるんだか…」
「おさらば椎名」
「…え?」
「ほら、帰るぞ剣持」
後でおまけだします