重めBL短編集

25歳の夏

電車の中、初めて俺は痴漢にあった

まさか男の俺が、と思った

痴漢したのは

26歳の男だった

「ｯふー、っ、ふ」

『なに、？イきたいんでしょ』

「ｯはぁ、はー」

『イけ』

『イけイけ』

『イくんでしょ？ね？』

ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ~

「ｯぅ、っ~」

『いいこいいこ』

初めての快感だった

周りにたくさんの人がいる中で

俺だけ変な気分になって

感じているなんて

ｱﾅｳﾝｽ）次は〜〜〜駅〜〜〜

『この後時間ある、？もっとしない？』

「ｯふ、、うぅ」

『ん-いこっか』

グイ

俺は変態だった

本当に

同級生の指を見ているだけでも興奮するような

変なやつだった

『ん、前から見てたんだよね俺』

「っ、え？」

『今日初めて近くに行けて、、嬉しくて、俺』

『君が変態だって知ってるんだ、俺』

「え、え、」

『窓いつも全開だし、壁薄いからね』

『いつも変態的な感じの自慰してるよね』

「え、ちょ、は？、」

『お隣だよ~知らなかったの？』

『いっつもでっかい声でイクイクいってんの』

『聞いてるに決まってんだろ』

「ぁ、の誰にも言ってない、ですよ、ね」

『うん♪言わないつもり』

『これからのことに付き合ってくれなければ別だけど』

「こっち家の方向じゃ、、？」

『俺の部屋いこ、？』

「え、え」

ガチャ

そこは俺の写真ばかりの部屋だった

吐き気がした

でも心のどこかで興奮していた

「え、え、え」

『お隣に君のことこんな大好きな人いるのにさ』

『気づかないなんて』

「ほ、ほんとに」

『今から自分の写真に囲われながら、2人で』

『しよ、？』

「あ”““ｯあぁっ、あっ、ぅ」

『かわいい』

『えろ』

「い”ｯくぅ”ｯぁあｯ」

『首絞めてい？』

「し、締めてｯぇ、”“」

『かわいい好き』

こんなに気持ちいのは初めてだった

これまでに何人かとしたことはある

でも

こんなにも気持ちいいのは初めてだった

相手の声は低く、艶っぽい声だった

俺の好きな声だった

それでずっと「かわいい」「好き」「もっとしよ？」

なんて言われたらもう

俺も歯止めが効かなかった

『これからもずっと一緒がいいよ、ｯ、ね？❤︎』

「は、はぃ”、ずっといっ、しょ」

『かわいい』

『ん、なに手繋いでんの』

「す、き」

『ｯはぁ〜〜〜。。』

『好き』

『あー、もうかわいいかわいいかわいい』

『なんでそんな俺のこと煽るの』

『もっと前からこうしとけば良かった』

「ｯはぁーーーｯ」

『大丈夫、？』

『明日もできそう？』

「、？」

「もちろん、？」

『やった』

『1日でこんなに距離縮められるんだね』

『ちょろすぎてかわいい』

『すき』