もうわかんなくなっちゃった宇佐美のお話
宇佐美が病んでます
前作と路線が全く違います
ttrtで共依存です
2人は付き合ってます
濁点喘ぎあります
「この人殺し…!」
救えなかった。カーテンを閉めきって、光が差し込まず薄暗い部屋に1人、ぽつんと座っていた。脳裏には、ヒーロー任務の時に言われた言葉が鮮明に浮かぶ。声の音色、震え、顔色、感情…どれも鮮明に俺の記憶に埋め込まれていた。
当時の状況はとても酷いものだった。KOZAKA-Cが街の中央に大量に出現し、建物は崩れあちこちから火が出ていた。民間人の避難はほぼ完了していて、あとは敵を倒すだけ、の所だった。何処かから、助けて、と小さな子供の子供の声が聞こえて、敵を払いのけながら、声の出処を探した。そして、ビルのなかに瓦礫に挟まる子供を見つけた。少しずつ瓦礫を退けていって、ようやく出来た少しの隙間から子供を引っ張り出す。子供の安全を確認し、ビルの隅の方で本部に人を保護したと連絡を取った。その少しの時間が悪かった。俺は本部の声や爆発する音やらで子供に近づく敵に気づく事が出来なかった。小さな喚き声が聞こえ、振り返るとそこには鮮やかな赤色が広がっていた。子供が倒れてる?何が起きた?俺の頭は疑問と焦りで埋め尽くされた。その近くには、こちらを向いて俺に狙いを定めている敵がいた。俺は殴って敵を殺し、死亡者が出たことを本部に報告した。
Oriensの皆と会う約束をし、拠点に戻る途中で、俺は民間人が避難しているシェルターに立ち寄った。そこは泣きわめく子供や、家族との再会に涙する人、不安で脅えてる人などたくさんの人がいた。その中に一人でいた母親であろう女性に言った言葉は、俺の心を深く抉った。
「あんたのせいで私の子供は死んだ…この人殺し…!」
俺は、ごめんなさいと謝ることしか出来なかった。こんなことしか出来ない自分が憎いし、嫌いだ。俺は皆にごめん、とメールを送り、拠点に行くことをやめた。こんな顔で状態で皆に会っても、迷惑をかけてしまうだけだ。さっき言われた言葉が胸に突き刺さったまま、覚束無い足取りで自分の家へと帰った。
先輩や同僚は、しかたがない、タイミングが悪かった、など俺を励ますような言葉をかけてくれたが、あいにく今の俺には何も響かない。ずっとあの母親に言われたことが頭の中で繰り返されて離れない。繰り返されれば繰り返されるほど、負の感情がどんどん蓄積していって俺の心を蝕んでいく。俺は考えるのを辞め、逃げるようにベッドに潜り込んだ。
その後、数日食事すらもろくに手がつかず、同じ場所でぼーっとしていることが多くなった。心配してくれるキリンちゃんのことを撫でるような気力でさえ残ってなく、ずっとベッドの上で動かずにいた。心配してくれる同期からのメールも、段々と返す気力を失っていき、今はかなり通知が溜まっている。ほんとに申し訳ないことをしてるな、と考えても考えるだけでそれ以上は何もしない。何も出来なかった。
不意に、俺がこんなふうに何もしないままでいてもいいのかという衝動に駆られる。あの時俺が目を離していなければ、本部への連絡を安全なところまで連れてってからにしたら、あの男の子は生きていた。母親だって、自分の大切な大切な息子を失わずに済んだだろうに。俺が、俺のせいで……あぁもう。俺だってこんなこと考えたくないのに。自然と頭の脳裏に浮かんできてどんどん負の連鎖を連なっていく。辛い辛い辛い。誰かに話を聞いて欲しいけど、迷惑を掛けちゃうから聞いて欲しくない。誰にも会いたくないけど、誰かの温もりに包まれたい。誰か俺をここから救い出してくれよ……
ピンポーン
玄関からインターホンがなった。居留守をしようか迷ったが、この頃寒くなってきているため、せっかく来てくれたのに待たせる訳にも行かなかった。重い身体を起こして、インターホンを鳴らした正体を確かめに行く。そこには、今1番会いたくなかった人物がいた。
『やぁ、リトくん。』
「…なんで来たんだよ。」
『いいだろ別に。減るもんじゃないし』
「そういう問題かよ…」
『それにリトくん、全然返信してくれないし』
「それは……ごめん。」
あぁやっぱり。俺はまた迷惑をかけていた。テツにも、せっかく来てくれたのに強い口調で反発して。心がどんどん曇っていく。せめて同期の前ではこんな自分の姿を見せたくなかったのに。
『それは全然いいんだけど、リトくん俺に言うことない?』
「は…?ないけど…」
『いやあるでしょ。悩み。誰にも言えてないんでしょ?1人で溜め込んでさ。』
ぴた、と動きが止まる。動揺が隠せない。そんなに俺わかりやすい?なんでわかったの?正直に言ったほうが良いのか?色々な疑問が頭の中を飛び交う。
『ほら、その反応。やっぱあるじゃん。』
「…ねぇよ。」
『俺の事そんな信用出来ない?』
「いやッ……っ、そういうわけじゃないけど」
『じゃあ話して』
「…ッ、」
話そうとしても、口が震えて上手く言葉が出てこない。『人を救えないなんてヒーロー失格だ』なんて失望されたり、呆れられたりしたらどうしよう。テツはそんな事しないって分かっているはずなのに…、こんな考えしか出てこない自分が心底嫌になる。そして、堪えられなくなった涙が俺の頬を濡らした。
『まだ難しい?』
あぁ、また気を使わせてしまった。また迷惑をかけた。止まれ、早く止まれ…。そんなこと思っても、1度流れ始めてしまった涙は言うことを聞かないでとめどなく流れ続ける。
「ごめッ…俺…、」
『うん、平気だよ。リトくんは今、俺にどうして欲しい?』
「………愛してほしい。」
・
・
・
・
・
・
『ねぇ、もう挿れるね…』
こうするのもいつぶりだろうか。しばらく忙しかったのもあって、前に身体を重ねたのは随分と前だった。
「あ゛ッん、ふッ…ぅ、」
なかに迫り来るテツのモノに異物感を感じるが、前に開発された身体は直ぐに快感を拾っていく。
思い返すこと、数十分前。俺はテツに、自分の気持ちを伝えた。しかし、テツの”愛し方”は俺が思っていたものと違った。伝えて早々服を脱ぐように言われ、大人しく従えば直ぐにテツの手によって人肌程度に温められたローションが俺の後ろを濡らした。そのまま指を入れられ、不規則に動かさられて俺のなかを刺激する。テツの動きは、準備ではなく俺をイかせるようなものだったため、俺は直ぐに軽イキしてしまった。そして今に至る。
『…ッふ、ぅ、ぐッ…、ぅン゛、ふッ…ぅ゛、ん、』
『リトくん、声抑えないで』
「ん゛ッ…ぅ、ふ、」
目の前にある枕に声を出さないように、と顔を埋める。俺の声はマナみたいに高くは無いし、ウェンみたいに可愛くもない。喘ぎ声なんてもってのほかだ。快楽にただ身を任せて何も考えられないような俺から発せられた声など、可愛げなんて1ミリもない。そんな声を聞いて何がいいのやら。逆に気分が悪くなっちまうかもなのに……。だから、最初から行為をする時は声を抑えるようにしてきた。
「おれっ、声かわいくないからっ、ぁん、ん゛
ッ、」
『……はぁ。』
あ……。呆れられてしまった。俺が言うことを聞かないからだ。テツに嫌われただろうか。やだ、いやだ……、嫌われたくない……
「まって、ごめ、テツ、やだ、」
『あのさぁ、いつ俺がリトくんの声を可愛くないって言ったの?』
「え……?、、?!ッ、ァん゛、ン゛ぅ、まっ、で、テツ、ぅ゛ッん、」
テツが腰の動きを速めてきた。打ち付けは乱雑ではあるが、俺の気持ちいところを掠めて快楽がのし上がってくる。
『ねぇリトくん、自分を責めないでよ』
「ン゛ッぅ、ふ、ゥ゛、ん、ッア゛ん、、」
『今は他の事を考えないで、俺だけを考えて』
「う゛ッ、ん、……ぃッ、ぐ、ッん、、、」
「俺の声に集中して」
テツが俺の耳元で囁いた。テツの低く落ち着いた声が俺の耳を通って脳を響かせる。この声に、息遣いに身体が支配される。飼い主に忠実な犬のように、俺の身体は素直にテツの指示に反応してしまう。しかし、テツの支配下に置かれていることに快感を感じてしまっている自分もいる。俺はきっともうこいつが居ないと生きていけない。テツの思うように開発された身体がそう思わせる。テツが突いてくる度に、大袈裟とでも思うかのようにビクビクと身体がはねる。気持ちい、好き、苦しい、、、頭にポツポツと短い感情が浮かぶ。簡単な文章も作れないほどに脳は蕩けてしまった。
「あ゛ッ、は、ぅん゛ッ、ン、ぅう゛、ふッ、」
声を抑えようとしてももう無理だ。押し込めてくる快楽に耐える力は既に尽きていて、口からは可愛げもない汚い喘ぎ声が盛れるばかりで留まることを知らない。
「リトくんッ…かわいい…」
テツの声という悪魔的な薬に溶けてゆく、何も考えられなくなり、身体が浮遊感に包まれる。どくんと音を立てて心臓が振動する。もうテツ以外は考えられない。
「テツ、イぐッ、イ゛っちゃ、あ゛ン、ぅん゛ッ、ふ、」
テツ自身の快楽を求めるような激しい突きの中で、俺の名を呼ぶ甘ったるい声から愛が感じられる。今は僅かな愛でも縋って、溺れて、溺れたくて……俺に与えられた愛を逃がさないように、失わないように、テツの首に手を回し抱きついて、深い深いキスをした。自分の舌を侵入させると、それに応えるようにテツの舌が絡みついてくる。その間も、腰の動きは弱まることはなく、より激しくなってきた。
『ねぇッ、俺はこんなにもリトくんを愛しているんだよっ、……わかってよッ、』
ごりごりと俺の気持ちいところを抉っていく。腰が動く度に蓄積していく快感が俺を壊していく。テツが止まるような雰囲気はなく、なんなら命の危険でさえ感じた。
「わかった、わかったからッ…ァん゛、う゛ッん、ふ、」
あーやばい。これダメなやつだ。トぶ。やばいやばい死んじゃう、やば……
テツが俺の中に吐精した。腹の中が暖かいもので満たされる。その後も、テツは一切の遠慮もせず俺に腰を打ち付けた。それ以降はもう……覚えてない。
sik side
リトくんから反応が無くなった。顔を除くと、すーすーと小さな寝息が聞こえてきた。気絶はしていないようで良かった。まぁ……流石にがっつきすぎてしまっただろうか。でも仕方がない。俺と身体を重ねてる時でも自分を謙遜して、こっちがいたたまれなかった。快楽で潰してやろうと歯止めが効かなくなって、リトくんが意識を飛ばすまでヤってしまった。だがしかし……触れたら壊れてしまいそうだった心を持っていたリトくんは、今は俺の横で寝息を立てて眠っている。少しは安心させられたな、と嬉しく思う。可愛らしく跳ねたオレンジとミントブルーの髪の毛をふんわりと撫でてやると、それに応えるように頭をすりすりとさせてきた。ほんとに愛おしい。そして、リトくんの目の周りには行為中に泣き腫らした跡であろうものが残っていた。これですらも愛しいと思ってしまうほど、俺はもうどうしようもなくリトくんが好きだ。もう離さないよ、リトくん。一生一緒にいようね。
usm side
目を覚ますと、隣にはすやすやと眠るテツがいた。いつの間にか寝てしまってしたのだろうか。シーツは綺麗に整えられ、身体も拭いてある。テツがやってくれたのだろう。後で感謝を伝えておかなければ。隣のテツは、身体を丸めて気持ちよさそうに眠っていた。手を握ると、テツの体温を感じる。ほのかな温かさを噛み締めて、眠るテツと対面するようにまた横になる。
なぁテツ。俺が今前向きなのは、お前が自信を持ってもいいって教えてくれたから。俺がこうやって今幸せなのは、こんな俺でも愛されていいってことをお前が教えてくれたから。一生一緒にいような、テツ。
コメント
2件
ストーリーも濡れ場も最高でした🫶🏻ありがとうございます🙇🏻🙇🏻