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夕…陽…… ああああああ(発作)
やっべアビスぃううう!!!! ゾワゾワしすぎてゾウだぞうキんm 過去...感情が伝わってきて泣きそう
過去編に1歩足を踏み入れてしまった…なんかそわそわしちゃう
“其れ”は、たった数秒の出来事であった。
道路に飛び出した息子と夫が、赤色に染まる様子を、私はただ呆然と見つめることしかできなかった。
気が付いたら、私は病院の待合室で一人立ち尽くしていた。
一体、どれだけの間ここに居たのだろうか。
息子と夫はどこに行ったのだろうか。
事故の時の記憶がすっぽりと抜けていて、何も覚えていない。
しばらくして、病室から優しそうなお医者さんが出てきて、私にこう告げた。
「残念ながら、「 」様は…… 」
あたまのなかがからっぽになった
「最善は尽くした」だの、「運ばれてきたときにはすでに手遅れだった」だの、そんな言葉が刃物になって私を切り裂いていく。
ああ、もう夫はこの世にはいないのだ。
その事実が、私の体を縛り付け、呼吸を許してくれない。
ようやく捻り出した言葉は、「息子は?」の一言だけ。
本当に、それ以外の言葉が見つからなかった。
幸いなことに、息子は一命は取り留めていたらしく、今は病室で眠っているとのこと。
息子は、ベッドで安らかに眠っていた。
まるで、死人のように、本当に、ぐっすりと。
夫は………
この子を置いて、先に逝ってしまったのだ。
これからどうしたら良いのか。どう生きていけば良いのか。私には、分からなかった。
「……………ごめん」
「……ごめんね」
「…………ごめんなさい………」
涙が溢れた。
息子が居るのに。息子が近くで、気持ち良さそうに眠っているのに。
私は母親なのに。息子を守らないといけない存在なのに。
でも、どうしても
涙が止まらなかった。
夕陽、こんなダメダメでグズグズな人間がお母さんで、 ごめんなさい。