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第二章新世界
「えっと、世界を知らない?どういうこと?げんにあなたはここにいるよ?」
「えっと…まぁここに入るけど…」
まあ普通に考えたらそうだ。
お前にしたら、この世界に住んでるわけだし。
知らない人を見るのなんてそうそうないだう。
俺は……転移っぽいし。
少女の服が明らかに普通じゃないし。
「そういや、お前名前って」
「私の名前は……」そういった後うつむいていた。
何処か悲しげな感じがした。
何かしら名前を言えない事情があるのだろう。
「あっいや、すぐとは言わないけどそれにほら……ご飯食べようぜ」
「……!あっそうだよね!食べよう!食べよう!」
なんか違和感を感じたがスルーした。少女は一旦、部屋を離れてご飯のじゅんびをしにいった。
「にゃ〜ん」
猫が俺の足をすりすりしてきた。
ミミィしかこんなことやらなかった。
「かわいいな〜お前は〜」
そう言って触った。
ふわふわでとても気持ちよかった。
綿あめのようにふわふわしていた。
ガチャ…!!
「あの〜ゆかりさんいますか?…って」
「あなたは!路上で死んだ魚のように倒れていたところを運んで保護された人ですよね。」
「死んだ魚って言い方悪くない!?」
「それは……聞き流してくれると大変助かります」
「聞き流せねぇよ!…はぁ~まぁいいか。…話戻すけどその、ゆかりって?」
「知りませんか?あなたの所にさっきまでいたと思いますけど…」
さっきまでといえばあの人だな。
かわいい人…って違う違う!
どうしたんだ俺は!
こんな可愛い人を見たことないからって…。
ていうか…ゆかりって言うんだ。
なんで俺だけ教えなかったんだ?
…………。
「あの~どうしましたか?」
「何でもない!!」
「そうですかぁ~って戻られましたね。ゆかりさん。」
そう言って振り返ると後ろにはゆかりがいた。
疲れたのか息を切らしながら…。
「よし!…ってあれ?はるか、アレは?」
「ギクッ!ちゃんと持ってますよ。ほ〜ら!」
そう言って見せたのはたわしだった。
「たわし?なんだコレ?」
「はるか!ちょっとまって!止まって!!」
「逃げます!!あとは頼みましたよ!!少年!!!」
そう言って逃げ出した。ゆかりもあとから追いかけた。
俺の新たな新生活。
何が起こるかわからないことだらけだ。
けど……。
「ちょっと楽しくなりそうだ。」
そう言って笑った。