・武道女です
・武道がお嬢様気質?
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『待ちなさい!!』
少し離れたとこから聞こえてくる大人の声怒鳴り声が絶え間なく聞こえる。
私は大人の怒鳴り声を耳にタコができるくらい聞いた。
毎日毎日叱られて、そんな生活はもう飽き飽き
1度も命令に逆らったことの無い私が今回初めて上から下された命令を無視し走り出した。
「ハァハァ」
やはり着物で走るのは普段より倍疲れる。そんな事を考えながら走っていると躓いて転んでしまった。
その隙に大人達はどんどん近ずいてくるそれを見た私はすぐに立ち上がりまた走った
また少し走っていたら裏路地を見つけた
ちょうど隠れるのに丁度いいな。そう思い私はすぐに裏路地に入った丁度、大人達は離れた所にいたため隠れた場所がバレることは無かった。
私は裏路地で息を殺して隠れていると『バンッ』と、銃声らしき音が聞こえた。びくりと体を震わせたその拍子に砂利を踏んでしまって『ジャリ』と音を立ててしまった
(しまったッ)
私は近ずいてくる足音にギュッと目を瞑りながら震えていた
足音が私の前で止まると
「ただのガキかよ」
頭上から声がした私はゆっくりと目を開けた目の前には20代くらいの男性がいた
口にはひし形の傷が付いていて、スラットしたモデル体型の体、まつ毛は女子が羨ましがるほどの長さのまつ毛、血だらけのスーツ、そしてエメラルドグリーンの目。とても中性的な容姿をしている人が私の事を見ていた
私は怖くて今にも泣きそうなのをグッとこらえ震えた声でこう言った
「ど、なたですか….」
だが、その男性は質問に答えず、ずっと私の目を見ていた
私の目は透き通っていてキラキラとした水色の目をしているため昔から化け物だ、と虐められてきた。おそらくこの男性も気持ち悪いと思っているのだろうそんな事を考えていたら意外な言葉がはっせられた
「いいな、その目」
えっ?と少し下げていた顔をバッと上げるするといきなり頬を掴んできた
「首領この色気に入るかな」
首領?という事は何かの組織なのだろうかそんな事を考えていると腕を急に掴まれ「暴れるな」とだけ言われた
私はその通りにした暴れてもこの男性に勝てる自信がなかったからだ小さい頃から空手や柔道、剣術や護身術も習っていたがこの男性には通用しないと本能で感じていた
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ここから第三者目線
でかいビルに高そうな黒塗りの車その中から出てきたのは血だらけの春千夜と綺麗な着物を着た武道。武道は男に大人しく着いていく。
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「失礼します」
春千夜は丁寧な言葉を使い部屋に入っていく武道と一緒に
部屋の中にいたのは派手な紫色の髪をした灰谷兄弟、白髪に染めてある九井、顔に傷が大きく入っている鶴蝶、そして白髪で目の下に濃い隈をつけている佐野万次郎の姿があった
「なになに〜♡春ちゃんってそういう趣味あったんだ〜♡」
と、灰谷兄弟の兄、蘭が初めに口を開くそれに対して春千夜はちっげーわ!!と反対するそして、武道も口を開く
「初めまして、私は花垣武道と申します。三途様には裏路で困っている所を助けてもらいました。」
と、上品に振る舞う
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部屋に入る前
コツコツと革靴の音が広い廊下に響き渡る武道はそれに必死に着いていく着物のせいであまり足が開けないようだ。
しばらく歩いていると春千夜が口を開く
「….今から会う人は俺の王だ、少しでも変な行動をしたらその首がはねるとおもえ」
ヒェッ……と情けない声を出す武道まぁ、いつも通りにすればいいかな?と考える武道
そしてまた少し歩いて武道はハッと思い出したように言う
「あの….お名前ってなんですか?私は花垣武道です。」
「あ〜、三途春千夜だ適当に呼べ」
分かりました、と武道は軽く返事をするそれを最後に会話を終えた
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で、今に至る
「なんだ?着物着てるしお嬢様でも拾ってきたんじゃねぇの」今度は弟の竜胆が口を開く
「そういやこいつの事名前しか知らなぇな」
武道はその会話をじっと見ているどうせすぐに質問で来るだろう、そう考えていたらすぐに質問がきた
「てめぇどこのやつだ?」
「………花垣家というのはご存知ですか?」
花垣家、それは日本トップレベルの権力を持った………簡単に言えばものすごい家なのだ
「それがどうした」九井は問う
「私の苗字をもう一度言ってください」武道はとうまわしに言う
「花垣………」
「「「!?」」」
その場にいる全員が驚いたなんせ目の前にその花垣家の次期当主が居るのだから
「じゃあお前はな裏路地に居た」
マイキーが問うなぜ次期当主が裏路地に居たのか、誰でも気になるだろう
「………あの生活はもううんざりなんです」
それはどういうことだ?と皆に聞かれる
「毎日毎日、茶道、書道空手柔道、礼儀や剣術にお見合い、心を休める時間なんてありませんでした。
少しでも間違えれば怒鳴られ罰を与えられました。『貴方はこの家を継ぐものなんだからこれくらい出来て当たり前。ふつうのことなのよ』
毎日言われ続けました。勝手に自分達にとっての普通を押し付けてきて、勝手に期待されて、勝手にガッカリされて、疲れたんです。逃げたい、そう思っていたらもう裏路地に居ました」
少し大まかに武道が説明したするとマイキーが春千夜に問いた
「三途はなんでたけみっちを連れてきた?」
たけみっち????と皆の頭の中ははてなマークだらけだったそして武道が口を開く
「たけみっちとは..?」
マイキーはあだ名だ、とだけ言った
「で?なんで連れてきたんだ?」
「こいつの目の色ボスが気に入ると思って連れてきました!」
武道はまぁ珍しい目の色はしてるけど気に入る要素無くね?って思いながら春千夜を見つめる
するとマイキーは
「よくやった」と、言った
武道は不思議で不思議でたまらなく聞いてみた
「この目に気に入る要素ありますか?」
そんなことを聞くとマイキーは不思議そうな顔で武道は見る
いや不思議なのはこっちだわ!と思いながら返事を待つ
「………き….だ」
と、小さな声で言う
武道はなんて言っているのか聞き取れなくて未だ頭にはてなマークを浮かべている
とりあえず拾ってくれたお礼は言っておこうとお礼だけ言う
「………まぁ、拾って下さってありがとうございます。」
今日から武道の楽しい日々が始まる!!w
すまん
とりあえずこれで終わりなのだが………
続き欲しい人おる?
結構これボツかなーって思ってるんだけど
意外と人気だったら続き書くかも
では
ばいならー
コメント
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え、好き♡