コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
残るは男1人、和豊くんが近寄るとこう言い出した
「お願いだ!できる限りなんでもする!!!」
バギィィィッッッ!!!!
「かぁぁあぁあっ!!?」
「できる限りってことはなんでも出来るわけねーじゃん」
「いだい….ぁ….あ…」
つい黙って見ていてしまった!
早くとめないと
「和豊くん!!もうやめろよ!!」
「うるせぇよ!!
瞬間、和豊くんの殴りが飛んでくる
だが、僕も伊達に和豊くんを見ていた訳では無い
「ぐぅぅおぉぉぉっ!!」
「なっ!?」
僕は和豊くんのパンチをかわし
大きく拳を振り上げると
体重を全力で乗せたフルスイングのパンチをカウンターしてやった!
「ぐふぁっっっ…!!!!」
和豊くんはそのまま壁の方へ吹っ飛んで行った
「はぁ…..はぁ….あ」
危なかった、本気で死ぬかと思った!!!!
攻撃を当てられたとはいえ2回目はない
今のはまぐれなのだから
「ぐぅぅぅ…」
和豊くんは立とうとしていたが、立てなかった
その時先生がきて、その日は何とか収まった
次の日から、和豊くんは学校に来なくなった
突然の出来事で自分も困惑していた
あれは止めるべきだったのか、結局
和豊くんは不登校になってしまった
結局、将来を危なくしてしまっている
そう思い込んでいると、八尾くんが話しかけてくれた
「お前が気にする話じゃないよ、仕方がなかった」
「そう…なのかな」
「うん、明るく気配らないと」
「そうだよね」
そこで八尾くんに元気づけられた、正直とても感謝していた
その日は八尾くんと買い物に来ていた
何を買うかと言うと
僕たちが趣味の釣り、つまり釣具だ
その日は楽しかった、普段あまり話さない八尾くんと釣りもできて、話もできて
幸せを実感出来る日だった、だけど次の日は地獄を実感する日になってしまったんだ
次の日
席につき、朝の会になって、先生が突然話だしたのだ
「すまんな、八尾が今日休みなのは悲報があってだ…」
どういうことだ?
それは
「八尾が不審者に刺されて生死をさまよっているんだ….」
八尾くんについての悲報だった
その日の放課後、九吊(くつ)先生へ話を聞きに行った
「先生、誰に八尾くんは刺されたんですか…?」
「うーん、プライバシーもあるからそれは話せないな」
「お願いします」
そこで俺は頭を深く下げた、周りに人はあまりいない様子だったが
「わ、わかったわかった!いいから頭上げろ」
「あ、ありがとうございます!」
「これは話しずらいんだがな、刺したのは和豊だ」
「!?、なんで和豊くんが!」
「それは俺も警察も分からない、そして今」
「和豊は捕まっていない」
「…それは逃げているということですか?」
「あぁ、家にはもちろんいない」
なんでだ和豊くん!なんで八尾くんを刺したんだ!
原因はなんなんだ…?
「いいか斗村、復讐をしようなんて考えるなよ」
「…分かりました」
その後僕は町中を走り回った
「和豊くん..理由を聞いてやる」
ずっと何も考えずに走っていると、山奥へついていた
時間も遅く、周りも暗くなってきた
「はぁ….はぁ….ぁ…..は….」
息が苦しい、僕はそこに倒れ込むように座った
お母さんもお父さんも心配している、そろそろ帰ろう
ザザ…
「むぅ!?」
瞬間的に後ろを向いたが何もいない
「勘違いか」
だが直後
ザザっという音と共にこちらへ走る音まで聞こえてきた
「!」
正体を見ると何とナイフを突き出してこちらへ突っ込む人影だった
そいつは一瞬でこちらへ距離を詰めると
ナイフをそのままさらに突き出す
「うぉっ!!?」
僕へそのまま横へ移動し攻撃をギリギリ回避した!
だがそいつはナイフの軌道を変え僕の方へ薙ぎ払うよう
振り回す
その瞬間、僕の体から鮮血が舞う
「ぐぁぅうううぅう!!!!」
広がる激痛、立っている訳にはいかなかった
「おい、あそこだ!交戦しているぞ!」
トドメを刺されるかと思った時、警察が駆けつけた
謎の人影はそのまま山奥へ逃げ込んだ
「クソっ!!あいつ!」
「今あいつは言い、このこの処置を!
「救急車を呼べ!!」
そんな会話が聞こえたあと
僕の意識は闇へ葬られた
「うぅん…」
僕は家族の啜り泣く音で目覚めた
「あれ…?」
「お父さん!やっと起きたよ!」
とお母さんが言う
するとお父さんが滑るように
「本当か!」
「斗村…!」
「あれ…姉ちゃん?」
「あんたが危ないって聞いて飛んできたのよ…!」
そうだったのか、こういうことになるなら
ちゃんと家にいればよかった
そこから数ヶ月が経ち、退院することができ
学校にも通えるようになった
授業の内容はほぼ分からなくて
友達にノートなどを見せてもらって
頑張っていた
その甲斐があって何とか学力を前レベルに保てていた
肝心の和豊くんはまだ学校へ来ていなかった
先生にも「お前…」と泣かれながらハグされた
そこまで先生は僕を心配してくれていたんだ
正直、あそこで警察の人が来なければ僕は死んでいた
あれは和豊くんだったのか、未だ謎だ