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もふside
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「ていう事があったんだ。」
俺は先程どぬくさんがいきなり部屋に来て、「俺の悩みを聞いて!」と言われたので聞いていた。
「えっと……なんでそんな話を俺にしたの?どぬくさん」
「もふくん頭良いからこーゆー気持ちもわかるんじゃないかなって思って!」
「そういう事ね。まぁ単刀直入に言うと、どぬくさんはえとさんの事が好きになったんだと思う」
「えぇ!?えッ…そっ、そそ…そんな事………俺がえとさんの事が好きになったなんてゴニョゴニョ。どうして?」
「えとさんがうりと楽しそうに会話してるのを見て、うりに怒りが沸いたんだよね?」
「うん」
「それがなによりの証拠」
「???」
「ッはぁ……、要するに嫉妬したんだよ」
「嫉妬………?」
「想像してみ。自分の好きな人が他の男と話してると怒りが込み上げてこない?」
「う~ん、、、、来た」
「その現象を嫉妬って言うの」
「なんか嫌だな……………」
「どうして?」
「だって、うりの事好きなのに、うりにムカムカしちゃって八つ当たりしちゃうかもしれないし、えとさんと会うの気まずくなるし…………」
「…どぬくさんは本当に優しいね。」
そう俺は小声で呟いた
「なんか言った?」
「いや、なんでも」
「……まあいいや。悩み聞いてくれてありがとうねもふくん!」
そう言ってどぬくさんは手を振りながら自室に戻っていった。……………どぬくさん”も”えとさんの事を好きになってしまった。実を言うと俺もえとさんの事が好きだ。だから、”えとさんとうりが楽しそうに話している”という言葉を聞いた瞬間、俺もうりに苛立った。悩みを聞いていた間は胸の奥がチクチクと痛み続けていた。今でもする。だって、ライバルが増えてしまったから。どぬくさんとはライバル関係になりたくないと願っていたけど、無理な願いだったらしい。……………この恋は、