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さようなら、俺の宝物

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さようなら、俺の宝物

1 - さようなら、俺の宝物

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2023年07月20日

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注意

とても人を選ぶ作品、不穏

解釈違い注意

あとがきは読まなくても支障無いです。

ーーーーーーーーーー

お前とは色々あった。

ブルーロックで双方のすれ違いがあり仲違いしたのも、俺たちで日本を初のw杯優勝に導いたのも。

でもお前と過ごして行くにつれ…いや、違うな…あの階段の時からもしかしたらお前に恋していた…俺が気づいていなかっただけだ。

お前がw杯のトロフィーを手にして、俺に申し訳程度に口角を上げ微笑んだ時俺は恋に落ちていたと気づいた。でももしこの気持ちをお前に伝えて失望されたなら、俺は心が死んでしまうと思った。

だから柄にもなくお前と距離を取ってしまったんだ、そこに関しては凄く反省してるし、後悔している。

どうかこんな惨めで、怖がりで、真面目にお前と向き合えない俺を許してくれ。

でもお前は、俺の愛した宝物はもう居ないんだな。なら、この気持ちはもう捨てることにする。

__________________

薄暗い部屋で、先程まで書いていた手を止めて天を見上げため息を吐く。

手紙を書いていたことによって出ていた紙に手とペンが擦れる音もしなくなって、薄暗いせいで全く役割を果たせない時計のチクタクと針が動く音と、虚しくジャラジャラと首輪から伸びる鎖の音しか聞こえなくなる。

床には鎖と、自分が彼奴に汚されたと実感してしまう物しか落ちてないから見たくない。そうしたって嫌に鼻に残るこの匂いのせいで無駄な努力となるのだが。

w杯からずっと彼奴から距離を取ってしまって丁度三ヶ月が経った頃、俺は彼奴、凪誠士郎に監禁された。

突然現れた凪によってここに連れ去られ、この空間に一人きりだ。最初は逃げようとはした、だがもう少しのところで阻止されて今は逃げ出す気力も、助けを叫ぶ気も失せた。

凪との交渉によって手に入れた紙もこれで無くなった。これからは暇になるな

すると閉ざされた扉がゆっくりと開き、そこから見える光が部屋を照らした。そうか今は11時だったんだな、つい手紙を書くのに夢中になってしまった。

扉を開けた張本人の凪は、言葉も発さず弱々しく俺を抱きしめる。あぁまたアレが始まるのか

そんなくだらないことを考えていると、互いの唇が合わさる。昔の自分なら胸が高鳴っていたこれも今は高鳴るどころか胸がえぐれそうな苦しいものだ。

だって俺か好きなのはトロフィーを掲げて微笑んだ俺の宝物であって俺にこんなことする凪じゃない。

唇が離れ、体と視線が上を向くその先にはやはり何も無い天井と俺を押し倒した凪の揺れる瞳があった。

さようなら、俺の宝物。




終わり

ーーーーーー以下あとがき

小説書いてた時にふと浮かんだ物語です。なので本当にn番煎じ的なアレになってしまいました。でも頑張ってオリジナリティはあるはず…


玲王は本当は自分を監禁してしまった凪を愛したいと思ってるんです、でも自分を監禁した凪が怖いし、こんなことするまでに至らせた自分が情けなくて愛せないんです。

凪も本当はこんなことしたくないし、願わくばもっと玲王に笑って欲しかったし一緒にサッカーがしたかった。でも玲王が好きだった凪は玲王に離れられるのが怖くて監禁しちゃった。

離したら自分は玲王と会えなくなるから離せられない、でもどうせ監禁は長く続かない、いくら天才でも限度はあるんです。

だからそれまで無理やりにでもキスとかしちゃう。


互いに愛して、付き合いたいんです。でも玲王は過去の凪を、凪は今の玲王を愛しすぎたんです。


この話は互いに落ち度はありません、強いて言えば同等に悪いところがあった。でもそれは本質的に悪いわけじゃないんです。


怪文書失礼しました。

ps.前回のあとがきで二度もリアコ殺してましたね…オーバーキルだぁ

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