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君がこの世を去ってから、もう数年が経つけど、僕はなぜか前に進めた気がしない。
今から僕は君の墓に花を手向ける。
葬式にも顔を出さなかった僕が、墓参りなんて一回も行かなかった僕が、君に今花を手向ける。君なら笑ってくれるかな、それとも怒るだろうか…?僕はずっと君に言いたかったことがあった。
「ごめん、真白…こんな僕を好きにならせてしまって。でも…君のぬくもりに、僕は救われたよ。本当に…本当に…心の底から、ありがとう」
涙が止まらない。僕は君をずっと怖がっていたことにごめんを、そして僕を新しく生まれ変わらせてくれたことにありがとうを。人と関わることは怖いことではないと、人の心は怖いものではないと。そして、僕は一人じゃないと教えてくれてありがとう。
いつかまた生まれてくる君を、僕はずっと待ち続ける。
(またね、真白)
つぶやいても、返事なんて…
「───」
風が吹いた気がした。風の中から君の声も…
ああ、僕は明日からも生きていける…
君との思い出を胸に、生きていける。
ありがとう、真白。
ありがとう、生きてくれて。
「じゃあ…また、来世で」