「それで、今回は*Sephirah*が複数体出た…と、言うのか?」
「はい。現段階では、8体の*Sephirah*が出現しています。」
「アイツらはまた*コレ*を取り戻しにくるのか…?」
後ろには厳重に保管されている*Malkuth*と言う名の剣が鎮座している。
「…なぜ彼女達は、*マルクト*を狙ってくるのでしょうか?」秘書のxxxが問う。
「…。それは、コレが*Sephirah*の一つだからだ。」
「…なぜ*セフィラ*の一つが…?」
「…仕方のないことのだ。王国を作るのにはコイツが必要だった…。」
*Malkuth*は我らの守護的な存在になっている。
時には、暗黒騎士を。時には、クリーチャーを屠り、王国を護ってきた。
しかし、この力は奴らが生まれた時の副産物でしかないのだ。
「…ちょっと待て」
「はい。なんでしょう?」
「私には*女性秘書*なんていないはずだが?」
「…」
*女性秘書*はナイフを持ち、彼の首を…
触れる前に、彼女を切り裂いていた。
剣となった*Malkuth*を使って
「…お前も、*Sephirah*の成り損ないだったのか」彼は*秘書*に向かってそう言った。
「ᛁ ᚲᚨᚾ’ᛏ ᚷᛁᚢᛖ ᚣᛟᚢ ᚨᚾᛟᛏᚺᛖᚱ ᚲᚺᚨᚾᚲᛖ. ᛋᛟᚱᚱᚣ…」
何者かが、彼に囁く。
「嗚呼、私もこれまでなのか…」
「…しかし、諦めるわけにはいかないんでな!」
彼は剣を振り翳した。
剣の輝きが増していく…
「さあ、来るならこい。全て切り伏せてくれよう!」
《…やってやろうじゃねぇか、ゴミクソが…!》
王の言葉を*きいて、あるヒューマノイド*が反応した。
これは終わる音。
そして、始まりの音でもある。
全てを受け入れよ。