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「すれ違い」
青桃
⚠本人関係なし 微青水
「ふぅ」
社長室でパソコンをカチカチ打って
3時間が経過した。
ずっと座ってたから腰が痛い。
少し立とうと思ったら、
コンコンと扉がノックされた。
「どうぞ」
バンッと扉を開けたのはイムだった。
「ないちゃーん(泣)いふくんがぁ(泣)」
そう言って俺の隣に来る。
「アホトケアホ卜ケって!そんな名前じゃないっっ!!ひどくない!?」
またまろか。
「本当仲いいねボソッ」
口が滑った。やば。
「なんて言った?」
聞き返されたけど、
「何にもないよ〜」と紛らわす。
俺はまろが好き。
うん、どうしょうもなく好きなんだ。
イムがこうやって話してくると、
いつもモヤモヤする。
それに気づいたのはつい最近。
最初はイムが好きなのかって考えたけど、
なにか違うって思った。
まろを見ていたらわかる。
ビンゴだなぁって、、、
気持ちを伝えようとかは思わない。
まろはイムのことが好きだと思うから。
イムもまろが好きだと思うし。
俺もそんなバカではない。
はぁぁぁぁっ、、
「?どしたのないちゃん??」
「なんにもないよ」
そう淡々と答える。
まろが俺のこと好きじゃなくても一緒にいれるだけで、幸せ。
それはただの綺麗事だ。
人間は裏に欲望を持つものだ。
俺だけを見て欲しいという欲望が芽生える。
やめてくれ。
イムじゃなくて、俺を見て欲しい。
その藍色の瞳で俺を見つめて欲しい。
俺だけを見て欲しい。
「なにしてんだろ…」
「ないちゃん今日どうしたの?」
「疲れてるんじゃない?」
「そうかな」
「一回歩いてみたら?」
「…そうだねぇ、そするよ」
「ありがとぉイム」
「うん!」
「エレベーターまで一緒に行こ!」
「行くか!笑」
パソコンを閉じて思っきり腕を伸ばす。
疲れ切った後にこうやると少しは腰が和らぐ。
「ないちゃんはやくー!!」
「はいはい笑」
イムは可愛い。こういうところとか。
子供っぽいところが可愛い。
俺にはないものを持ってる。
いいな、ないものねだりかもしれないけど。
…だからまろがイムのことを好きになる理由がわかってしまう。
まろにとって愛しい存在はイムなのだ。
…嫌だ、俺であってくれ。
そう願うにつれて胸が痛くなる。
もうやめようと思っても、
ずっとまろを意識してしまう。
好きだという気持ちが抑えられなくなってしまう。
なんでイムに話されてから気づいたんだろう。
なんで、最初に気づかなかったんだろう。
もっと早くから気づいてたら、
俺のことを好きになってくれていたかもしれない。
なんて、、ありえないことを考えてしまう。
イムは可愛い。
だからこそ、自分が嫌になる。
…俺も可愛くなりたい。
175でゴツい男が可愛くなってもって感じか笑
「ないちゃんって、
りうちゃんのこと好きなの?」
「え?」
「だって仲いいし、距離近いじゃん?」
「そうかな、、」
考えたこともなかった。
どうしてそんなこと聞くんだろう。
「まぁ、好きだけど」
「恋愛感情?」
「likeだよ」
「ふぅん」
「あ!初兎ちゃんが待ってるんだった!!」
「ごめん!!またね!!」
「え、うんまたね?」
嵐のようなやつだな。
「ないこたぁぁん!!」
「うわっ」
急に来られたらびっくりするに決まってる。
特に好きな人とか。
「なに!?うわって笑」
「びっくりしただけ笑」
好きすぎて辛い。
「さっきほとけとおらんかった?」
「…うん、居たけど?」
「ないこ昼行こ!」
「うん、いいよ」
イムと行くつもりだったのかな。
ってメンヘラかよ笑笑
付き合ってないっつーの笑
この感情がなくなってしまえばいいのに。
「つらぁぁぁっ」
「え、どしたん急に」
「…好きな人が違う人を好きみたい」
もういっかとおもってしまう。
ここまできたら自分がつらい。
どうか収まってくれ。どうか収まってくれと願う。もうスッキリ終わらせたい。
まろが目をキョトンとする。
驚いた顔をしてこちらを見る。
藍色の瞳に俺が映る。
「…誰が好きなん?」
「…」
喉の奥がつまる。
言ってしまえば終わりかもしれない。
「…内緒」
なにしてんだよ、、
言えよ、言ったら、楽になれたのに。
まろがどう思うか、、考えてしまう。
「ほーか、」
「俺も好きな人が違う人を好きみたいやねん笑」
「…え?」
何言ってんの?どう考えても両思いでしょ。
やめてほしい、期待してしまう。
「誰が好きなの?」
「…ないこ」
…聞き間違いだろうか、
「なんて、言った?」
「2回言わすなや笑、ないこやて」
「うそ、だぁ、良くないよ」
「嘘ちゃうて」
「…じゃあ、期待していいの?」
「…え?」
どうやらすれ違いだったらしい。
まろは俺がりうらのことを好きだと思っていた。
俺はまろがイムのことを好きだと思っていた。
「…がち?」
「…がち」
「逆にほんまか?」
「…うん」
「…めっちゃ恥ずいじゃん」
「勘違いして傷ついてたとかっ笑」
「それは俺もや笑」
あぁ、そうだったのか。
そう聞き安堵する、
俺は決めつけていただけだった。
まろがイムのことを好きだと。
俺を見て欲しい。俺だけを見て欲しい。
その感情もどんどん膨れ上がってしまう。
その笑顔を見るたびに胸が締め付けられる。
まろのことが好きすぎて辛い。
そうだったのか。
自分が本音を言えず、
つらい思いをしているだけだった。
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