Q. かずとらくんは幸せ?
 
 
 
 おもいだした。
 なんかいろいろ。
 
 かずとらくんは、父親から壁に殴り付けられて頭を打ったときに、何かを思い出した。
 父親に殴られているときも、母に選択肢を問われているときも、その”何か”をずっと考えていた。
 
 そうだ、しんいちろうくんをたすけなきゃ。
 
 かずとらくんは、このままだと自分が真一郎を殺してしまう所だった事にも気づかない。
 「いま、おれはなんさいなんだろう。」
 無意識にそう呟いた。
 
 「あ”?」
 なつかしいこえがして、からだが震えだした。
 
 
 あーあ。
 「あ”ぁ”あ!!!っ!!?」
 いたい
 「うるせぇンだよ!!!バレるだろうが!!!!」
 「っ!!!……っ”あ……っ!?!??!!!!」
いたい…、? いたい、痛い、痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い苦しい痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い辛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い死にたい痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い苦しい痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い辛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ………、あれ、おれなにしてたっけ、、?
 
 
 
 
 
 あれから時が経った。
ちょうど、破り捨てられたカレンダーがあって、今は2003年の8月っていうことがわかった。
 おかしいな。おれ、母さんのところにいたはずなんだけど。
 
 
 
 
 
 親父がいなかったから、外に出てみた。
 いまはなんじなんだろう
 真っ暗で何も見えないから、ふらふらと歩く。
 「⎯⎯ク、盗ん⎯ま⎯⎯ぜ!!」
 なにかがきこえた。
 
 真っ暗で何も見えないけど、何かが起こっている。
 ついていった。
 
 「ここっ……、」
小声でそう呟いて、意味を理解した。
 ここ、しんいちろうくんのところじゃん。
 
 
 
 なんで?
 
 
 、ばじがいんのかな。
 
 
 
 声と、体の大きさ的にバイクを盗もうとしていた奴らの中にはばじはいなかった。
 「なんだ?泥棒か?」
 おれが、誘わなければ。ばじはバイクを盗もうとなんて考えなかった。
 心の中が、色んな感情が混ざりあってグチャグチャになっている。
 
 
 !!!
 「危ないっ……!!!!!」
 目に映ったのは、しんいちろうくんが殴られそうなところ。
 
 「!?!?!?……ぇ、?」
 「っ……、しんいちろ……くん、」
 「っっっ!?クソガキテメェ!!」
 「は!?、おい、逃がさねぇぞ!!サツには連絡したからな!!!!」
 
 
 しんいちろくん、ちゃんとたすかったかな?
 
 
 暗転。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「……???」
 ここ、どこだよ、。
 
 真っ白な天井に、真っ白な壁。
真っ白なベットの上にねているじぶん。
 ここが病室だとわかったしゅんかん、
 
 
 
 虎は檻から逃げ出した__。
 
 
 
 何かが起きる時は、何時も鈴の音が聞こえる。
 真一郎君が、強盗が入ったときに助けてくれたガキが居るっていってた。
“鈴”の音がずっと耳に残ってるらしい。
 オレも会ってみたいって思って、真一郎君と一緒に病室に行ったんだけど、誰もいなかった。
看護師サンに言うと、凄いびっくりしながらどっかいってた。
 オレも会ってみたかったなぁ。
 
 
 
 俺らは東京卍會という暴走族を作った。
 でも、”何か”が足りない。
分からない。でも、何かが欠けてる。
 
 「おい、場地?早くお守り買いに行くぞ。」
 
 「あぁ、ごめんごめん」
 あれ?何を考えていたのだろう。
 まぁ、忘れるってことはそんな大したこと考えてなかったンだろ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 パーが捕まりかけた。 鈴の音で、パーが何をしているのかがわかった。
 真一郎君と同じ感じなのだろうか。
 
 ドラケンが刺されそうになっていた。
 これも鈴。
 
 
 鈴は、”危機の音”なのだろうか。
 
 
 
 
 可笑しい。何かが欠けている。
 何故だ?
マイキー君のお兄さんは生きてるし、場地君も生きてる。
マイキー君だって、闇堕ち知らずで元気にやっているし、東卍はあるけど犯罪に手を染めるとは1ミリも思えない。
 なのに。何が足りない?全員無事なのに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 “血のハロウィン”。
とうとうこの時期がやってきた。
 今度こそ、場地君を救うんだ。
 あの日、全てが終わってしまったと思ったら、12年よりも長く。14年前に戻った。
初期メンバーだし、何もかも違うけど、これならみんなを守れる。もう過去に戻るやり方は知らないから、頑張らなきゃ。
 …心に残っているモヤモヤは、いつになったら消えるのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 血のハロウィン。
何かが欠けている気がする。
いつも思うんだ。あれ?なんでこの人、生きてるんだ…?と考えることが。
 「おい!抗争中だぞボーッとすんな!!」
 「わ!!ごめん、!!!」
 
 あれ?場地君のことって誰が刺すんだっけ……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 誰だ、こんな奴。前にはいなかった。
 誰が場地君を刺すんだ?
 もうワケわかんねぇ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ⎯⎯リン
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 え?
 
 
 
 
 「っあぶない、!!!!!」
 「あ”!?」
 
 避けた!!
避けれた!!
 「っ、!!なんで…!?死角を突いたはずなのに!!!」
 
 
 鈴の音…?
 
 「っは、”危機の音”、だよ。俺らを助けてくれンの。なんでか知らねぇけどな。」
 「危機の…音…?」
 「っ、クソッ!!!クソ…!!」
 
 
 
 
 
 やった、場地君を助けられた。
 
 
 
 あれ?前も、コイツが場地君を刺そうとしたんだっけ?
 
 
 
 __遠くで地面を睨みつけている稀咲と、気配を消して見守っている虎には、気づかなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「本番行為は無し。フェラは気分でしてアゲル。けど、薬はご法度、デートはちャんと連絡ちョーだい。そレでもイイなら、オジ様どう?」
 
 
 
 道を歩いていると、P活をしている中性的な女の子と、おじさんが話しているのを見つけた。
P活…、物騒な世の中だなぁ。急いで帰ろ。
 
 
 
 
 「わかったよ、オジさんのコト、パパって呼んでね。なんて呼べばイイかな? 」
「んー、じャあ、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 トラって呼んデ。」
 この会話は、タケミチに聞こえていなかった。
 
 
 誰だ…?アイツは。
 
 エマがバイクに轢かれそうになったと連絡がきて、急いで電話した。
 電話に出たのは、いつものエマの声で。
 「…よかった、っ」
柄にもなく泣きそうになった。
 話を聞くと、同じ道を散歩してた黒髪の子が、助けてくれたんだそう。
 “鈴”のピアスをつけていたらしい。
 そーいえば、真一郎もそんなこと言ってたような…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 天竺対東卍の決戦の日。
 イザナはいつも自分を孤独だと決めつける。
 鶴蝶?って奴も、仲間も、真一郎も、オレだって居んのに。
 むしろ、孤独なのはアイツ···⎯⎯⎯、
 
 あれ、アイツって誰のこと?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そこからしばらく、抗争が続いた。
 「…鈴…!!」
 聞き慣れた声で、鈴、という単語が聞こえて、反応を示してしまった。
 鈴? あぁ、エマが言ってたヤツ、だな
 「…誰アイツ、」
 天竺の特服も、東卍の特服も来ていない奴が一人立っている。
 見たことねぇし…、なんで一般人がここにいンだよ。
 話しかけようと思った。でもそれよりも先に…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ⎯⎯⎯⎯⎯銃声が一発、響き渡った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「っ、鶴蝶!!!…ぇ、?」
 「え、」
 「ぅ”、」
 
 鈴のピアスを着けた奴が、体に穴を開けていた。
 「イザナ…!!オレは大丈夫。でも、それより此奴が⎯⎯⎯!!」
 鶴蝶が撃たれたと思ったら、鈴のピアスの奴が守っていた。
 急に出てきてなんなんだ?知り合いか…?
 
 「っっっ、テメェ!! いつもいつも邪魔しやがって!!」
 稀咲がもう1発撃とうとした時、イザナが後ろに回って稀咲の頭を蹴り上げた。
 何が起こっているんだ?そもそも、アイツは誰…だよ。
いつもいつも邪魔ばかりとか、なんの事なんだよ。
オレの頭には、疑問が沢山あった。
 でも、それより。救急車呼ばないと。
 「救急車を呼べ!!!」
 元伍番隊のムーチョが叫ぶ。
 
 
 
 アイツを助けなきゃ。
本能的に、そう思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 稀咲はあの後車に轢かれて死亡。代わりにS62世代の奴らが少年院に入った。
 あの、鈴のピアスをつけたやつは⎯⎯
 
 
 
 
 
 
 
 「いない、!?」
 「はい、此方の方がいない隙に、また病院を抜け出してしまったそうで…」
 嘘だ、なんで?
 …”また”?
 
 
 
 「そう…ですか。」
 あれ?オレなんでこんな必死になってんだ?
 そもそも、赤の他人だし…。
 
 
 
 
 チクリと、心が傷んだのはきっと気の所為。
 
 
 
 
 
 気の所為、だよな?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 思い出した。
 なんでオレはアイツのことを忘れていた?
 何も考えずに、アイツのことを探しに行こうとした時。
 「マイキー!!一虎…、一虎わかる!!!?」
 「!!、エマも…思い出したのか…?」
 「うん、っ、なんでウチ、忘れてたんだろう。なんで、」
 「っ、今から探しに行くんだ。」
 「う、ウチもいく、っ!!」
 
 エマと一緒に家を出ようとした時、家の電話がなった。
 「っ、こんな時に誰だよ、!!」
 電話をかけたのは場地だった。
 一虎と、一番仲の良かった場地。
 『マイキー!!!!!』
 「っ、場地っ、」
 『なあ、一虎わかるか!?!?』
 「っ、うん、うん、わかるよ。俺ら本当にバカだよな。」
 『あぁ、こんなことも忘れちまうなんて…!!』
 「ンなこと言ってる場合じゃねぇよ。武蔵神社。集合な…!!」
 『あぁ、っ!!!』
 「エマ、場地も思い出したって。」
 「ほんとっ!?」
 「ウン。オレの後ろ乗って。武蔵神社で合流する」
 「わかった!!」
 
 
 エマが後ろに乗ったのを確認して、バイクを飛ばす。出来るだけ早く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「っっっ、まいきぃー、っ!!」
 武蔵神社に集まったら、俺以外の初期メンバーと千冬が集まっていた。
 「っ、なに、お前らも、思い出したの、?」
 「っ、一虎が…!!」
 「お前ら、一虎のこと思い出したンなら今すぐ探すぞ!!!」
 
 
 
 
 
 
 俺らはずっと探した。
 
 探して、探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して探して、探しまくった。
 
 でも、見つかんねぇんだ。
 
 
 「今日は、もう終わりにしよう。」
 「っは!?なんでだよ!!」
 「っ、パー。明日また朝一で探そう。きっと見つかる。」
 「っ、分かった。」
 
 
 
 
 家に帰ってすぐ、テレビをつけた。
 寂しさを撒き散らすために、テレビをつけている。静かだと、気が狂ってしまいそうだ。
 
 
 
 
 
 
 次の日も、朝から夜までずっと探した。
 「なあ、もう居ないんじゃねぇの。」
 三ツ谷が、悲しそうに呟く。
 「っっっ!! 諦めんなよ!! これで居たらどーすんだよ!!!!!」
 否定を口にするも、オレももう諦めかけていた。
 「もうさ、オレらずっと探してんだよ?」
 「っ、駄目だ、もう今日は終わりにしよう。気持ちを改めてからまた、探そう。」
 「、なんで!!」
 「いや、その方がいい。」
 「……わかったよ、」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「っ…今日もいなかったの、?一虎。」
 「うん…ケンチンたちとも喧嘩っぽくなっちゃった。」
 「…そっか、無理しないでね?」
 「ウン、ありがとう。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 次の日。一虎のことを思い出したのは一昨日。まだ居ねぇのかよ。
 音を必要とする為に付けたテレビから、不意に聞き取れたニュース。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『 一昨日未明、東京都渋谷区の×××でバイクと大型トラックが衝突。一人が死亡しました。消防によりますとーーー』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「え、めっちゃ近いじゃん。マイキーも気をつけなよ、?」
「……うん」
 
 
 
 
 なんだか嫌な予感がした。
 
 A. かずとらくんは死合わせ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 Q. かずとらくんは羽宮一虎ですか?
ーA. 羽宮、ではないと思います。かずとらくんは父の味方らしいので。
 Q. かずとらくんは死んだのですか?
ーA. どうなのでしょうね。
 Q. なぜマイキー達は思い出せたのですか?
ーA. かずとらくんが…、ちょっと。
 Q. ちょっと??
ーA. いえ、なんでもないです。
 Q. なぜかずとらくんが先の出来事を知っているのですか?
ーA. 何か、を思い出したからです。ただ…
 Q. ただ、なんですか?
ーA. いえ、辞めておきましょう。あんまり聞いて良くない話だと思うので。
 Q. “何か”ってなんですか?
ーA. わかりません。
 Q. どうしてもダメですか?
ーA. そうですね。別の世界からきた一虎クン……、ということだけ言っておきましょうか。それ以外は駄目です。
 Q. かずとらくんは死にたかったのですか?
ーA. いいえ。
 Q. 生きたかったのですか?
ーA. いいえ。
 Q. どうしたいのでしょうか?
ーA. どうしたいのでしょうか。
 Q. わからないのですか?
ーA. はい。
 Q. なぜそんな酷いことができるのですか?
ーA. どうしようもないからじゃないですかね。
 Q. 先程から、大丈夫ですか?
ーA. いいえ。
 Q.この後はどうなったのですか?
ーA. どうにもなりません。
 Q. どうにかならないのですか?
ーA. どうにもなりません。
 Q. どうしてですか?
ーA. どうにもならないからです。
 Q. どうにかしようとしないのですか?
ーA. しません。
 Q. どうしてですか?
ーA. どうにもならないからです。
 Q. 貴方はこの作品を作った貴方ですか?
ーA. そうだと思います。
 Q. 貴方は人間ですか?
ーA. そうだと思います。
 
 Q. わからないのですか?わからないのですね?わかるようにしてあげましょうか?辞めてくださいね?わかるようにしてあげましょうね?だってわからないじゃないですか?わかりますか?わからないのですか?私も我慢していますから。わかるようにしてあげましょうね?わかりますよ?わからないのですね?わからないのでしょうか?だってわからないじゃないですか?なんでそのようなことを言うのですか?消してくださいね?わかりますか?わからないですか?どっちなのですか?どっちもはダメですよ?わかりますか?わかるようにしてあげましょうか?わからないのですか?どっちもはダメですよ?私の知りませんか?わからないのですか?だってわからないじゃないですか?わからないですか?わからないのですね?わかりますよ?わかる?辞めてくださいね?わかりますか?本当にやばいですからね?やめてくださいね?わかっていますか?辞めてくださいね?消してくださいね?わかっていませんか?わかりますよね?わかるようにしてあげましょうか?わからないのですか?わからないのですね?わかるようにしてあげましょうか?辞めてくださいね?わかるようにしてあげましょうね?だってわからないじゃないですか?わかりますか?わからないのですか?私も我慢していますから。わかるようにしてあげましょうね?わかりますよ?わからないのですね?わからないのでしょうか?だってわからないじゃないですか?なんでそのようなことを言うのですか?消してくださいね?わかりますか?わからないですか?どっちなのですか?どっちもはダメですよ?わかりますか?わかるようにしてあげましょうか?わからないのですか?どっちもはダメですよ?私の知りませんか?わからないのですか?だってわからないじゃないですか?わからないですか?わからないのですね?わかりますよ?わかる?辞めてくださいね?わかりますか?本当にやばいですからね?やめてくださいね?わかっていますか?辞めてくださいね?消してくださいね?わかっていませんか?わかりますよね?わかるようにしてあげましょうか?ああ、分からないなら仕方が無いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 A. おめでとう ございます 。
あなた は ミッション を クリア しました 。
真実 を 知りたい ですか ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『ばはっ。稀咲ィ、やっぱお前最高だぜェ?』
 『あぁ、███一虎……。チッ、さて、次のも頼むぞ、半間。』
 『りょうか〜い。』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 解説してあげます。笑
 まず、かずとらくんは父親に殴られた衝撃で『東京卍リベンジャーズ』という世界のすべて、そして『これからの未来』を思い出します。
そして『これからの未来』じゃなくて『東京卍リベンジャーズ』の記憶だけを見て真一郎を助けに行きます。
ここで『これからの未来』をみていたら、助けに行かなかったかもしれません。自分がいなければ解決すると考えて。
 でここからは父親の暴力三昧。
母親に選択肢を問われているときも黙って”何か”を考えていたので答えを出せず、母親は独りで家を出ていきます。
 暴力三昧の日々で気づいたら真一郎が死ぬ月になっていました。これはご都合展開。
 ちょうど父親がいなかったので家に出ると、バタフライエフェクトで一虎でも場地でもない︎強盗がバイク屋に入って……、ここからは分かりますね?
 
 
 
 場地は勘が鋭いので何かが欠けていることに気づきました。まぁバカなのですぐ忘れるんですけど
 その後。パーちんが捕まらなかったのも、ドラケンが刺されなかったのも。裏でかずとらくんが救済していたんです。
 花垣はなんか色々あって全てに失敗してしまいます。もう諦めてヤケクソになったら14年前……これもご都合展開です。
花垣は全部記憶あるので今回こそ失敗しない!と意気込んでいました。
心のモヤモヤは真一郎が何故か生きていること、一虎がいないこと、などなど。
 血のハロウィンも”鈴の音”で武道が咄嗟に叫び、場地は危機を回避。
場地は”鈴の音”を”危機の音”と呼んでいます。
 武道視点の最後。
武道は通りすがりにP活の会話を聞いただけです。だからその相手がおじさんなのは見て分かっていても、黒髪の子が自分のことを「トラ」と名乗ったのはしりません。かずとらくんなのカナ???なんてね
 
 そして、かずとらくんはエマちゃんも助けます。
マイキーは執着って意味でも多分場地と争うくらい一虎に近い人物だと思っています。だからマイキーの心の中で存在を表している…?なんてね
 で、一虎は関東事変の現場に行くんですよ、それも稀咲が銃を構えているところに。
 かずとらくんがいるのに気づいたのは場地とマイキー、そして三ツ谷だけでした。まぁその後すぐに銃を放たれるんですけど。笑
 で、色々終わったあとマイキーはかずとらくんの存在が気になり、病院にいきますがかずとらくんは病院を抜け出していました。
 
 
 その後。マイキーたちが一虎の存在に気づいたということは、かずとらくんはもうこの世に居ないんです。
 ⎯⎯⎯『 一昨日未明、東京都渋谷区の×××でバイクと大型トラックが衝突。一人が死亡しました。消防によりますとーーー』⎯⎯⎯⎯
 これはかずとらくんのことです。
ちなみに、大型トラックの運転手は稀咲と繋がってます。
 
 まぁ最後の質問コーナーは気分です、特に意味は無い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ⎯⎯⎯⎯もし。もしもマイキー達が一虎は死んだと知ってしまったら。死の原因は稀咲だと知ってしまったら。
一体、どんなことが起きてしまうのでしょうか。
 ああ、独り言ですよ。多分ね。
コメント
4件
ほんとうめのノベルさいこう
解説でめっちゃスッキリした これ凄い…ぜーんぶ繋がりすぎてる! え、もうかずとら最高じゃん。 かずとら案外過去つらいしね、 この活躍しすぎたかずとらには皆と過ごして欲しかったぁぁ、でもさいこう💕︎