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秋葉原迷宮での戦いから二週間、防衛省の捜査班が攻略済みの秋葉原迷宮を探索し、研究班にまわされ、研究が行われた。
僕は今、その研究成果の発表会場にいる。
「ただいまより、防衛省大臣による記者会見をはじめます」
大臣が壇上にあがる。コツ、コツ、と鈍い音が鳴り響く。
「えー皆様こんにちは。防衛省大臣です。本日はお集まりいただきありがとうございます。」
ほんとだよ。なんでせっかくの休日を…
「本日は先日攻略された秋葉原迷宮と討伐した魔王軍幹部、この二件についての研究成果について話させていただきます。」
魔王軍幹部についても研究していたのか。
「まず、この二件でわかったことについて話させていただきます。」
「一つ目。魔王軍は大阪に拠点を作っていることはご存じでしょう。日本にある8つの地方のうち、近畿地方に魔王、ほかの七つの地方にそれぞれ魔王軍幹部が配置されていることがわかりました。今回討伐したのは、関東地方に住んでいる魔王軍幹部でした。」
そうだったのか、あと六人いるんだな。
「二つ目、迷宮は2週間で閉じてしまうということです。秋葉原迷宮発生から二週間の昨日、秋葉原迷宮は突如姿を消しました。その時中にいた捜査班員は現在行方が分からない状態です。」
「三つ目、迷宮で発見されたものについてです。まずは壁画。画像を映します」
スクリーンに壁画が映し出される。瞼を閉じたくなるほど圧力のある絵だ。
「こちらは魔王について書かれた壁画と思われます。周りには七人の人物が描かれていて、こちらは魔王軍幹部たちだと思われます。一人、先日討伐した魔王軍幹部に酷似しているものがありました。」
「次はいくつかのアイテムです。今回発見されたものは全部で7つあったので、我々防衛省はこれを”七つの秋葉原遺具”と呼ぶことにしました。」
なるほど。確かに似ている。
「そして、本日のメイン…とでもいいましょうか。次話すことはまだ一部のものにしか話しておりません」
急に大臣の威圧感が高まる。記者たちは息をのんで耳を傾ける。僕だって同じだ。
「まず、今後日本をとりかえすためには魔王軍幹部たちを倒していかなければなりません。ですが東京の郊外では交通網が整っておらず、幹部たちとの戦闘は長期の遠征となるでしょう。その遠征のメンバーの中心として**“7大パーティー”を**設定させていただきます。」
7大パーティー?なんのために…
「7大パーティーには、遠征時に、他のパーティーに指示をする役割を担っていただきます。」
「そのパーティーを引き連れ、ほかの7大パーティーとともに、遠征にむかっていただきます。」
なるほど。まあ重要だな。
「では、七代パーティーの発表を行わせていただきます」
ゴクリ、
「まず一パーティー目は”零距離制圧班(ゼロレンジ・ブレイカーズ)”です。」
ああなんか接近戦と銃撃戦を併用する前衛特化のパーティーだよな。
「ニパーティー目は”夜叉連盟(やしゃれんめい)”です。」
名前からして隠密系か?聞いたことないな
「三パーティー目は”終端破戒師団(ターミナル・ブレイカーズ)”です。」
なんかめっちゃ強いのに全然依頼をうけないことで有名だよな。
「四パーティー目は”烈風戦鬼隊(れっぷうせんきたい)”です」
おお…?聞いたことあるかも…?
「五パーティー目は”紅蓮断罪旅団(ぐれんだんざいりょだん)”です。」
あ。知ってるぞこのパーティー。灼が憧れてる人たちだ。炎属性のエリート?だっけ。
「六パーティー目は”光紡ぎの守人(ライトウィーバーズ)”です。」
ええと…戦闘パーティーだけじゃなくて援護、回復もいれるのね…
「そして最後、七パーティー目は”灼凛(あかりん)です。」
は?一瞬自分の耳を疑った。
僕たち?なぜ?まだできて半年もたってないパーティーだぞ?
「今呼ばれたパーティーの皆様には明日、防衛省に来ていただきます。」
僕は視線を横に動かす。灼と目が合った。
灼は覚悟した目をしているが僕は不安でしかたない。
きっと力不足だと思う。なぜ僕たちが…。
いやそれほどにこの国は終わってるということか…?
まあでも決まったからには仕方ない。
別に部下なんて持ちたくないんだがなぁ
「最後に、秋葉原迷宮で発見された七つの秋葉原遺具についてですが、修理・改良した後に、7大パーティーのリーダーにそれぞれ渡されます」
僕は何をもうらんだろうか。召喚魔法だからなぁ。
「これで終わります」
「防衛相大臣からのお話でした」
ああそうか、もう拍手でお送りくださいなんていえる状況じゃないんだな。
僕はこの国の現状を理解できていなかった。
来るべき日に備えよう。
そして全力で戦おう。
僕はそう決めた。