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専用充電器

1 - お疲れ様です

♥

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2024年07月10日

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どうも皆様、サカナです

露日の女様より、甘々NL露日です

まあとにかく、お仕事で疲れたので可愛い新妻(?)に充電してもらうお話です
















アメリカ「んじゃ、お先〜」

ロシア「………」

散々ロシアに仕事を振った張本人であるアメリカは、残業でイライラしているロシアを置いて帰っていく。

家で愛しの日本が待っているのに、山積みの書類のせいでロシアは帰れないのだ。

ロシア「チッ…あのアホリカいつか殺す…」

心なしか強くキーボードを叩きながら、それでも溜まっていく苛立ち。

今目の前にサンドバッグでもあれば、殴り壊せる自信がある。

減らない書類、増えるストレス、過ぎて行く時間。

いっそのこと、フランスを見習ってストライキの一つでも起こしてやろうか。

ロシアの頭の中は日本への心配が7割、アメリカへの殺意が2割、仕事へのやる気が0.5割、残りはその他だ。

もはや日本以外に脳の容量を使っていることにさえ苛立ってきた。そろそろ限界も近い。

ロシア「…もういいや」

後は中国にでも送りつけよう。

あいつは優秀だし多分大丈夫だ。

かけらもなかったやる気がついに消失し、ロシアは残り少しというところで中国に続きを委託した。

了承など取っていないが、普段から何かしらを任せることが多いのでいいと思う。

適当に荷物を詰めて、ロシアは真っ暗な空の下を早足で帰った。







ガチャリ

日本が今1番聞きたかった音が聞こえる。

寂しさを埋めていたくまさんぬいぐるみを置き、静かさを誤魔化していたテレビを消し、日本はもふもふスリッパでパタパタと玄関へ駆け寄って行く。


日本「ロシアさん!おかえりなさーい!」

ロシア「ただいま、日本」

ぎゅーっと強く抱きしめ、日本はすりすりとロシアへ頬擦りをする。

そんな日本を優しく撫で、ロシアはふわっと香る甘い匂いに癒された。

お菓子でも焼いていたのか、いつもより砂糖的な甘さだ。

くっそ、かわいい…

家に入る直前までイライラで恐ろしい顔をしていたというのに、日本の顔を見た瞬間にデレッデレになっている。

わかりにくいが、ぽやぽやと花が見えるようだ。

日本「ご飯もお風呂もできてますよ!どちらからにしましょうか?そ、それとも……」

ロシア「それとも?」

日本「な、なんでもありませんっ!///お鞄と上着を預かりますから、一旦着替えて来てください!」

赤い顔を隠しもせず、日本はロシアから預かったものを運ぶためにリビングへ戻ってしまった。

ロシア「…俺は日本が良かったんだけどな、仕方ない」

今のままだと優しくできるかは不安であるし、美味しいご飯を食べて、暖かいお風呂に入ってからでも遅くはない。

きちんと靴を揃えてから、ロシアは日本を追いかけるように家へ上がった。




日本が片付けている間に着替えを済ませて、ロシアは日本が温め直した食事を食べている。

アメリカのせいで帰るのが少し遅くなりすぎたので、日本と一緒には食べられなかったのだ。

そのことにまた腹が立ったが、日本といる時に野郎のことなど考えたくもない。

ロシアは思い直して、目の前で自分を見つめてくる日本に話を振った。

ロシア「…日本、寝なくてもいいのか?」

時刻は午後10時半。

健康的な女の子である日本は寝るべき時間だ。

というか、何もない夜は日本の健康のためにロシアが寝かせている時間だ。

日本「ロシアさんと一緒に寝たいです!」

無邪気に答えてくる日本にグッときても、ここで理性を飛ばしていては日本の彼氏など務まらない。

自分以外の彼氏など、存在すらしてほしくはないが。

ロシア「そうか…じゃあすぐ食べて風呂に入ってこないとだな」

日本だけに見せる笑顔をしながら、もちもちふわふわ、柔らかな頬を撫でた。


ちなみに、一緒に風呂へ入ることはできなかったようだ。







日本「ふへへ…ロシアさんあったかいです」

ロシア「かわいい…」

日本「ふえ!?」

同棲する際、日本の親からはかなりの反対を受けていた。

結婚するかわからない男女が、同じ屋根の下で暮らすなど認めない!

この一点張りで、同棲まで漕ぎ着けるにはかなりの時間と労力がかかった。

お互いにはお互いしかいないと思い合っているし、同棲してもその思いが変わることはない。

むしろ、より強くなっている。

こんなに小さくて、柔らかくて、か弱いのに。

自分のために親と戦い、あのお堅い軍人を説得するまでに至った日本。

布団の中で抱き寄せると、腕にすっぽりと収まった。

ゆっくり腕を回し返され、愛しさで寝かせたくなくなってしまう。

ロシア「…絶対結婚しような」

日本「もちろんです!私、ロシアさんじゃなきゃ嫌です」

いつもは照れ屋な日本だが、たまにこうしてデレることがある。

ロシアは急な尊い本音に胸を打たれ、もう一度ぎゅっと抱きしめた。

力を込めすぎたら壊してしまいそうだ。

日本「ふふ…ロシアさん、今日もお疲れ様でした」

額に柔らかい感触がして、ちゅっとリップ音が鳴る。

日本「おやすみなさい」

ロシア「…おやすみ」

ちゅっと日本の柔らかい唇にキスを仕返し、心地良い体温を抱きしめながら眠った。



その日の夢は、日本がウェディングドレス姿だった気がする。

きっと、もうすぐ正夢になるだろう。

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コメント

7

ユーザー

くそっ…!!!ニヤけすぎて口角がどっかいった…!!!!! 神ですか!?神ですよね!!神じゃなかったらこんな凄い作品書ける訳ないですもんねっ! お堅い軍人か…日帝な事が直ぐ分かる🫠 とりあえず御祝儀百万円出すんで結婚式招待してくださいね✌️

ユーザー

うひゃぁぁぁぁぁ⤴⤴!!!!!!! 日本が健気すぎるっ!可愛い 露日が尊いっ!好き…✨ 寝る前にテラー開いて良かった🥰

ユーザー

ああああああああぁぁぁ、早速露日ちゃん書いてくれてありがとうございます!! 早く結婚式挙げてそして、私を早く招待してっ!!!!! 御祝儀10万で足りますかね!? 天才すぎる…いい夢見れそうです💕💕 本当に感謝です…!!!

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