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小林 紬さんへ

こうやってちゃんと手紙を書くのは初めてですね。こうゆうのは敬語の方がいいらしいので、軽い敬語で書きますね。

まず、これを読んでるって事はー…もう僕が亡くなってる頃かな?わかんないけど。でも僕、遥斗と看護師さんにちょっとしたお願いごとをしてたんですよ。僕が亡くなった後でも、これを見せるまでは僕が死んだこと、隠して欲しいって。嘘は良くないことは知ってる。けどさー…申し訳無いって気持ちはそこそこある( ´ ▽ ` )

今まで楽しいこといっぱいあったね。半年だけだけど。でも本当に小林さんが転校してきて、良かったって思ってる。小林さんがいなかったら、ほんとにコミュ障な陰キャとして、死ぬことになってたかもしれないから。

その時には幽霊になってでてくるかもね。でも僕は多分小林さんだけに見える亡霊になると思う。どっちでもいっかw。

あ、そうだ僕、小林さんに謝らないと行けないことがあるんだ。一人にさせて、本当にごめんなさい。結局、僕も早くに死んじゃって…。再発するとは思ってなかったんだ…。中学の頃1回なって死にかけたことあるけど、普通に完治しちゃったから。もっかいなっても大丈夫って思ってたんだけど、結構進行しちゃってたっぽい。本当にごめん。そして、今までありがとう。これが最期の手紙です。最期だから書いとくね。

僕、小林さんの事好きなんだ。実は転校した時から一目惚れで、話しかけてくれる事すごく嬉しくて、観覧車の時はなんだか悲しそうな顔をして、夏祭りの時は思いっきり楽しそうな、笑顔で、本当に感情が表に出てて、気遣いができて、でもからかうのが好きで、学校モードと遊びモードでは全然人が違くて、全部、好きだった。てか今でも好き。こうゆう手紙とかでしか書けないけどね。

そして、最期に僕からお願いがあります。

全力で青春を謳歌してください。

僕、肺がんになる前に、ゲームクリアしてたから、この人生に悔いはない! って思ってたんだけど。やっぱり、もっと楽しいことしたかったなって…。小林さんは家族の事とか、僕の事とかあるかもしれない。けど、小林さんの家族と、僕は、いつでも空から見守っています。この高校にはいい人ばかりです。僕の代わりに、楽しんでください。

…泣いて…ますよね? 僕の為に泣いてくれてありがとう。

僕の死をこんなに、重く受け止める人は多分僕の両親よりも、小林さんだと思います。


それでは最後に紬さんへ

僕の為に色んな事に挑戦してくださいね。

本当に心から愛しています。

また、学校で会いましょう。その時には、お返事貰えたら嬉しいです。

夜野海翔より

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