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当時小学生だった僕は、スポーツも出来て仲の良い幼なじみもいて明るく勉強も多少でき家族からも愛され幸せな生活が送れていたと思う。
そんな生活が崩れたのは小学6年の夏休み家族と一緒に出掛けていた時のこと。あの日は確か家族で海に行って遊ぶ予定だったはず、しかし家を出発してはや2時間海に行って遊ぶなんて夢はすぐに消えた。
目の前の光景を鮮明に覚えている。道路の真ん中でぐちゃぐちゃに、なった車そして頭から血を出して倒れていた父と母そして妹、服のあちこちに穴が空いて血が出ていたのを覚えている。周りには人集りができており心無い言葉が飛んできたのが聞こえてきた。そこからは記憶がない。
目が覚めたのは病院のベットの上だった。周りには病院の先生、祖父祖母が集まっており泣いていた。起きてすぐ祖父から「ケイタだけは生きていて良かった。」とその時に僕は思った。僕以外の家族はもう居ないんだなと思った。その日は祖父達に連れられて一度家に帰った。