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#文豪ストレイドッグス
sumire☑✩⡱
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前回の続きです!!何となく中也さんって料理上手なイメージあるんですけど私だけですかね〜?σ(´∀`me)??あと、今回多分過去一長い。甘々よりにしたツモリ
本編スタート!!
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「うし、この話はこれで終わりだな」
中也はサイドテーブルに置いた食器に手を伸ばす。
中也の手元の食器には出来たての卵粥が盛られていた。ツヤツヤのお米を淡い黄色の卵でふんわりと包み込まれている。
「…美味しそう」
「だろ?食欲はありそうだな笑」
中也は満面の笑みでスプーンで粥を掬うと、それを彼女の口元まで運ぶ。
「え、いいよ。自分で食べれるし」
彼女が驚いて断る。
「…いいから」
「…でも」
「俺がしてぇんだよ」
「…ダメか?」
中也の眉が少し下がる。中也が食い下がることなんて珍しいため、彼女は少し考えたあと、
「…ダメじゃない」
遠慮気味に口を開ける。中也がスプーンを彼女の口に入れる。
「どうだ?」
「美味しい…」
「そうか」
中也は満足そうな顔で彼女を見つめる。愛おしそうに見つめる目が美しく、彼女は目線を逸らす。
「これ、完食するまで続く?」
「それでもいいかもな」
「…」
「冗談だわ、ゆっくり食え」
中也はくつくつと笑いながら、お盆ごと彼女に食器を渡す。先程の一口ははっきりと味わうことができていなかったが、改めて食べ進めると、卵のふわふわ感と程よい塩味、ふんわりと漂うお米と出汁の匂いが弱った身体を優しく包み込んでくれる。今の彼女にとってこれ以上ない最高のご馳走といえる。
「…あんまり見ないで」
「何でだよ」
彼女が食事をしている横で、中也はただ黙って彼女の食べる姿を優しく見守っていた。
「味がしなくなるじゃん」
「どんな能力だよ」
「中也さんの新しい異能」
「初耳なんだが?」
二人で軽く雑談をしながら進むこの時間が、なんだが心地よい。
「まぁ、そんだけ軽口叩けるならもう大丈夫だな」
「だから、最初から大丈夫だって」
「お前の大丈夫は信用ならねぇ」
「ショック」
「今までを改めてみろ」
「え〜」
ーーー
「ご馳走様でした」
「お粗末様」
なんだかんだいいながら彼女は中也の卵粥を綺麗に完食していた。
「んじゃ、薬飲んで寝ろ」
「え〜、眠くない」
「寝なきゃ治んねぇだろ」
「そうだけど…」
彼女の返事はどこか納得していないような歯切れの悪い答えである。
「なんだよ、まだなにかあるのか?」
中也が彼女の様子を見兼ねて目線を合わせる。
「…しい」
「ん?」
「…ほしい」
「悪りぃ、よく聞こえねぇ」
中也が真剣に耳を傾ける。すると、彼女が小さく答える。
「一緒にいてほしい」
中也が驚いて彼女を見ると、彼女は赤く火照った顔と潤んだ瞳で少し気恥しそうに中也を見つめていた。彼女が思っていることを正直に中也に伝えることは今までにも沢山あった。しかし、それは中也を気遣った結果であり、彼女自身のお願いをすることなどほとんどなかった。
「…」
「中也さん?…」
「…」
「…ごめんね、こんなわがまま言って」
彼女は中也に断られるのが怖くなり、そのまま濁そうとする。
「いきなり変だよね、こんな…」
「いや、」
中也が改めて彼女に向き合う。
「俺も一緒にいたい」
中也は彼女の頭を優しく撫でる。
「お前が寝るまでここにいてやるからゆっくり休め」
「うん…」
彼女は中也に撫でられながら目を閉じる。中也の優しい手つきと微かな煙草の匂いが彼女を優しく包み込む。まるで中也に抱きしめられているようで安心する。彼女は目を開け、中也の顔を見る。
「おやすみなさい」
「おう、おやすみ」
彼女は中也の姿を確認すると、もう一度目を閉じ、今度こそゆっくりと意識を手放した。
コメント
3件
第66話、読了しました!中也さんの看病で作られた卵粥、ふわふわで優しい味わいが伝わってきました。彼女が「一緒にいてほしい」と素直に甘えるシーンは胸がぎゅっとなりましたね。中也さんの「俺も一緒にいたい」という返し、「ここにいてやるから」の優しい撫で方、煙草の匂いの描写……二人だけのゆったりした夜の空気感が何より心地よかったです。いつも気遣ってばかりの彼女が「自分の願い」を口にしたこと、その成長っぽいものも感じられてじんわりしました。甘々なのに切なくて、温かい第66話でした。次も楽しみです!